映画「それでもボクはやってない」レビュー|刑事裁判の恐怖と理不尽!

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『Shall We ダンス?』でおなじみの周防正行監督が、11年ぶりに制作した映画、「それでもボクはやってない」。テーマは、日本の刑事裁判にまつわる問題点を抽出したものです。さっそく公開初日、1月20日に行ってまいりました。
 
■「それでもボクはやってない」公式サイト
  ( http://www.soreboku.jp
それでもボクはやってない

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「正義」は明瞭な立証がなされなければ認められない

私自身、20代半ばに裁判を経験しています
(刑事ではなく、民事の勝ち戦です、念のため)。

そこで学習したことは、裁判の世界では、「正義」は明瞭な立証がなされなければ認められないということでした。

「法律的正しさ」とでも言うべきでしょうか。別の見地からすれば、「不条理」とも言えるかもしれません。そして、今回の映画を見て、痛感させらたのは、この「不条理」は、民事よりも、刑事事件でこそ、よりくっきりと、強く、浮き彫りになるのだなぁということでした。

まったく飽きることな!!

映画は、本当にあっという間の143分間でした。まったく飽きることなく、始めから終わりまで、ずっと釘付けになります。

どんどん感情移入されていきますが、全体構成だけでなく、脚本、台詞等の微妙なまでの設定が、実に細かいところまで計算されつくしていることがとても強く伝わってきます。

いつ自分に襲ってくるかわからないという恐怖

映画を見ていくにつれ、おそらくほとんどの人が、次第に、恐怖に襲われることになるはずです。いつ起きてもおかしくないという恐怖です。

そして、自分が無実であっても、明瞭な立証ができなければ、犯罪人に仕立て上げられてしまいかねないという、現在の司法制度に対する恐怖です。

存在するものを存在すると証明することは簡単でも、存在しないものを存在しないと立証することは困難を伴います。それと同様、やったことをやったと証明することは簡単でも、やっていないことをやっていないと立証することが難しいケースがあり得るということ。

ここに、冤罪を晴らすことの難しさがあるのではないでしょうか。
(もちろん、警察官や裁判官を取り巻く環境のせいもあるでしょうが)

良い意味で後味の悪い作品

いろいろ考えさせられる作品です。そういう意味では、とても後味の悪い作品です(良い意味で)。

でも、これが現在の社会なのだと思うとき、一人でも多くの方に見ていただき、いろいろと考えをめぐらせてほしい作品だなと思います。ぜひご覧ください。
 

■(参考引用)解説:

『Shall We ダンス?』の周防正行監督が、11年ぶりにメガホンを取った本格的な社会派ドラマ。電車で痴漢に間違えられた青年が、”裁判”で自分の無実を訴える姿を、日本の裁判制度の問題点を浮き彫りにしつつ描く。ハリウッド映画『硫黄島からの手紙』に出演し、世界的に注目を集めた加瀬亮が、本作で初主演を果たす。主人公を弁護する弁護士には、瀬戸朝香、役所広司らがふんする。3年もの歳月をかけて”裁判”について取材した監督が、現代の日本における”裁判”の現実を突きつける。

フリーターの金子徹平(加瀬亮)は、通勤ラッシュの電車で女子中学生から「痴漢したでしょ」と訴えられてしまう。まったく身に覚えのない金子は、話せば分かってもらえると思い、大人しく駅の事務室に行った。しかし、「ボクはやってない!」という訴えもむなしく、そのまま警察に連行されてしまう。その日から、留置所暮らしを余儀なくされた金子の無実を訴える戦いが始まった。 (シネマトゥデイ

 

 
 
 
 
 2007年1月20日            渡邉 裕晃
 
 
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