アシカイネンさんの東京写真が物語る、都市を見る目、人を見る目、多様な視点の大切さ

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どことなくミステリアスな美しい写真。
どこの国で撮影されたものだか、わかりますか?
これは東京の首都高の下を流れる川で撮影されたものです。
私の知人であるフィンランドのカメラマン、
ペトリ・アルットゥリ・アシカイネンさん(Petri Artturi Asikainen)の作品。
一般的に首都高の下の川というと、
「汚い」というイメージがあるのではないでしょうか?
しかも、その川の水面近くから上を見上げるなんて機会も
なかなかあるものではありません。
彼は午後4時頃に、カヤックに乗ってこれを撮影したそうですが、
汚いイメージの場所であっても、視点が変わると、
こんなに美しい作品になることもあるのかと驚きました。
同じ場所であっても、見る場所を変えてみると、
都市がまた違って見えてきますね。
午後4時の東京、首都高下から映しだされた不思議な景色
【写真:午後4時の東京、首都高下から映しだされた不思議な景色】
Petri Artturi Asikainen (http://artturi.com)


     □     □     □
今日、ツイッターで、こんな投稿を見つけました。


なるほどなぁと思いました。
まさにこのアシカイネンさんの首都高の写真が、
それを物語っているなと。
     □     □     □
住み慣れた街、通い慣れた学校、
会社のある場所だったり、仕事に関係してよく訪問したエリア。
私たちは、すでに知っているつもりになっていますが、
視点を変えてみると、まったく違った場所に見えてくる。
そういう可能性をきちんとふまえて生きることができるかどうか。
これは大きな違いになってくるはずです。
     □     □     □
私はいまインドネシアに住んでいますが、
かつて東京にいた頃、新宿に住んでいた時期があります。
先ほど紹介したツイートにあるように、
「外国からきた人と東京を歩く」という経験がありますが、
「早朝に、新宿から築地まで歩いてみよう!」
そんな試みをしたことがあります。

(参考:samsul.comブログから)
 
■2007年3月10日up
 【東京ウォーキング】新宿から築地市場までを歩く!!(約2時間)


新宿は住んでいる場所だし、
築地は何度も行ったことがある・・・。
でも、早朝の時間帯で、
しかも新宿から築地までをずっと徒歩で移動すること。
これだけでも、いつもと違う街の風景が見られて驚いたことがあります。
     □     □     □
何が言いたいかというと、
これほど身近な環境であっても、
視点を変え、時間を変え、見方を変えてみると、
同じ場所が、また違って見えてくる。
今までに発見できなかったような魅力に
出会えることもあるということ。
だから、どこに行くにも、
またどんな人に会うにも、
一度見ただけで、また一度会っただけで、
イメージを固めてしまってはいけないと私は思うのです。
     □     □     □
これからの時代、
国境をまたいだ移動の機会は増え、
異なる言語を母語とする人たちとの交流も増えていきます。
そうしたなかで、
一つの観点からだけで判断したり、
固定観念をもつことは危険。
意外な魅力を見逃してしまうことにもなりかねません。
     □     □     □
仕事の現場でも、「上司や部下の真意が見えない」とか、
家庭でも「うちの子供、何を考えているかわからないのよ」とか、
よく耳にしますよね。
苦手だと思っていた人でも、一度、食事をともにしてみると、
別の新たな視点から意外な側面が見えて、
急に親近感を覚えてしまう・・・なんてこともあるでしょう。
「自分を知ることは難しい」という表現をすることがありますが、
だいたい自分一人を理解するのだって難しいのに、
他人を理解し尽くすのはなおさら困難。
それは、すでに知っていると思い込んでいる街の風景だって、
同じことが言えると思うのです。
     □     □     □
人を見る時も、街を見る時も、
そして世界を見る時も。
自分が思っているイメージは、実際とはズレているかもしれない。
まだとらえきれていない魅力が、そこにあるかもしれないということ。
いつも多様な視点を確保することを大事にする。
これからのグローバリズムの時代、
ネットを介したコミュニケーションが多い時代にあって、
相互理解を促進するためには、
忘れてはならないスタンスです。
知っていると思っている場所や、
知っていると思っている事柄であっても、
何度でも見に行って、
何度でも自分で考えて、
何度でも感じとろうと努めること。
このアシカイネンさんの首都高の写真もまた、
多くのことを語ってくれているように思います。
■追伸:
ちなみに私がfacebookで使っているプロフィール写真は、
ペトリさんに撮影していただいたものです。

(参考:samsul.comブログから)
 
■2013年2月6日up
 写真集「100 YEARS IN TOKYO(0才から100才までの東京人)」が完成へ
■2010年4月17日up
 フィンランドのカメラマン、Petriさんとのお食事


サムスル
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時の運と人の縁を極める日々の記録 】  渡邉 裕晃
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