ジャワ島横断高速道路「トランス・ジャワ」2018年の完成を急ぐ背景

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インフラ整備が急がれるインドネシア。経済発展を加速させるためには、慢性化した渋滞の解消や、中央と地方、都市と都市をつなぐためのインフラ整備が不可欠。

さまざまなインフラプロジェクトの中の一つが、ジャワ島の西から東をつなぐ、ジャワ横断高速道路「トランス・ジャワ」

この高速道路プロジェクトについて、現地の代表的メディア「Tempo」が、ジョコウィのスピーチを紹介しながら記事をとりまとめています。

「2018年には完成させよう。私たちは遅すぎます」

遅々として進まないことに対し、苛立ちを見せるかのように語るジョコウィ大統領のコメントです。この内容と背景を追ってみましょう。

「ジョコウィは、メラックースラバヤ間の高速道路が2018年に完成することを求めている」とのTempo記事より【画像:「ジョコウィは、メラックースラバヤ間の高速道路が2018年に完成することを求めている」とのTempo記事より】


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今回「Tempo」が取り上げたのは、次の記事。

「ジョコウィは、メラックースラバヤ間の高速道路が2018年に完成することを求めている」Jokowi Minta Jalan Tol Merak-Surabaya Selesai Dibangun 2018 | Tempo Bisnis
(19 MARET 2016 | 16:07)

内容は次の通りです。

ジョコウィ大統領は、バンテン州のメラック(Merak)から東ジャワ州のスラバヤまでをつなぐ、ジャワ横断高速道路(トランス・ジャワ)が、2018年に完成することを求めている。

「公共事業大臣は、メラックースラバヤ横断道路の目標を2018年の完成においています」と、3月19日に行われた、スラバヤーモジョクルト高速道路の第4区間(モジョクルト県ジェティス郡プノンポにあるクリアンーモジョクルト区間)の開通式で、ジョコウィが語った。

ジョコウィによれば、今日における道路の障害は、土地の収容確保だ。「問題は土地の収容確保にあります。もし急いで建設が進むのであれば、土地の収容確保ができればすぐに着工できるのです」と語った。

大統領によれば、国は土地の収容確保のために、たとえ高い費用がかかるとしても、さまざまな努力をしなくてはいけない。「重要性のためなら、もっと高くなっても問題ありません。私たちは土地確保を急がなくてはいけないのです」と語る。

ジョコウィは、インドネシアにおけるインフラ建設が遅々としていることに不満をもっている。中国のような海外とくらべ、インドネシアのインフラ建設が遠くかけ離れていることを比べている。

「私たちは遅すぎるのです。中国では、すでに6万キロの高速道路をもち、毎年4000から5000キロの高速道路を建設しています。私たちは独立してから今日に至るまでの70年間で、ようやく840キロの高速道路を持つようになったに過ぎません」と語った。

ジョコウィは、公共事業相と国民住宅相に対し、5年で1000キロの高速道路の建設が可能となるよう目標づけている。ジョコウィが望むのは、すべてのエリアにおけるインフラ建設のスピードだ。

「この国は、大きな2つの問題に集中しています。つまりインフラの規制緩和とインフラ建設です」と語る。規制緩和が意味することは、建設プロジェクトの活動に関する規制の簡略化だ。「さまざまな規制が、かえって足かせになるようなことがあってはならないのです」と。

ジョコウィが期待しているのは、スラバヤーモジョクルト間の高速道路の建設がすべて完了することだ。「これはまだ一部にしかすぎません。総局長と大臣には年内に終らせるよう目標づけています」と語る。

スラバヤーモジョクルト間の36.27キロの長さになる高速道路は、4つの区間に分かれている。その4区間のうち、ようやく終わったのは2011年に運営開始となった2.3キロのワルースパンジャン区間、そして、今回開通した18.47キロのクリアンーモジョクルト区間だ。

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新たな高速道路の開通式。そんな華々しい席で、
あえて、「私たちは遅すぎるのです」と語るジョコウィ大統領。

インドネシアのインフラ整備が喫緊の課題であることが
改めて浮き彫りになっているかたちです。

ちなみにこの「ジャワ横断高速道路(トランス・ジャワ)」ですが、
メラック(Merak)から東ジャワ州のスラバヤを地図でつないでみると、
このような線になります。

あくまでも、Googleで既存道路をなぞった結果なので、
高速道路のルートがこの通りになるとか限りません。
でも、このエリアのラインで新たな大動脈ができるということです。

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なお、今回の開通式は、
そのうち、「スラバヤとモジョクルトをつなぐ高速道路」の区間になりますが、
Googleマップでは、このようになります。

民主主義が進むインドネシアでは、
スハルト強権政治のような、乱暴な土地収用が難しくなっています。

一方で、どんどん発展が進み、
都市と都市、都市と地方を結ぶネットワーク、
ロジスティクスの基礎となる道路の整備も急がれています。

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私が住んでいるのは東ジャワのマランで、
スラバヤから南に90キロ程度行ったところにあります。
この区間も、高速道路の建設が進んでいますが、
2年前に、数キロだけ延伸された部分が新たに開通しました。

数キロでしかないのですが、
スラバヤとマランを往復する便利さは、
飛躍的に向上したと私は体感しています。

だからこそ、インフラ整備が進むことによって、
そこから受ける恩恵は、非常に大きなものがあるように思います。

というわけで、今回は2018年の完成に向けて急がれる、
ジャワ横断高速道路「トランス・ジャワ」の話をご紹介しました。
続報があれば、またご紹介したいと思います。

【参考】
なお、2006年(平成18年)2月に、独立行政法人国際協力機構が作成した報告書のPDFは、こちらです。

「インドネシア共和国 ジャワ縦貫高速道路建設における官民協調スキーム策定調査 事前調査報告書」

サムスル
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時の運と人の縁を極める日々の記録 】  渡邉 裕晃
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