京都、高台寺・圓徳院住職との会食にて桜と人生を思う(最終回)

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先日のブログの続きです。
圓徳院住職との会食にて桜と人生を思う。第3回目。
前回は、
見かけの美しさに惑わされていては、
物事の本質は見えなくなってしまうのではないか、
というところで終了しました。
 

(参考:過去ブログ記事)
■2007年04月10日
京都、高台寺・圓徳院住職との会食にて桜と人生を思う(その1)
京都、高台寺・圓徳院住職との会食にて桜と人生を思う(その1)
「へぇ、そんな見方もあるんだぁ・・・」 「桜は、本当に深いなぁ・・・」 先日、大変ありがたいことに、 京都にある高台寺・圓徳院の住職ほ...
■2007年04月12日
京都、高台寺・圓徳院住職との会食にて桜と人生を思う(その2)
京都、高台寺・圓徳院住職との会食にて桜と人生を思う(その2)
先日のブログの続きです。 圓徳院住職との会食にて桜と人生を思う。第2回目。 前回は、住職との対話にまで話が及ばず(笑)、 「なぜ私が桜...


前回のブログ記事同様に、
住職のお言葉をふまえ、
私なりの理解を添えて、書いています。
住職の本意からそれている可能性もあることを留意の上、
お読みいただければと思います。
 
住職とお花見をしたお茶屋さんの部屋から(通行人の注目を集めまくりでした・・・)
【写真:住職とお花見をしたお茶屋さんの部屋から(通行人の注目を集めまくりでした・・・)】
 
人は、満開に全開に咲き誇る姿に感銘を受けるものの、
あまりに輝かしい背景をきちんと見ているだろうか、と。
自らの短い寿命を悟っているがゆえに、
頑張って咲き誇ろうとしている。
これはどういうことなのか、改めて考えるべきではないか、
ということです。
 
 
     □     □     □
 
 
住職によれば、
あるお寺(著名なお寺ですが、私の記憶違いかもしれないので、
名前は伏せておきます)では、
桜は修行の邪魔になるとして、
すべて別の木に植え代えてしまったとのこと。
(1)あまりにきれいで修行の邪魔になる
(2)本質を見る目が失われかねない
(3)その他
いろいろな背景があるのだと思います。
 
 
     □     □     □
 
 
さらに住職によると、
そもそも、このソメイヨシノは、クローンによって生まれたもの。
京都の自然の桜が、寿命にして1000年超を誇るのに対し、
わずか70年の寿命しかない。
美しさを求める江戸文化の影響で、
どんどん植えていったもの。
桜を密集させるのは、本来、京都の文化ではなかったこと。
そんな背景があるようです。
その桜たちが、生命力の衰退に備え、
種の保存に賭けて
無理やりに大いに咲き誇る姿。
これは、本当に美しいと言えるのかと。
 
 
     □     □     □
 
 
これらを思うと、いろいろと複雑な思いにとらわれます。
そして、人生に当てはめた時、
実にいろいろな想いがわいてくるように思うのです。
だからこそ、断言できます。
桜は深いと。
視野は広く、心は深く。
そういう生き方をしていきたいものです。
 
舞妓さんもいらっしゃいました。はかなさと同時に本質の美しさも感じさせます・・・
【写真:舞妓さんもいらっしゃいました。はかなさと同時に本質の美しさも感じさせます・・・】
 
そして、
桜は散り始めてからが美しい。人生と同じで、
まさにここからが深みのある時代のスタートだという言葉。
これにも、常に想いを馳せていきたいものです。 
ある経営者が、こんなことを言っています。
不幸にも挫折のどん底に落ちた経営者に向けて、こんな言葉を贈ったそうです。
「人間万事塞翁が馬と言うが、
 人生には、自分ではどうにもならない巡り合わせがある。
 あれこれ考えたり、ジタバタしたりせず
 悠々としていれば、巡り合わせでまたよい事もある」
散ってからが本当の勝負。
外見でちやほやされる時代を経てから、ようやく
本質で勝負できる時代に入るということですね。
 
 
     □     □     □
 
 
本質で勝負するには、ホンモノの努力が不可欠です。
地味でも着実に努力を重ね、
日々を本当に大事にしながら生きていくことこそが、
とても大事なことであり、遠回りのようでいて近道だと。
だからこそ、それが幸福の本道なのだということなのかもしれません。
散っていく姿をおもんぱかりつつ、
散りながらも真剣に生きていく真摯な態度を忘れないこと。
それこそが、急がば回れの幸福術なのでしょう。
桜は本当に深いですな・・・。
 
 
【おわり】
 
 
 
 
 2007年4月20日            渡邉 裕晃
 
 
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