自己紹介をする機会。意外とありますよね。
皆さんは、自分の自己紹介の内容を決めてありますか?
特に今のシーズンであれば、
就職活動をスタートさせたばかりの学生さんが、
「どんな自己紹介をすべきなのだろう?」と、
今から対策を練っている時期かもしれません。
以前、ある学生さんから、
「自己紹介文は、ですます調と、である調の、どちらが
望ましいのでしょうか?」と質問を受けたことすらあります。
(ちょっと、びっくりしましたが・・・)
自己紹介。考えれば考えるほど、なかなか難しいですよね。
毎回たどたどしく話す方。
いつもお決まりの内容を決めてあって、
笑いをとりながらスラスラと語る方。
あるいは、とっさのことで、いつも悩んでしまい、
なかなかうまく話せない方。
うまく思いつかず、
名前と「よろしくお願いします」だけで済ませてしまう方。
実にいろいろな方がいらっしゃると思います。
□ □ □
自分で自分を表現する。とても難しいことです。
自分を理解するというのは、とても大変なことですよね。
自分には見えていないような自分があるはずです。
自分が思うような自分ではないこともあるでしょう。
では、自己紹介というものを、どう考えていけばよいのでしょうか?
ただみんなに伝えるためだけでなく、
自分にとって有益となるようなものとするには、どうしたら良いか。
今回を含めて合計3回に分けて、考えてみたいと思います。
□ □ □
以前、「アナライズ・ミー」という映画がありました。
1999年にアメリカで作られた映画。
主演は、ロバート・デ・ニーロ。
ニューヨークで絶大な権力を誇る、あるマフィアのボスが、
ストレスによる「パニック症候群」に陥ります。
そのボスと、無理やり主治医にされてしまった精神科医との、
コメディ作品です。
ある日、お互いに顔を知らないマフィア同士で
秘密に会議が行われることになるのですが、
そのボスは、ノイローゼの発作のために出席したくないと
騒ぎ出します。
出席するように促しつつも、精神病だとは言えません。
そこで精神科医がボスを装って出席をする羽目に陥ります。
□ □ □
見るからに恐ろしいいでたちをしたマフィアのボスたちが集合。
ひとりずつ順番に自己紹介。
とうとう彼の番になります。
ところが、ボス本人は、出席したくないと騒ぐまま。
なかなか会場にやってきません。
精神科医は、まさか代理出席とも言えません。
そこで、ボスがやってくるまでの間、彼が本人のふりをして
自己紹介に望みます。
でも、無理やり秘密の主治医にされたばかりの彼は、
ボスのことをよく知りません。
さて、彼は、どうやって自己紹介をしたでしょう?
□ □ □
彼は精神科医。こう切り出します。
「自己紹介を始めるにあたり、皆さん、
まず、自己とは何でしょうか。大変難しい問題です」と(笑)。
「そんな難しいテーマなのに、軽々しく自己紹介など
できるでしょうか」と。
ボスが来るまでの間を、こうして必死でつなぐのです。
私はこの光景が、今でも忘れられません。
とても印象的なシーンでした。
そしてこれは、
私達にとても大事な視点を与えてくれているように思うのです。
【このテーマ:次回につづく】
このコラムは、2007年12月5日に配信したメールマガジンを転載したものです。
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2008年1月24日
渡邉 裕晃

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