海外子育て|インドネシア初代大統領の墓地で「国って作れるの?」と

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「海外子育て」に興味のある方に、一つの事例としてご紹介したいと思います。「海外で子育てをしていると、こうした教育機会もあるんですよ!」という一つのケースです。

今年の3月のことなので、少し前の出来事になるのですが・・・、小学生になる娘と息子を連れて、インドネシア独立の父、スカルノ初代大統領の墓地を訪問する機会がありました。デヴィ夫人の旦那様ですね。

場所はインドネシア、東ジャワにあるブリタール(Blitar)です。
以前、ブログでもご紹介した場所です。

インドネシア観光|初代大統領、スカルノのお墓に行ってみた。
インドネシアの初代大統領、スカルノのお墓に行く機会がありました。ジャワ島の東部、東ジャワのブリタール(Blitar)にあります。 私の...

スカルノ初代インドネシア大統領のお墓に、小学生になる我が子を連れて行ってみた【写真:スカルノが眠るお墓を前にして】




「インドネシア独立の父の墓」を子供にどう説明するか

私はすでに訪問したことがあるので、今回は「子供たちへの教育」という観点での工夫に尽力しました。我が子は、小学2年生と1年生。インドネシアの現地校に通っています。

8歳と7歳の子供たちに対して、「インドネシア独立の父の墓」という説明をするのは、なかなか難しいもの。でも、よくよく考えてみると、日本では、同じような教育をする環境が無いですよね?

例えば「日本を独立に導いた人の歴史を説明する」として、なんというべきか・・・。それこそ日本の場合「神話」になってしまいます・・。具体的な、身近な存在として感じとることが難しいんですよね。

だからこそ、これは絶好の教育の機会ではないかと思い、「観光」の意味も込めて、子供たちを連れて行ってみたのです。

スカルノ初代インドネシア大統領のお墓に、小学生になる我が子を連れて行ってみた

「えー!!! 国って、つくれるの?」と子供は言った

現地に着いて、いざ説明してみようと思うのですが、
うーーーん、やはり難しい。

難しいことを省略し、わざと簡単にして
「インドネシアを独立させた人で・・・」なんて説明をしても、
「独立って、なに?」と(笑)

「インドネシアっていう国があるでしょう?」
「うん、いま住んでいるところ」
「そうだよね。そのインドネシアをつくった人だよ」
「えー!!! 国って、つくれるの?」

なんて感じです(笑)

「国ができる」「国をつくる」ということの意味

「国って、つくれるの? もともと最初からあるものじゃないの?」と我が娘。

「おっ、これは良い展開だ!」と思い、続けて説明していきます。

「いまのインドネシアができるまでは、たくさんの人が戦って、たくさんの人が死んで、みんなで頑張って、やっとできあがったんだよ」と。

「えっ、インドネシアつくるのに、いっぱい人が死んじゃったの? 国をつくるのは大変なんだ・・・」

スカルノ初代インドネシア大統領のお墓に、小学生になる我が子を連れて行ってみた【写真:インドネシアの国章「ガルーダ」】

国を作ることの意味を、より身近に感じてもらうために

「そうだよ、たくさん死んじゃったんだよ。怪我をした人もたくさん」

そこで、インドネシア独立に貢献した元日本兵、小野盛(おの・さかり)さんの話を子供たちに少しだけしました。

インドネシア残留日本兵|最後の生き残り、小野盛さんに会ってみた。
「インドネシア残留日本兵」の最後の生き残り。今年で95歳を迎える小野盛(おの・さかり)さん、インドネシア名:ラフマット小野)のお宅にお邪魔す...

「小野おじいちゃんも、独立のために頑張ったんだよ」

テレビで小野さんのドキュメンタリーを見たことのある子供たちは、「あ、あの、おめめが見えないおじいちゃんのこと?」と。

「そう」
「戦争で、目が見えなくなったの?」
「いや、目が見えなくなったのは、おじいちゃんになったから。でも、手が片方無かったでしょう?」

「うん、テレビで見た。片手しかなかった」
「インドネシアの国をつくるために戦って、それで片方の腕がなくなっちゃったんだよ」
「えー、かわいそう・・・」なんて。

「スカルノさんって、誰だか知ってる?」と聞くと、
「うん、インドネシアをつくった人でしょ」と答える娘。
「そうだね。インドネシアをつくって、最初の大統領になった人」
「大統領って、なに?」

・・・と、まぁ、なかなか大変なのですが、でもこういう質問が出てくること自体を評価したいなと。
日本でぬくぬく過ごしていたら、なかなかこういう機会は無いと思うんですよね。

日本に大統領がいないのはなぜか

スカルノ博物館を歩きながら・・・、
スカルノの墓地に向かって、ゆっくり散歩しながら、ついに娘からこんな質問が来ました。

「スカルノさんは大統領だったんでしょ?」
「そうだよ」
「日本にも大統領はいるの?」
「いないよね?」
「いないの? 日本には、なんで大統領がいないの?」

そこで、
「どうしてだと思う?」なんて言って、逃げたりなんかして(笑)

「与えられるもの」と思うか、「自ら創り出すもの」と思うか

何事もそうですが・・・、

「頑張って頑張って、たくさんの犠牲を払ってまでして獲得した人」と、「知らないうちに与えられていて、それが当然だと思っている人」とでは、意識の乖離には、雲泥の差があります。

そのことに意識を払えるかどうか。

これは、弱者とされる人々に思いを馳せ、今の自分が生かされていることに感謝の念をもち、「だからこそ日々を真剣に生きていこう!」と思うにあたり、とっても大事な一里塚だと思うのです。

「与えられて当たり前」か、「自ら創りだすことに喜びを見出す」か
今回のテーマは、成長できるかどうか。そして、成長できる人と、成長できない人のの間には、どんな違いがあるのか、ということです。 LINE...

今回、スカルノ大統領の墓地に行っただけで、子供たちがどの程度の思いを持てたのかはわかりません。単なる遠足程度かもしれない・・・。でも、ちょっとでもいいから、素朴な疑問をもつということ。これだけでも、脳には良い刺激になっているのではないかな・・・と親バカながらに期待をしています。

スカルノ初代インドネシア大統領のお墓に、小学生になる我が子を連れて行ってみた

家族でいろいろな場所に行ってみよう!!

日頃は考えないけど、行ってみると考えざるを得なくなる・・・。

そういう環境は、博物館などに限らず、いろいろなところがあると思います。
子供でも大人でも、そういうところには、家族でどんどん行くべき!
私はそう思います。

そんな体験、ぜひ皆さんも、ブログやfacebook、twitterなどで気軽に発信すると、共鳴してくれる人、少なく無いと思いますよ! ぜひ!

なお、インドネシアにおける歴史の教育という観点では、こちらの記事もどうぞ。

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時の運と人の縁を極める日々の記録 】  渡邉 裕晃
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