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「豪華客船:ぱしふぃっく びいなすの旅に行ってきました! 〜生きる楽しみと可処分時間〜」

2004年07月27日

「豪華客船による旅」と聞いて、皆さんはどんなイメージを持たれるでしょうか。

先日、たった一泊だけですが、体験することができました! 日本の三大豪華客船の一つ、「ぱしふぃっく びいなす」という船による横浜ワンデイクルーズです。今回は、特別に横浜港の花火大会も鑑賞できるという欲張りな企画でした。


  ■「ぱしふぃっく びいなす」公式ホームページ
    http://www.venus-cruise.co.jp/


私の将来の夢の一つに「豪華客船による世界旅行」があります。いつになったら行けるのか、全くの未知数ですが、でもいつかは経験してみたいと思っています。

たとえ遠い遠い将来の夢だったとしても、ただ「行ってみたいなぁ」と思っているだけでは、なかなか実現することはないでしょう。願望を計画に落とし込み、人に語り、資料を集め、どんどんと具体化させることが、夢を現実へと引き寄せるコツだと私は思っています。

そこで、将来に備えた予行演習として、一泊旅行をしてみたわけです。

世界一周クルーズの説明会に参加したのが昨年。今春、同様の1泊クルーズに申し込んだものの満室で断念(ちなみに旅客定員は696人!)。

今回は、数ヶ月前から予約してやっと確保できた待望のツアーでした。

クルーズは、結論から言うと「すごい!」というのが実感です。

私は事前に、船の旅について、偏見をもっていました。

豪華客船とは言え、成熟した客船文化に乏しい国の船に、そういうメンバーが集うだろうから、船上の不便さゆえに、狭くて、食事の味もそれ程でもないだろうな・・・、などと警戒していたのですが、そういう偏見があったためでしょうか、予想を裏切る結果となり、本当にびっくりしました。

船の旅と言っても、ただ船に乗って海を眺めて退屈に過ごすというものではなく、船内で行われるイベントも実に盛りだくさん。船内探検も含め、楽しくて嬉しくて思いきり満喫してしまい、帰宅した日は疲れ切って、夜の8時には就寝してしまった程でした(それでいて、翌日の起床時間はいつもと同じでした)。

クルーズのお客様を見ていると、不思議な気分になりました。

  ・圧倒的に高齢者が多い!
  ・クルーズツアーに慣れた、リピーターらしき人が多い!
  ・活き活きした人しかいない!
  ・あちらこちらに笑顔が!
  ・夜遅くまで元気! 朝早くから活動!

参加者は圧倒的に退職前後の年齢の方や高齢者の方が多いですが、皆さん、ものすごく健康的で前向きで、背筋もピンとした躍動的なお年寄りばかりでした。まるで、老人ホームの正反対の空間です。

昼間からお酒を飲み、ダンスやカジノに興じ、夜のコンサートにも出席。23時のお夜食タイムになれば、早寝で小食であるはずの高齢者たちが、満面の笑みを浮かべて、クラブサンドやおむすび、フルーツやミニケーキなどを頬張る(なのに、みんな健康的な体形をしている!)。高齢の夫婦が寄り添いながら会話を楽しむ・・・。

大袈裟かもしれないですが、「人生って素晴らしい!」と思ってしまう程の空間でした。しかも皆さん、翌日の朝6時には、モーニングティーで集い、6時30分からはモーニングウォークと称して元気に運動する方も・・・。

スタッフに聞いたところ、他のクルーズにおいても、年齢を聞くとびっくりするようなお年寄りが多いのだそうです。外見が実年齢よりはるかに若々しい人が多く、3ヶ月前後の世界一周クルーズでは、最高齢で、なんと92歳のおばあさまが元気に参加されていたそうです。

今回のクルーズでは、船上から見る花火も最高でした。地上から見るのは席取りも大変で暑苦しいはずですが、船の上では、座席が指定席として確保され、海風の影響で涼しく、花火は間近で空一杯にひろがり、ウェイトレスがビールを運んでくる・・・。至福の世界です。


□     □     □

もちろん、一泊だけしか経験していないので、長期になればなるほど、いろいろな欠点も見えてくるのかもしれません。一を見聞して十を語るは慎みたいところであります。一週間規模のツアーもあるので、次はそういう短期ツアーにチャレンジしてみたいと思いました。

船内は、とても清潔で過ごしやすく、スタッフの対応も満足のいくものでした。ホスピタリティ度も、まずまずです。

惜しむらくは、クルーズツアーを楽しめる人が限られているということでしょう。「可処分所得」の問題ではなく「可処分時間」の問題です。高齢者が多いのも、そのためでありましょう。

私が尊敬する、ある経営者の方は、昔ドイツに赴任された時、現地の居住者向けの国内旅行パンフレットを見てびっくりされたそうです。日本に置いてある旅行パンフレットは、2日とか3日などのツアーばかりであるのに対し、ドイツで配布される旅行パンフレットでは、1週間、2週間という単位のツアーばかりだったというのです。

「旅」が人に及ぼすインパクトは小さく無いと思います。その意味では長期のバカンスが許される産業構造の構築、とまでいかなくても、それが許される会社をつくりあげていくことは、今後の会社経営にとっても、無視のできないものになってくるような気がします。

クルーズに参加してみて、生きる積極性が、人を生かし、人を活かすのだなと感じました。

数週間、数ヶ月の中期・長期クルーズツアー。「いったいいつになったら行けるようになるのやら・・・」と、半ば途方に暮れてしまいますが、でも参加者の姿を見ていると、「いつか絶対行ってみたい!」と、強く感じました。また、あんなふうに、いつまでも活き活きと人生を楽しめる老人になっていきたいものだとも思いました。

クルーズツアー。おすすめです。

 渡邉 裕晃
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