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清里高原の父、ポール・ラッシュを支えた言葉

2007年09月05日

暑い日々が続くこの夏。

そんな夏を避ける「避暑地」と言えば、
思い出されるのは、軽井沢や日光。

それらに並んで挙げられるのが、山梨県の清里高原。

リゾート地としての軽井沢や日光は
外国人によって切り開かれましたが、
それらと同様、清里高原もまた、外国人によって切り開かれています。

それが、アメリカ出身の、ポール・ラッシュという人物。
清里高原の師とも呼ばれているそうです。

ラッシュの名言を通じて彼の足跡がたどれる一冊、「ポール・ラッシュ一〇〇の言葉」
【写真:ラッシュの名言を通じて彼の足跡がたどれる一冊、「ポール・ラッシュ一〇〇の言葉」】
 
キリスト教団体にいた彼は、
関東大震災後の復興のために、日本に派遣されます。

復興後すぐに帰還するはずだったものの、
縁あって、立教大学の先生へ。

聖路加病院の建造など、
世界中からの寄付を集めて、日本の復興に尽力します。

戦争が始まって、アメリカへの帰国命令が出るも、
日本人を信じて帰国拒否。

強制送還された後、
戦後になってから、再び日本へ派遣され、
再度、日本の復興に尽力することになります。
 
 
     □     □     □
 
 
清里は、日本の再興と民主主義確立を目指して、
また、キリスト教に基づく民主主義コミュニティーの樹立のため、
彼が生涯をかけて情熱を注ぐ舞台となりました。

大変な困難を伴う場面にあっても、
彼はくじけることなく、前向きに活動を進めたといいます。

アメリカ人にしては、身長160センチという小柄な彼は、
その容貌もあってか、日本の人々に好意的に迎えられます。

そんな孤独でも情熱をもった彼を支えた言葉。
それが、

" Do your best, and it must be first class. "

「最善を尽くせ、そして一流であれ」
清里では、そう訳されています。
 
ポール・ラッシュ記念館にて
【写真:ポール・ラッシュ記念館にて】
 
 
     □     □     □
 
 
私はこれがどのような文脈で語られたのか、
その前後関係を知らないという前提で言うのですが、
この一文を読む限りでは、

最善をつくせ。そうすれば必然的に一流なものにならざるを得ないだろう

と訳すのが適切かと感じます。

先日、ポール・ラッシュの歴史資料館に訪問して、
素直に「あぁ、良い言葉だなぁ・・・」と感じました。
 
 
     □     □     □
 
 
「最善を尽くせ、そして一流であれ」

これは、大変厳しい内容です。
そして、短期的に取り組むことができても、
すぐに疲弊してしまいそう
な気がします。

でも、英語に忠実に理解するならば、

「最善をつくせ。そうすれば必然的に一流なものにならざるを得ないだろう」

となります。

どんなに些細なことでも、一生懸命に努力してあたれ。
そうすれば、時間はかかっても、一流の輝きをもったものになっていくはず。

これなら、頑張り次第で達成できそうな気がします。

そして、「どんなに些細なことも一生懸命頑張る」という精神。
これは、とても大事なことだと感じます。
 
 
     □     □     □
 
 
「こんなことを頑張ったって、意味無いのでは?」

克己心をもって何か新たな分野に打ち込む時、
そう思う瞬間が、誰しも必ずおとずれるものです、

もうこれ以上、伸びないのではないか?

そう思って挫折をするのです。

でも、一生懸命に取り組み続けること。
そうすると、一流なものにならざるをえない

これは、一つの朗報ではないでしょうか。

量は質に転化する、ということです。亀はウサギに勝てるということです。
 
 
     □     □     □
 
 
ポール・ラッシュは、
募金を集める活動を進める上で、
たくさんの手紙を書いて、アメリカに郵送しています。

日本の復興の理念を説き、寄付を募る。
なかなか集まらない募金を、募り続ける。

彼が送った寄付依頼の手紙は、なんと100万通に達するそうです。

1枚1枚タイプライターで記すことにこだわり、
定形文を大量印刷するようなことはしなかったラッシュさん。


これは、

「最善を尽くせ、そして一流であれ」

ではなく、

「最善をつくせ。そうすれば必然的に一流なものにならざるを得ないだろう」

の精神をもって尽力した表れのような気がしてなりません。
 
 
     □     □     □
 
 
そうした尽力から、
清里高原がコミュニティーとして立ち上がります。
 
資料館で無料でいただけるコーヒー。「KEEP」はラッシュさんの団体名
【写真:資料館で無料でいただけるコーヒー。「KEEP」はラッシュさんの団体名】
 
彼の努力は人の信頼を寄せ付けるもので、
リタイヤする際には、通常ではありえない程の有力者たちが
彼の元に集まったと言います。

吉田茂元首相のプライベートアドバイザーでもありながら、
清里の人々にも愛されたラッシュさん。

努力に勝る偉業は無い。

それを強く思わせる存在です。
 
 
     □     □     □
 
 
どんな困難があっても、些細なことにも手を抜かず、
一心不乱に常に前向きに闘い続ける精神

大事にしたいものです。

清里高原に訪れた際は、
ぜひポール・ラッシュさんの資料館に訪れてみてください。
深いです。
 
私の右側にある建物がラッシュさんが使われていた邸宅
【写真:私の右側にある建物がラッシュさんが使われていた邸宅】
 
 
 
 
このコラムは、2007年8月18日に配信したメールマガジンを転載したものです。
 
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 2007年9月5日            渡邉 裕晃
 
 
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コメント

最善を尽くすということ。
自分にとって、まだまだやれる!
時間との格闘の中で精一杯、何かに
打ち込んでみるということ。

それが、宝石のようなプレシャスな
時間と、結果をもたらす。。 

希望に満ち溢れていて、とても
良い言葉だと思いました!

くじけそうになっても、
この言葉を思い出せば、
目の前にあるものごとに
誠実に一生懸命ぶつかってみるという姿勢を保てる気がします!
(^^) 

投稿者 ぽんぽん : 2007年09月05日 11:27

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