成長するインドネシアのペット市場|現地の大規模ペットショー見学記

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今回のテーマは、成長を続けるインドネシアのペット市場について。インドネシアは、その約80%がイスラム教徒という国。「国教」に指定されているわけではありませんが、イスラム教徒が圧倒的に多いことは事実。

イスラムと言えば「ブタを食べてはいけない」ことが有名ですが、実は犬もまた不浄な生き物だとされていることはご存知ですか? 犬をつれて散歩をしようものなら、怪訝な顔をする人も・・・。

「あれ? でもバリ島では、たくさんの野良犬がいたけれど」と思うかもしれませんが、バリ島の住民の95%はヒンズー教徒。イスラムの人が多い中にあって、相変わらず犬は不浄な存在なんです。

でも・・・、インドネシアは宗教に寛容な国! ペットとして飼う人も増えているんです。先日、インドネシア第2の都市スラバヤで、大規模な「ペットショー」が開催されました。さっそく行ってみたので、写真もりだくさんでご紹介しましょう!




「Surabaya Pet Show 2018」に行ってみた!

今回開催されたのは「Surabaya Pet Show 2018」。スラバヤんにある巨大ショッピングモール「Pakuwon Trade Center」で開催されました。

モールの中には、あちらこちらでイベントの宣伝が。

「Surabaya Pet Show」公式ウェブサイト

「Surabaya Pet Show」 Facebookページ

スラバヤで、こうした大型のペットショーが開催されるのは初めてのようで、インドネシアのペット市場が徐々に拡大していることを感じさせる内容でした。

入場の登録にも行列が。入場料は2万ルピア(約175円)。

ペット連れのお客様への注意書きもしっかりと。

数年前に、首都ジャカルタで開催されたペットショーに参加したことがあるのですが、規模と広さ、出店者数は、同じくらいか少し超えるくらいかなと。

ジャカルタとスラバヤとでは、都市の規模は圧倒的に異なるのですが、それでもわずか数年でそこまで追いつくとは・・・というのが正直な実感。確実にペットマーケットが拡大しているんだなと。

ペットショーの会場の様子!

では、さっそく中に入ってみましょう!

いろいろなブースが。

ペットフードも意外と種類があるんですよ。

セミナーがあったり。

これは、フードを入れる容器ですね。インドネシアの富裕層の家はとても広いので、こういう容器は需要がありそう!

インドネシア獣医師会の宣伝も。こういう団体も整備されているんだな・・・と。

飼い主がペットとともに参加するミニイベントもたくさん。

えっ、え・・・。 これは、かわいいのか、かわいそうなのか・・・。

なんじゃ、こりゃ!!

小動物のコーナーも。

だいぶ大きなケージ。日本とは異なり、インドネシア富裕層の住宅事情を反映していますね。

わー、爬虫類!

まだ、ここにいるよ、彼!

こちらは魚。日本では水槽ですが、このブースでは、こんな入れ物に。

こちらはウサギのコーナー。「ウサギ公園」と書いてあります。

爬虫類も根強い人気・・・なのかな。

東ジャワ州のスカルウォ知事によれば・・・

イベントのパンフレットで、東ジャワ州のスカルウォ知事(Soekarwo)が、同州のペット市場の状況について「数字」をまじえて解説されていました。

■動物の薬に関わる会社数(東ジャワ州)
・製造:16社
・輸入:23社
・輸出:3社
・配布:69社(ディストリビューター)

■ペットフードに関わる会社数(東ジャワ州)
・製造:22社
・ほとんどは輸入。シェア95%
・国内業者のシェアは5%しかない
・「国内企業にとって脅威であるがチャンスでもある」と州知事コメント

「インドネシアの1人あたりGDPの成長により、特に中流家庭でペットの飼育が伸びている」

「インドネシアにおけるペットの飼育の増加は2020年までに7.1%に達する」(渡邉注:この飼育の増加が何を意味するかは不明)

また、ペットに市場拡大に伴い、飼い主の責任や自覚をうながすコメントもあり、「病気の管理に気をつけよう」と。

・1997年の段階で、東ジャワ州では狂犬病は無いと明らかになっている。
・しかしバリ島では狂犬病が発生しており、バリ島は東ジャワ州のすぐ隣だ。
・早期の備えが必要であり、東ジャワ州では以下の対応をしている。

1:バリと東ジャワ州との境界エリアでの調査活動
2:動物が出入りするエリアでのルールの強化
3:犬・猫の飼い主への啓蒙強化と定期的な検査の推奨

・動物から発生する病気は人間や動物自身に害を与えるだけでなく、観光にも影響
・9月28日の「世界狂犬病デー」では、すべての飼い主がワクチン接種の注射を受けさせて!

というようなかたち。

インドネシア獣医師会:東ジャワ州第一支部の代表によれば・・・

また、インドネシア獣医師会:東ジャワ州第一支部の代表は、獣医師という立場から「病気の管理」を特に強調していて、

・重症急性呼吸器症候群:SARS(2002年)
・鳥インフルエンザ:H5N1(2003年)
・鳥インフルエンザ:H1N1(2009年)
・エボラ:Ebola(2014年)
・中東呼吸器症候群コロナウイルス:Mers CoV(2015年)
・ジカ:Zika(2016年)

などの歴史を列挙。

こうした特殊な病気に備えるだけでなく、現在進行中である、

・デング熱:Dengue
・チクングニア熱:Chikungunya
・日本脳炎:Japanese Encephalitis
・結核:Tuberkulosis
・狂犬病:Rabies
・マラリア:Malaria

などにも注意が必要だと。そのためには飼い主による「予防」が不可欠で、飼い主が「動物を飼う」上での義務だと強調していました。

会場でも、「あなたは犬を飼う資格がありますか?」と、10の条件をポスターで提示するコーナーがあったり、その猫バージョンやうさぎバージョンなどもあり・・・。例えばこれは「犬を飼う資格」を解説したポスター。

全体的に、「ペットを飼おう!」とあおるのではなくて、あくまでも「飼い主の責任」への焦点が強まっている印象でした。こういう小さなところからも、市場の成熟化を感じます。「あたりまえでしょう?」って思うかもしれませんが、これ、数年前のインドネシアだったら考えられない動きですよ。

「統計」も大事だけれど、「現場」も大事だよ!

また会場では、犬・猫だけでなく、さまざまな動物関連の展示があり、数年前のジャカルタでの展開会に比べると、その種類も多い印象。これだけでもインドネシアの経済成長を、つくづく感じます。

また、飼い主が動物を連れて一緒に参加するスタイルのイベント(ファッションショーとか)も多数開催されていて・・・、「スラバヤでもこれだけの規模が成立するということは、ジャカルタでの最新のペットショーはどんな規模になっているのだろう?」と、最新状況を見てみたくなる程でした。

以前のブログにも書きましたが・・・インドネシアの状況を理解するのに統計数字をおさえることは大事。でも、数字だけでは把握しきれないのがインドネシアなんです。

統計数字だけを並べ立てて「インドネシアは停滞し始めた」とか「将来はどうなろだろう?」なんて声も聞きます。でも「現場」を見てほしいし、「現場」に耳を傾けてほしいと思います。この確実な成長を肌で感じてからモノを語れ!って言いたいです。

なお、今回の展示会では情報がありませんでしたが、昨年今年と、大手も含めて「ペット保険」の販売を用意する保険会社も出てきています。数年前のインドネシアでは信じられないこと。インドネシアの発展具合って、こうしたことからも肌で感じることができます。

インドネシアでは多数の展示会が開催されています。ぜひ気軽に足を運んでみてほしいな・・・と思いますね。次回のスラバヤペットショーは来年4月。

どれだけ発展した姿を見せてくれるのか、楽しみでなりません。

なお、モールのフードコートに立ち寄ったら「ペット連れの入場禁止」のポスターが。これまた数年前のインドネシアでは考えられないこと。それだけ「ペットを連れて歩く」現象が増えてきているということなのでしょうね・・・。

サムスル
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時の運と人の縁を極める日々の記録 】  渡邉 裕晃
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