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『日本電産 永守イズムの挑戦』(三協精機の再建と「すぐやる・必ずやる・出来るまでやる」精神)
『日本電産永守イズムの挑戦』
(日本経済新聞社 編、日本経済新聞出版社(2008年4月1日発行) → アマゾンで購入する!
☆ 今回のポイント ☆ <簡単な内容紹介>
| 「すぐやる、必ずやる、できるまでやる!」 熱いハードワーキングで知られる日本電産。 日本経済新聞の記者がドキュメンタリータッチでまとめる、 かつてメディアで大きく取り上げられた、三協精機の買収と再生を 「人」と「努力」と「継続」の偉大さを実感できる一冊です。 |
この本は、2004年に発売された同名本を大幅加筆したもの。
当時も読んだ本なのですが、
その後の動向が加筆されているとのことで、読んでみました。
日本電産の快進撃は、つとに有名。
M&Aによって、瀕死のダメダメ企業を買収し、
あっという間に黒字企業へと変身させてしまう手法は、
半ば伝説のようにすらなっているように感じます。
その裏を支えるのが、創業者である永守重信社長。
大変なカリスマ経営者で、私が尊敬する社長でもあります。
□ □ □
その強烈さは、例えば「会社四季報」の記述でも明らか。
こんな感じです。
| 【特色】 ブラシレスDCモーターで有力、HDD用で世界首位。企業買収に積極的、永守色強烈 |
普通「永守色強烈」だなんて、書かないですよね。(笑)
「すぐやる」「必ずやる」「出来るまでやる」で知られる、
日本電産の哲学、永守社長の哲学は、
まさに、「努力」と「継続」の偉大さを物語るもの。
同社の急成長ぶりと、企業再生実績は、
永守哲学の正しさを現実のものとして証明しているものだとも言えますね。
□ □ □
全体の構成としては、
まず、かつてメディアで大きく取り上げられた、
三協精機の買収と再生を事例にして、
その背景をドキュメンタリータッチで丁寧に追いかけていきます。
その後、永守さんの生い立ちから、その仕事の原動力を分析し、
最後に、日本電産そのものの成り立ちや、
起業してから現在に至るまでの歴史をつぶさに検証することで、
成長の真の背景を探る、
そんな構成になっています。
□ □ □
永守さんのハードワークと努力の徹底ぶりは、
ついていける人とそうでない人とに分かれるだろうと思います。
永守さんご自身、365日中1日しか休まないというすさまじさ。
(その背景には、ご自身の幼少からの体験が裏づけにあるのですが)
「怠け者は去れ」「良貨で悪貨を駆逐せよ」
そういう激しさがあり、
まさに、アグレッシブでストイックな努力礼賛主義者ですが、
「精神的体育系」を自認する(笑)私としては、
この哲学、大いに賛同できるものです。
□ □ □
他にも、
| ・人より頭が悪いと思っている人は、時間でこれを補えば良い。 ・成長の影には必ずハードワーキングがある。ソフトワーキングで成長している企業は無い。 ・雇用創出こそ企業の最大の社会貢献である。 ・一流企業と三流企業との差は製品の差ではなく、社員の品質の差である。 ・一人の天才よりも百人の協調できるガンバリズムをもった凡才の絆によって会社は支えられなくてならないし、それこそが組織の原動力である。 |
こうした永守哲学は、私自身、とてもしっくりくるもので、
もっともっと頑張ろう!という気にもなるし、
誰よりも努力せねば!という思いにもなります。
□ □ □
もちろん、それだけ激しく頑張るというスタンスには、
同調できない人も少なくないでしょう。
ただ、それに納得するかどうかは別にしても、
本書を読めば、
「企業の成長であっても、人の成長であっても、
たしかに、そこまでやれば、成長せざるを得ないよな・・・」
そんな思いにとらわれるだろうことは間違いありません。
「どんどん上を目指していきたい!」
「どんどん青天井で成長を実現したい!」
「ベンチャー企業で働いて活躍したい!」
そういう方には、ぜひ一読されることをおすすめします。
■追伸:
なお、永守さんご自身が書かれた以下2冊も、おすすめです。
『奇跡の人材育成法―どんな社員も「一流」にしてしまう』(PHP文庫)
すでに絶版になっているのかもしれませんが、これはとても良い本。
本書の内容に拒否反応をもつ人もいるはずですが、
思い切り成長を遂げたいと思うのであれば、ぜひ一読すべき本です。
部下教育にあたっても、こういう視点はもっていて損は無いでしょう。
その精神は、まさに「精神的体育系」です。
また、
『情熱・熱意・執念の経営 すぐやる! 必ずやる! 出来るまでやる!』
は、個人の成長だけでなく、会社を大きくしていくにはどうすべきか、
そんな観点に興味のある方は、ぜひ。
「急がば回れ」「地味にコツコツ」の偉大さを再認識できると思います。
「そこまでやるか!」を発見できるだけでなく、
「そこまでやらなくては!」という覚悟までできる一冊です。
2008年4月17日 渡邉 裕晃

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