年始の休日を使って、
東京国立博物館の「国宝室」に行ってまいりました。

【写真:東京国立博物館の入口】
この「国宝室」では、
期間を区切って、入れ替わりで、
「これは」という国宝が1点だけ展示されています。
この新春(2008年1月2日(水)~1月14日(月・祝))の「国宝室」、
展示されているのは、長谷川等伯の
「松林図屏風(しょうりんずびょうぶ)」です。

【写真:長谷川等伯の「松林図屏風」】
「どんなに仕事の忙しい人であっても、
定期的に、あえて美や芸術に触れる機会をつくるべき」
先日つけていたラジオで流れていた言葉なのですが、
各界でご活躍の方々には、意外とこれを実践している方が多いようですね。
ホンモノに触れることは、
人生を豊かなものにする。
そしてその副産物として、仕事にもプラスになってしまう。
私はそんな気がしています。
□ □ □
展示物を見学するということで言えば、
先月は、国宝の「鳥獣戯画」を見に行きました。

【写真:鳥獣人物戯画絵巻(甲巻)で有名な部分】
上記ブログでも書いたのですが、
以前、京都の高台寺、園徳院住職である、
後藤典生さんとお食事をご一緒させていただいたことがあります。
その際、いろいろなお話をうかがうことができたのですが、
その一つに、長谷川等伯の「松林図屏風」があったのです。
「展示される機会があれば、ぜひ見るように」と薦められました。
□ □ □
不思議なものですよね・・・。
それから数ヶ月も経ずして、出会えるだなんて。
あれから、それほど時期はたっていないのですが、
こんなにすぐにホンモノとめぐりあえるとは、
本当にありがたいものです。

【写真:中央に位置する本館。ここの2階に国宝室が】
後藤さんいわく、
「松林図屏風」は、
「本来なら目に見えない風というものを、
目に見える絵として描き起こせた傑作」とのこと。
そしてそれは「ホンモノを生で見なければわからない」とのことでした。
行く前から楽しみなイベントでした。
□ □ □

【写真:お正月ムード漂う、本館内部】
結論から言うと、
「1月14日までです! ぜひ見てみて下さい!」
です(笑)。
もう、釘付けの作品でしたよ!
□ □ □
国宝室に入ると、
そこには陳列されている唯一の作品である、
「松林図屏風」が。

【写真:国宝室に鎮座する「松林図屏風」】
遠くから眺めるなり、「おぉ・・・」という感じ。
わかりますかね?(笑)
圧倒されて近づけません。
「すげぇ!!!」
ただただ、そんな想いで、立ち尽くします。
□ □ □
しばらくして、もっと近づきます。
これは水墨画です。絵です。使っているのは黒だけ。
なのに・・・、
早朝の自然を包む湿り気が、
だんだん感じられてくるではありませんか!
さわさわと、静けさの中でそよいでいく風が、
だんだん見えてくるではありませんか!
□ □ □
自然の光景を細部にまで実に繊細きわまる作品。
そんな印象の「松林図屏風」ですが、
今度は近づいて・・・、
間近で見てみて、さらにびっくり。
実に繊細に描かれた作品だと思っていたら、
なんと、ものすごく荒々しい、思い切った筆遣いなのですよ。
このギャップには驚きました。
□ □ □
いやぁ、すごい作品です。
どれだけ見ていても飽きないのですから・・・。
静かな海岸で、波を見ていて飽きることがないのと同様、
山頂から見る景色を見ていて飽きることがないのと同様、
この「松林図・屏風」を見ていると、
同じような感覚がわきおこるのです・・・。
□ □ □
おそろしき魅力をもった、「松林図屏風」。
皆さん、機会のある方は、ぜひ見てください!
博物館って、結構、面白いですね・・・。
博物館めぐり、ハマりそうです。
■追伸:
東京国立博物館には、ミュージアムシアターがあって、
現在は、以下が上映されています。
魅力たっぷり、とても面白いものでした。これもおすすめです。
(受付で整理券を配っているので、お忘れなく)

【写真:シアターの整理券はこちらで(なんと明治42年の建築だそうです!)】
2008年1月10日
渡邉 裕晃

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