アジアは昨日と今日が違う。あの頃のアジアは今のアジアではない。

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アジアは昨日と今日が違う。あの頃のアジアは今のアジアではない・・・って、過剰表現だと思いますか?
「急成長するアジア」とか「激変するアジア」とか言われますが、本当にそうなんです。

かつて世界銀行が1990年代のアジアの急速な成長を見て、「東アジアの奇跡」(EAST ASIA MIRACLE)と呼んだことがあります。でも実際にインドネシアに暮らしていて思うのですが、もう毎日のように街が変化していきます。「東アジアの奇跡は終わった」という声もありますが、いやいや、まだまだ進行中です。




地方都市マランでも、毎日が変化と成長の連続

私は、インドネシアの東ジャワ第2の都市、「マラン」に住んでいます。ジャカルタのような大都会ではありません。でも、以前にブログでも書いたのですが、そんな地方都市であっても、毎日のように街が変化しているのです。

「言い過ぎでは?」と思われるでしょうが、毎日のように新しいレストランが誕生しています。バイクは増え、走る車は日を追って質が上がり、店が増え、建物が増え、公園が増え・・・。すさまじく変化しています。

昨日のマランは、今日のマランではなく、今日のマランは、明日のマランではないのです。

東南アジアから見たマラン(Malang)

【地図:東南アジアから見たマラン(Malang)】

先日、スラバヤに行った時、マラン出身のインドネシア人と話をする機会がありました。「うわー、同じマランなのね!」と意気投合して。こんな話をしてくれました。

あたし、ずっとマランに帰っていなかったんだけど、この前、3年ぶりくらいに帰ってみたの。もうね、街が変わっていて驚いたわよ・・・。

そう。だって、昨日のマランは、今日のマランではないのですから。

急成長するアジア。激変するアジア。アジア全体で、このような急速な変化が起きているのだと思います。成長の恩恵にあずかれないような田舎のエリアでも、変化の萌芽は明らかに見えているはず。

数年前のアジアは、今のアジアではない

なんでまたそんな話をするかというと、先日、私の知人で、尊敬するエンジェル事業家、加藤順彦さんが、Facebookで、鋭い指摘をされていたからです。

東京で東南アジアの都市の話題になると、先様から5年…それ以上前の状況に関する話題となることがある。砂利道だったとか、みな自転車・バイクに乗ってたとか、物価が超安かったとか。でもその頃のことは僕も行ったし、知ってる。マニラ、ホーチミン、ジャカルタ、バンコク、KL…今の各都市について議論しないとさ。昔話はビジネスには繋がらない。

Posted by Yorihiko Katou on 2016年3月7日

東京で東南アジアの都市の話題になると、先様から5年…それ以上前の状況に関する話題となることがある。砂利道だったとか、みな自転車・バイクに乗ってたとか、物価が超安かったとか。

でもその頃のことは僕も行ったし、知ってる。

マニラ、ホーチミン、ジャカルタ、バンコク、KL…今の各都市について議論しないとさ。昔話はビジネスには繋がらない。

これには私も激しく同感。私も同じような経験をしています。

「僕は、数年前に●●に住んでいた。5年前だったけど、こんな感じだった」

それは良いんです。

でも、その当時の状況が現在も同じに違いない・・・という前提でもって、話をされる方が意外といるのですよ。「数年前のアジア」は、もはや今のアジアではないのです。アジアを理解しょうとする時、ここは意外な盲点になると私は考えます。

激変するアジア・・・。全部が全部とは言いません。でも、アジアのあちらこちらが急速に変化しているんです。停滞する日本とは異なって。アジアは昨日と今日が違うんです。「あの頃のアジア」は「今のアジア」ではないんです。

日本の場合、もう成熟しきってしまっていて、変化を生み出す若者も少なくなって・・・昨日を生きたように今日を生き、
今日を生きたように明日を生きる。
アジア、とりわけ大都市は、もはや、そのような「ゆったりした世界」ではありません。

マランのような地方都市でさえ、毎日レストランが増えているのです。毎日が変化のまっさかり・・・。そんな中、例えば2年前に駐在していた時の経験でいまのアジアを語ったとしたら・・。はい、いろいろなところで不都合が生じるはず・・と私は思います。

大事なことは、できるだけ「現場」を見て、できるだけ「現場」に触れること

かといって、私も偉そうに言える存在ではありません。

アジアは変わっている! と言ったところで、アジア各地を定期的に訪問しているわけではありません。

恥ずかしいことに、シンガポールには、もうかれこれ25年も行っていないし(それまでは毎年訪問)、タイにも5年くらい行っていません。上海にも3年は行っていないし、もう19年も経過しますよ、例の将軍様の国に最後に行ったのも。
(はい、マニアックですみません・・・。でも本当に行きました)

     □     □     □

だから、アジアを理解しようとおもったら、最新の状況を見ることが大事。自分の足を運んで、自分の目で見て、自分の舌で食べ物を味わって。地元の人と語らって、帰国後も常にコンタクトをとって・・・。しつこいようですが、マランだって毎日変わるんです。

新しく、高速道路が伸びて、
新しく、鉄道が増えて
新しく、空港ターミナルが増えて・・・。
もう何もかもがどんどん変わる。

だから大事なことは、できるだけ「現場」を見て、できるだけ「現場」に触れることです。

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「貧しいアジア」という古い固定観念

数年前から、インドネシアの富裕層から質問されるようになりましたよ。

ひろあき、日本に行くと、昔に比べて何もかもが安いじゃないか。いったい日本はどうなっちゃったんだ? まぁ、安くて嬉しいけどね。うへへ・・・。

って。

「日本に行きたくてもお金が無くて行けない」

そんなアジアの学生を支援してあげようと、日本に招待する企画をたちあげた団体があって・・・。選考の申し込み締切を過ぎてから、ある青年から申し込みがあったそうです。

日本の事務局スタッフが、「いやぁ、ごめんなさい。もう選考締切を過ぎちゃって」と回答したら、こんな返事が来たそうですよ。

いや、無料招待じゃなくて良いです。僕が自分で旅費を全部払うのでも、参加しちゃダメですか?

って。

「貧乏なアジア」というのも、もはや過去の固定観念です。全部が全部ではないですが、これ一つをとってみても、昔のアジアは今のアジアではないんですよね。

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「インドネシアの人に聞けば、インドネシアの最新情報がわかる」というわけではない

だから、「最新のアジアを見ましょうね」ということなんですが、一つだけ、もう一つの盲点をご紹介。

先ほど、「その当時の状況が現在も同じに違いない・・・という前提でもって、話をされる方が意外といるのですよ」と書きました。これ、実は日本人だけではないのです。

意外と思われるでしょうが・・・、例えばインドネシアの事情を語る時、同じような現象がインドネシア人の中でも起きるのです。

     □     □     □

「インドネシアって、こうだからね・・・」と語る時、「え? それ昔だよね。今は違うよ」って、言いたくなることがあります。先日も、そう。

あるインドネシアの知人が同じように語るので、「えっ、先日ジャカルタに行ったら、もっと進んでいて、こんな感じだったよ」って言ったら、「えー、もうそんなふうになっているんですか!!」って(笑)

これも意外な盲点で、インドネシアの人に聞いたらインドネシアの最新情報がわかるわけでなく、「少し前の過去」が「今でも同じ」と解釈して語っているケースもあるということ。

現地を視察する時、現地の人から直接話を聞くこともたくさんあるでしょう。でも、現地の人ですら、同じ現象が起きうるということは覚えておくべきです。逆に言えば、もうそれくらいの激変なんですよね、アジアは。

激変するアジアをとらえ続けるために

アジアをとらえるのは難しくて、それと言うのも毎日のように変化していくから。かといって、毎日のようにアジア各地をとびまわって、常に最新の状況を肌で感じるというのは不可能。

でも、「アジアは昨日と今日が違う。あの頃のアジアは今のアジアではない」ということを念頭に入れておくかどうか。これだけでもだいぶ違ってくると思うんですよね。

私も激変するアジアのすみっこ、インドネシアの東ジャワの地方都市「マラン」に住む人間として、インドネシア理解に少しでも役立つような、そんな情報を、これからもお届けできたらと思っています・・・。

■後日の追記:
インドネシアは「賄賂が文化」であるかに見られることがあるほど、賄賂や汚職の存在が有名でした。「でした」と過去形で書くのは、その撲滅に向けて様々な取り組みが急速に進んでいるからです。

昔のインドネシアを知る人からすれば「まさか!」という側面ですが、このあたりについても、インドネシア事情の最新動向を追っていると、よく見えてくるところです。

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