日英ハーフの実業家、ハンス・ハンターが日光の中禅寺湖に描いた国際交流の夢

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昨日9月24日は、私が尊敬する日英ハーフの実業家。そして、ぜひとも会いたかった人物、ハンス・ハンター(範多範三郎)の命日でした。1947年9月24日に63歳で亡くなっています。

神戸の「ハンター坂」にあるハンター邸や、宮崎や大分での鉱山開発。引退してからの東京・小平での「範多農園」等で知られていますが、彼が実業経営に加えて、日光・中禅寺湖に展開した国際交流のリゾート避暑クラブは、彼の真骨頂とも言えるものでした。その名は「東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部」。

中禅寺湖の素晴らしい大自然を舞台にして、政界、財界、皇族なども巻き込んで、鱒釣りやヨットを楽しもうと。そして、さまざまな国の人たちが国境を超えて交流をしていこうという壮大な計画でした。

在りし日のハンス・ハンター【写真】在りし日のハンス・ハンター(むかしネットから見つけてきた写真なので、出典元がわからずにいます・・・)

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初代会長は加藤高明(元首相)、代表は旧佐賀藩主・鍋島家の当主である鍋島直映が。長崎のトーマス・グラバーや、その長男である倉場富三郎(同じく日英ハーフ)、その他、時の首相や皇族を含め、在日外交官たちや、日本の政財界のメンバーが集い、国を超えた交流クラブを目指したものでした。

欧米中心に日本の自然を愛する交流クラブ。国家間交流ではなく、個人間交流で親交をあたためることで、外交関係をより良くしていこうという思いもあったようですが、昭和19年に戦争のなかで頓挫。

具体的なイメージはつきませんが、私自身、同じような結びつきを「日本とインドネシア」の間でつくっていけたらと思うだけに、ハンス・ハンターの人生と試みは、本当に興味が尽きないです。

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祖母の叔父、大島久治は、この日光のプロジェクトに管理人として関わり、ハンターやグラバーとも家族ぐるみの交流がもてたと聞いています。それをふまえると、私自身、ハンターの意思は、何らかのかたちで受け継いでいきたいという気持ちです。

混血の実業家、ハンターが目指した、国家を超えた友情醸成のプロジェクトは、今後の自分の人生理念の中で、大事に保持していきたい・・・。

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映画にもなった有名な作品「ハゲタカ」の原作本では、日光で壮大なリゾートプロジェクトを立ち上げようとする場面が描かれていますが、実はそのモデルは、ハンターの実在の避暑クラブ「東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部」でした。

ドラマでも映画でもカットされましたが、以前、偶然にも著者である真山 仁さんにメッセージを送る機会があり、「東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部」の関係者(遠いですが)であることをお伝えしたところ、驚かれましたよ。

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ちなみに、盗作騒動でも話題になってしまった立松和平さんの小説「二荒(ふたら)」(後に再編集と加筆がなされて出版されたのが「日光」)は、日光の素晴らしい自然を描いた名作ですが、一方で、ハンス・ハンターの物語でもあったりします。

(参考:samsul.comブログから)
 
■2009年1月18日up
 『日光』(傑作!盗作騒動から復活!「生」を見つめ尽くす美しき立松文学の金字塔)

■2008年8月13日up
 小説『二荒(ふたら)』絶版へ(立松和平さんが再び盗作騒動のショック)

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そんないろいろな意味をかみしめながら、昨日のハンターの命日を迎えることができました。同じ「ハーフ」ということでも興味があるのですが、一度で良いからぜひ交流してみたかったな・・・と残念でなりません。

毎年、中禅寺湖で「ハンス・ハンター忌」のイベントが開催されているようなので、来年こそはぜひ参加してみたいと思っています。

ちなみに、以下2冊は、日光中禅寺湖の歴史と、「東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部」の歴史を取り上げたもの。

この本の表紙の写真。2人の人物がいますが、右がグラバーで左は私の祖母の叔父、大島久治です。

サムスル
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時の運と人の縁を極める日々の記録 】  渡邉 裕晃
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