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忘れ得ぬテレビCM 「何? サスケ?」(1984年:サントリー)

2008年06月07日

先日、友人と話していて、
とてつもなく懐かしくて興奮した話。

今なお忘れることのできない、強いインパクトを持ったテレビCM。
サントリーの幻の炭酸飲料「サスケ」。

1984年。いまから24年前のコマーシャルです。

とにかく、これ。
まずは、黙ってご覧下さい(笑)。

■テレビCM:サントリー「サスケ」
http://jp.youtube.com/watch?v=xILN55aM-Kk

びっくりしませんか?

当時の私は、まだ10歳。
そんな時代、子供心に強い衝撃を残したのが、このCMです。
私も「サスケ」飲みましたよ・・・。

友人の間でも、ものすごいブームになったのですが、
なぜかあっという間に消え去ってしまいました。

なぜだろう? と思いながらも、その謎は解けず。
 
 
     □     □     □
 
 
先日、知人から話題に出されて、
ものすごく気になり、
さっそく「ウィキペディア」で調査。

「おぉ-!」と思ったことがたくさんありました。
 

コカ・コーラに対抗するということで宣伝には力が入れられた。
CMディレクターには当時売れっ子であった川崎徹、コピーライターは糸井重里、
アートディレクターに横尾忠則、CMソングには坂本龍一が起用された。

う・・・む。知らなかった・・・。
ありえない人選ですよね。
これだけのキャラクターだからこそ、これだけのものが創れたのだなと、
いたく同感。

当時の時代にあって、
台詞無しに強烈な物語性とメッセージ性をもたせた先進性。
最後に「つづく」の3文字で終わらせる部分・・・。

特筆すべき点はそれだけではありませんが、
こういう、すさまじいレベルの作品というのは、
そうそう生まれないものなのでしょうね。
 
 
     □     □     □
 
 
そして、ウィキは続きます。

サスケ(SaSuKe)は1984年にサントリーから当時発売された炭酸飲料である。
コカ・コーラに対抗する商品として登場したものの
ワンシーズンのみで生産中止になった。
当時としては斬新なコマーシャルが話題となった。

キャッチコピーは「コーラの前を横切るヤツ、冒険活劇飲料サスケ」。


 
ここまで読んで、さらに衝撃を受けました。
このコピー。ありえない!
当時は、そこまで意識していませんでしたが、
このコピー、ものすごく深みがありますよね? 糸井さん、すごい。

「コーラの前を横切るヤツ」と創っておいて、
忍者を走らせる映像と組み合わせ、比較広告っぽく見せる技術。
さらには、怪獣を投げ倒すことに持たせた意味性。

コーラの前を猛スピードで横切るというシーンは、
比較広告が許容されていない日本ではギリギリの表現であり
当時としては画期的(あるいは挑戦的)なCMといわれた。

たしかに・・・。
ここまで読むと、本当に糸井さんはすごい・・・。
 
 
     □     □     □
 
 
ウィキは続きます。

CMは「仮面の忍者赤影」のような特撮忍者モノを彷彿させる時代劇調であるが、
現代風の警官や電話が登場するなどシュールなものとなっている。
非常に短いカット割りで構成され、
着ぐるみの怪獣、少女忍者、警官、バテレンの宣教師風の外国人が電話をとるシーン、
コーラの前を横切る少女忍者のシーン、コップにサスケが注がれるシーンと
場面が目まぐるしく変わるもので「つづく」のテロップで終わる。

外国人扮する謎の男の「なに、サスケ?」という
外国人特有の奇妙なイントネーションのセリフが
当時の小中学生の間で一時的に流行した。

無理もありません。
まだyoutube映像を見ていない方は、ぜひ見てください。

■テレビCM:サントリー「サスケ」
http://jp.youtube.com/watch?v=xILN55aM-Kk

24年前にして、このクリエイティブ。ありえないですよ・・・。
 
 
     □     □     □
 
 
業界人の、はしくれとして言いたいのは、
こうした、斬新なクリエイティブは、
本当に少なくなってしまったなぁということ。

youtube では、昔のテレビコマーシャルを
たくさん見ることができるのですが、
最近のCMと比べると、昔のCMがいかに素晴らしいか、
強く実感せずにはいられません。
 
 
     □     □     □
 
 
先日お会いした方いわく、
某大手代理店に制作を依頼し続けている、某大手企業も、
コマーシャル作品の出来栄えの安直さに辟易しているということ、
うかがいました。

本当の意味で、
企業のことを思い、
ユーザーのことを思う、そうした真摯で、かつ斬新なクリエイティブが
だいぶ失われてしまっているということです。
(よく練りこまれた作品も、まだまだあるとは思いますが)
 
 
     □     □     □
 
 
自分は、テレビではなく、
インターネットの世界に身を置く立場ではありますが、
インターネットの世界においても、こうしたショックは必要だなと痛感します。

クリエイティブとプランニング。
中長期的には、ここの分野が、
相当までに意味を持ってくることは間違いありません。

そういう意味では、この「サスケ」CM。
全社員に、再度見てもらいたい作品です。

昔のCMって、本当に存在感あるものが多いですよね・・・。
どうして、そういうものが、なくなってしまったのでしょうか?
 
 
     □     □     □
 
 
インターネットの世界は、まだまだ未成熟。

そんな世界にあって、
サムスルは、広告代理店、つまり営業会社でありつつも、
セールスしかできない会社ではなく、
クリエイティブにもプランニングにも強い会社でありたい。

こうしたテレビCMを見るにつけ、
改めて、そんなことを思うのです。

サスケは、ワンシーズンで消えてしまいましたが、
いつまでも生き残れるサスケでありたいものです。
(意味わからないですかね?笑)
 
 
 
 
 2008年6月7日             渡邉 裕晃
 
 
サムスル
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コメント

 短期間の放映だったのに、ここまで印象に強く残るCMなんて他には無いかもしれませんね。。
 繰り返しによって印象に植え付けるわけでもなく(放映期間すら短い!)、派手な演出が有るわけでもなく。そうした「力づく」を排して全てが非常にシンプル、なんの力みも無い、という事に改めて驚かされました。まさに芸が芸術に高まったという一つの例にも思えます。

投稿者 遠山和大 : 2008年06月07日 15:39

■遠山和大 さんへ

たしかにそうですよね・・・。
すさまじいパワーをもった作品だなと、つくづく思います。

投稿者 サムスル渡邉裕晃 : 2008年06月10日 06:29

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