「時間に追われる生活」という表現があります。
それに対する言葉は、
あまり耳慣れない、あるいは使われない言葉かもしれませんが、
「時間を追いかける生活」になります。
前者、つまり「時間に追われる生活」は、
受動的で、「自分」というものが無い状態。
逆に言えば、自主性や能動性を必要としない楽な状態です。
特に頭を働かせることなく、作業を坦々とこなしていく。
「いやぁ、毎日大変なんですよ」「とにかく忙しいんですよね・・・」と、
愚痴や言い訳を言っているだけでも日々が過ごせます。
同じ仲間同士、お互いに「大変だね・・・」と言い合うだけで、
奇妙な団結心すら生まれます。
この妙な仲間意識は、
その場だけの一時的な楽しさを生みだすこともあります。
「時間に追われる生活」。
言わば、ノーシンキングライフです。
他人に支配されている生活なので、
不幸が起きれば、「誰かのせい」です。
□ □ □
それに対して、後者、つまり「時間を追いかける生活」は、
「自分」が確固としていないと創りだせない状態です。
逆に言えば、自主性や能動性、クリエイティブなマインドが要求される状態。
実現に要するエネルギーは、こちらの方が大変です。
自らを律する。自らをマネジメントするという姿勢が問われ、
その完遂には、それなりの努力とパワーが必要になります。
人間は生来、怠けるようにできている動物だからです。
でも、「人生は自らが開拓すべきもの」という観点からすれば、
結果として幸せをもたらすのは後者です。
労を費やしてでも手に入れる価値のあるものです。
「時間を追いかける生活」。
言わば、自らが幸せをつかまえに動くという生活です。
自分が自分を支配している生活なので、
不幸が起きれば、「自分のせい」です。
□ □ □
仕事であってもプライベートであっても、
楽しいこともあれば、大変なこともあるでしょう。
でも、どれも、これからの幸せを得るために与えられた試練ととらえ、
それぞれを「幸せ獲得プロジェクト」なのだと位置づけた場合、
よくよく考えてみれば、
挑戦し甲斐のあるものが意外と多く存在することに気付くのでは
ないでしょうか。
自分で必死にとりくむべきプロジェクトもあるでしょう。
仲間と力を合わせて邁進すべきプロジェクトもあるでしょう。
人生の伴侶との優れたパートナーシップのもとに推進すべきものも
あるでしょう。
□ □ □
そんな時、
前者の「時間に追われる生活」スタイルで、
それが過ぎ去るのをこなしていくのか、
後者の「時間を追いかける生活」スタイルで、
果敢にチャレンジしていくのか、
どちらをとるかで日々の楽しさは大いに変わってくるはずです。
結果として、幸福をつかむ度合いも変わってくるでしょう。
□ □ □
人は誰もが怠惰に流れる動物です。
幸せをつかむために、人生を楽しむために、
どちらのスタンスを進んでいくべきか。
今一度再考してみると、新たな発見があるかもしれません。
昔、テレビのCMで、
「24時間戦えますか」というフレーズがありました。
「24時間戦いますか」
「24時間叩かれますか」
その違いなのだと、私は思います。
このコラムは、2007年6月27日に配信したメールマガジンを転載したものです。
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2007年7月13日
渡邉 裕晃

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