イスラムの「断食月」に、インドネシアのGoogle検索が増える理由

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もうすぐインドネシアでは、イスラム教徒にとっての「断食月」(ラマダーン)の期間が始まります。毎年、開始日と終了日が異なるのですが、2016年は6月6日にスタートし、7月5日に終了する予定になっています。

この期間、イスラム教徒たちは、日の出から日没まで飲食ができません。
食べるのがダメだというだけでなく、飲むのもダメ。
タバコもダメ、つばを飲むのもダメ・・・とされています。

そんな断食の期間、Googleの検索動向にも変化が起きるそうです。

今回、Googleインドネシアが発表した内容について、現地の代表メディア「Kompas」が紹介していました。

「インドネシア人が断食前の食事時に熱心にグーグル検索、何を探しているの?」と題するKompas記事より【画像:「インドネシア人が断食前の食事時に熱心にグーグル検索、何を探しているの?」と題するKompas記事より】


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記事の題名は、

「インドネシア人が断食前の食事時に熱心にグーグル検索、何を探しているの?」Orang Indonesia Jadi Rajin “Googling” saat Sahur, Cari Apa? – Kompas.com(Jumat, 20 Mei 2016 | 11:28 )

というもの。

記事内容は次のとおりです。

インターネットで情報を探すという行為は、特にラマダン(断食)の月において急上昇する。この上昇は、ラマダンの始まる1週間も前からすでに確認することができる。

GoogleインドネシアのカントリーヘッドであるHenky Prihatna氏によれば、ネティズンの検索スタイルもまた変化するという。

「サフール(断食期間中の夜明け前の食事)の時の検索は、150パーセントくらい増えます。普通なら寝ている時間ですよね。でもサフールの時はすでに起きているわけです」と、5月19日にGoogleインドネシアの社内で行われたメディアセッションにおいて、Henky Prihatna氏は語っている。

サフールの時だけでなく、ランチタイムにおいてもネティズンによるネットサーフィンが行われる。Henky氏によれば、この現象が起きる理由は、通常の時期であればランチをするために時間が費やされるものの、ちょうどこの期間は断食をしている最中であるため、その時間が空いてしまうからだ。

「断食期間中は、昼食タイムこそが、ネットブラウジングの頂点になっています」と語る。

■どんなキーワードが検索される?

Googleによって発表された調査データによれば、ネティズンはイバダ(信仰上の義務)に関する情報を探す傾向が見られる。「ラマダンの善行」に関するキーワードは、通常の時期より12倍の頻度で探されている。

ネティズンはまた、断食中にハラム(イスラムの教えに反すること)な事柄によって傷つけられることを望んでいない。「断食を中止させるような事柄」の検索についても、通常の時期に比べて9倍にまで上昇する。「7分間講義(KULTUM:KULIAH TUJUH MENIT)」(渡邉注:多くの場合、イスラムの教えを説くもの)、「「祈り(doa)」、「断食の予定時間(jadwal puasa)」、「コーラン(quran)」というワードについても断食中は検索が増える。

単にイバダの問題だけでなく、Googleのデータが示しているものは、ネティズンが自らについて内からも外からも身を改め、身を清めることを望んでいるということだ。「ヘアスタイル(gaya rambut)」というキーワードは、断食中に15%上昇するが、「ヒジャブ(hijab)」、「肌の乾燥(kulit kering)」「口臭(bau mulut)」についてもそうだ。

健康についても、重要な関心事になる。例えば、変化する食のスタイルは、しばしば断食スタート期において体を弱くさせる場合がある。そのため、「妊婦にとっての断食(puasa bagi ibu hamil)」、「断食中のダイエット(diet saat puasa)」、「断食の効用(manfaat puasa)」、「Kurmaの効用(manfaat kurma)」などのキーワードも、よく検索される。

特に女性においては、断食中の食べ物のメニュー検索がターゲットになる。Googleの調査結果が示しているのは、 「断食明けのメニュー(menu buka puasa)」、「サフールのメニュー(menu sahur)」、「フルーツポンチ(es buah)」、「コラックという料理のレシピ(resep kolak)」、「クトゥパット(ketupat)(渡邉注:断食明けのお祭りで食べる食べ物」、「オポル・アヤム(opor ayam)(渡邉注:鶏肉の料理)」、「パイナップルパイ(kue nastar)」といった、特にラマダン期の食べ物などは、非常に検索が増える。

■オンラインビジネスにおけるチャンス

Googleで商品が多く検索されることは、オンラインビジネスの事業者にとってチャンスとなる。なぜなら「ヒジャブ」(渡邉注:イスラムの女性が頭にかぶる布)のような種類のキーワードを何度も探す人たちは、その商品を買いたいと望んでいるネティズンだからだ。

少なくとも、断食中にネティズンによって活発に検索される領域としては、5つのセクターがあり、ビジネスチャンスになり得る。その5つとは、ファッション(29パーセント上昇)、トラベル(30パーセント上昇)、スマホ(17パーセント上昇)、テレコミュニケーション(19パーセント上昇)、電気製品(24パーセント上昇)だ。

人々は、断食月に、消費をより活発化させるようだ。この1年に1度の時期は、新しい製品を買うための理由付けになることが多い。さらに言えば、勤務先からこの時期に支給される「レバラン手当」の存在にも裏付けられている。

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いかがでしょう?

冒頭で書いた通り、イスラムの断食では、日の出から日没までは、飲食ができないことになっています。

食べるのがダメだというだけでなく、飲むのもダメ。
タバコもダメ、つばを飲むのもダメ・・・とされています。

日本で暮らしていると、なかなか想像しがたいかもしれませんが、さすがにインドネシアで3年も暮らしていると、「おぉ、また断食の時期が来たな・・・」と、恒例行事のような、普通の受け止め方になります。

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私はイスラムではないので、断食はしませんが、それでも、街の景色の変化は実感します。

ビールを供するバーやレストランからはビールが消え、
日が沈むまでの間は、街から屋台がいなくなり、
レストランは、入口の扉を半分だけ閉めたり、
窓ガラスをカーテンで覆う等の配慮が行われます。

イスラムの若者の中には、ソーシャルメディアで「おなかすいたよ・・・がんばるぞー!」なんて投稿をしたり(笑)

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ランチを我慢する・・・、また、間食を我慢する・・・

そんな状況の中で自然とスマホをいじる時間が増えるというのは充分に予想ができること。でも、それが必ずしもゲームやコミュニケーションに向かうだけでなく、自らを内外から改めて、また律していこうとするような検索も起きる。これは興味深い点ではないかな・・・という気がします。

今年の断食期間中の検索動向には、どうのような変化が起きるでしょうか。

またGoogleからの調査結果が出ることを期待したいです。

(参考:samsul.comブログから)
 
■2008年9月2日up
 イスラム教徒の断食の月「ラマダーン」がスタート!

■2010年9月13日up
 「イドゥル・フィトリ」のお祭りで、インドネシア大使公邸の立食ランチパーティーへ行ってきた!

■2016年6月9日up
 インドネシアのイスラム断食1日目に大衆食堂でいただいた「ソト・アヤム」

サムスル
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時の運と人の縁を極める日々の記録 】  渡邉 裕晃
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