作詞家として知られる秋元康さん。
小説家や映画監督、プロデューサーとしても有名ですが、
秋元さんが放送作家として仕事の世界にデビューしたのは、
まだ学生時代のことです。
業界が業界だけに、
深夜までミーティングが続くというのは日常茶飯事。
そんな中で、
秋元さんは、どんなにミーティングが遅くなろうとも、
それが、たとえ早朝時間にさしかかろうとも、
帰宅してからすぐに議事録をつくり、
午前中に関係者にファクス送信するということを
自らに課していたそうです。
誰から命令されたというわけでもなく。
経営コンサルタントとして知られる船井幸雄さん。
船井総合研究所の創業者であり、膨大な著作量でも有名ですが、
船井さんが若い頃、自らに課していたことがあるそうです。
それは、どんなに仕事が忙しい日であろうとも、
その日にお会いした方には、
帰宅してから、必ずお礼状を書くということ。
「1日20通くらいまでは、どんなに忙しい人だって
書けますよね。葉書なんて1通数十円しかかからない。
しかも1日に20人以上コンスタントに会う人というのは、
そうそういるものじゃない。だから誰だってできるんです」
これももちろん、実行していたのは、
誰から命令されたというわけでもなく、です。
□ □ □
そこで、何が言いたいか。
「お礼の葉書を書く習慣をつけて、人脈力アップ!」とか、
「議事録をつくってファクス送付すると成功するぞ!」とか、
そういうことが言いたいのではありません。
時代も環境も異なります。
葉書でなくてもメールがありますし、電話もあります。
メール全盛の時代だからこそ葉書を使ってみる、ということも
気持ちを伝える手段として考えられます。
議事録についても同様。
ファクスでなくてもメールで送るという方法もありますし、
議事録を作りさえすれば良いという問題でもありません。
□ □ □
何が言いたいかというと、
要は、はい上がって、のしあがってきた人たちは、
多くの場合、
こうした小さな努力をコツコツと、人知れず続けていた、
ということなのです。
「議事録をつくって送付しろ」
「お礼状の葉書を書け」
そう命令されれば、
「えー、大変だよ・・・」
そう思うかもしれません。
でも、彼らは何とも思わずにこなし続けた、ということなのです。
誰から命令されたというわけでもなく。
□ □ □
ご本人に理由を聞けば、
おそらくこういう返事が返ってくるでしょう。
「自分のためにやっただけなんです」と。
でも、自分のためにやったことが、
周りにも良い影響をもたらして、
結果として、この行為は、
その人にとっての「偉大なる差別化ポイント」に変身していくのです。
相手のことを思いつつも、自分のために実践すること。
コツコツ続けること。
誰から指示されるでもなく、自分から率先して行うこと。
こんなにすごいマジック。
あなたにでも、できることがあります。
あなたであってこそ、できることがあります。
さて、何から始めましょうか?
このコラムは、2007年9月12日に配信したメールマガジンを転載したものです。
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2007年9月29日
渡邉 裕晃

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