インドネシア大統領選挙2014|「ジョコウィの候補者指名に感謝!」との横断幕

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インドネシアでは、今年、5年に1度の大統領選挙が行われます。昨日(3月14日)、インドネシアの最大野党である闘争民主党が、次期大統領選挙の候補者として、ジョコウィの指名を正式発表しました。

現在、ジャカルタ特別州の知事をつとめるジョコ・ウィドド氏。昨年12月に「コンパス」が実施した世論調査では、ジョコウィの支持率は首位で43.5%と発表されています。国民的な人気も高く、次期大統領選挙での当選最有力候補です。

先日、ジャカルタの街を歩いていたら、さっそくこんな横断幕が掲げられていました。

「ありがとう、メガワティ党首。ジョコウィを候補者指名してくれて」

ジャカルタ市内には「ありがとう、メガワティ党首。ジョコウィを候補者指名してくれて」の横断幕が
【写真:ジャカルタ市内には「ありがとう、メガワティ党首。ジョコウィを候補者指名してくれて」の横断幕が】


 
 
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現在のユドヨノ大統領は任期満了で退任します。

特に失策があったわけではありませんが、現在のインドネシアでは大統領の3選が禁止されています。そのため2期目をつとめるユドヨノ大統領は退任することになります。

次の新たな大統領が誰になるか。
これは以前からの重要テーマでした。
 
 
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その一つの理由としては、政治の安定が、経済の発展をサポートするという性格があるためです。ユドヨノ大統領による政治的安定の実現によって、ここ十数年、インドネシアは力強い経済発展を遂げています。

振り返ってみると、スハルト大統領の政権末期は、経済的に大混乱となり、暴動や死者が出るなど、大変な状況でした。
 
 
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その後、「インドネシア経済は立ち直るか?」と心配されたものの、その後の紆余曲折を経た後、国内政治が安定化していきます。治安も向上します。

政治の安定を確認できて、経済の本格的な発展がスタートしました。

もちろん外資企業にとっては、進出先の国が政治的に安定しているかどうかは、重要なポイントですね。その国に、たとえ経済の発展要因が豊富に存在しても、政治的要因が邪魔をすれば、その成長の果実を手にすることは難しくなります。
 
 
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ユドヨノ大統領は、国民による直接選挙で選ばれた最初の大統領。

政治的な安定においても、また、外交的なインドネシアの地位向上にも貢献。海外からの投資が続くインドネシアの活況ぶりには、ユドヨノ大統領による安定という側面は大きく働いたものたと思います。

初代大統領のスカルノが「建国の父」、2代目のスハルトは「経済の父」と呼ばれています。

そうした意味で、ユドヨノは「民主主義の父」とでも呼ばれるべき存在であり、インドネシアのこれからの成長において不可欠な、「安定」に貢献した大統領だと言えそうです。
 
 
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特に大きな問題が無い限り、おそらく、ジョコウィ氏が大統領に就任することになるでしょう。

ジャカルタ州知事時代、庶民の声をよく聞く知事として有名になりました。テレビでもよく取り上げられて、自ら現場に赴く姿勢を大事にすることから、庶民からの人気を集めました。

一方で、「大衆迎合型のポピュリズムでは?」と見る向きもありました。

ところが、昨年、ジャカルタにおける最低賃金の上昇にあたっては、必ずしも労働者の意向を最大限にくむことなく、産業界の意向にも配慮。労働者たちの高い率の賃金上昇要求に対して、一定の抑制をするという手腕も見せています。
 
 
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現在のインドネシアの安定と成長の勢いに対し、ジョコウィ「新大統領」が、どのような貢献を見せるのかは、まだ未知数です。

ユドヨノ政権にとって政権運営が難しかったのは、多党の連立を組まなければいけないという点でした。政策決定が遅れる要因になります。

ジョコウィ政権の場合、連立の組み方がどうなるか・・・。
現在の圧倒的人気を踏まえれば、インドネシアの政策決定は、おそらく速くなるのではないかと期待できそうです。
 
 
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高すぎる人気は、かえって失望も早めますから、難しい政権運営になることもあるかもしれません。

しかしながら、現在のインドネシアの経済発展に対して、ジョコウィ大統領の誕生は、インドネシアの後押しになる要因にこそなれ、足を引っ張るようなことにはならないだろうと考えます。

もちろん、どんな国でも、どんな企業でも、いつも常に右肩上がりの成長を遂げるということはありません。下がったり上がったりの波を打って進みます。短期的な停滞や下降が起きるにしても、中長期的に見た場合の成長の勢いは、おそらく力強く続くものと思います。
(もちろん、解決や改善に時間のかかる難問や課題がいろいろあるにしても)

大統領の3選が禁止されているインドネシア。ジョコウィ大統領が誕生すれば、最大で2期10年の任期をつとめることになります。今後10年で、インドネシアはどう変わっていくでしょうか・・・。
 
 

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■参考:その他、このテーマに関連するブログ記事です。

(参考:samsul.comブログから)
 
■1998年1月9日up
 「新年早々、気がかりでならないこと」(インドネシアの話)

■1999年6月21日up
 「インドネシアの変革と未来」真価が問われるのはこれからだ

■2008年1月28日up
 スハルト元インドネシア大統領の退場に思う

 
サムスル
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時の運と人の縁を極める日々の記録 】  渡邉 裕晃
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