今回のテーマは「不動産投資で成功する人、失敗する人」。ちょっと大げさな題名かもしれませんが、あえてわかりやすく伝えるために、意図的にこのような題名にしました。
ここ数年、不動産投資がブームのような様相を見せています。実際、私の周りにも不動産投資を続ける仲間がたくさんいますし、これから不動産投資をしたいという知人もいて。それこそ数千万円レベルの話もあれば、数億、数十億という規模にまで拡大させた人もいます。
いろいろなケースを聞いたり、相談に乗ることもあります。また最近も、不動産投資をめぐるさまざまな事件だったり、社会問題を耳にしたりしますよね。そんな中、私なりの視点で「不動産投資で成功する人、失敗する人」について思うところがあります。
不動産投資では、どんな人が成功し、どんな人が失敗するのでしょうか。今回のブログでは、この点について書いてみたいと思います。
目次
単なる投資対象なのか、事業なのかという視点
そもそも「何をもって成功というのか」、「何をもって失敗というのか」・・・という問題はありますが、私が見たり聞いたりしてきた中で、「こういう人はうまくいっているな」とか、「この人はうまくいくんだろうな」と思う条件があります。
それは、不動産を単なる「投資対象」として見ているか、あるいは、不動産を一つの事業として見ているか。つまり、自ら経営するという意志をもっているかどうか。この点が非常に大きく作用しているなというのが実感です。
不動産を単なる「投資対象」として見る場合
簡単に言えば、前者、つまり不動産を単なる「投資対象」として見ている人の多くは、リスクとリターンを自分なりに調査、研究、精査することが不十分になりがちで、時には人に言われたままを信じて行動するケースが見られます。
「投資対象」だから、「説明通りの家賃収入が発生するんだよね(メカニズムはよくわからないけれど)」とか、「詳しいところまで見ていないけど、大丈夫なんだよね」とか、「よくわからないけれど、ここに賭けよう」とか。
わかりやすくいえば、銀行に預けるような「金融商品」としてイメージしてしまう・・・というパターンですね。
不動産を「事業」として見る場合
逆に後者の場合、つまり不動産を一つの事業として見ている人は、リスクとリターンを自分なりに調査、研究、精査することはもちろん、自らの事業として、不動産を「経営」していこうとするスタンスが見られます。
事業だから、きちんと自分で調べないといけないし、人に言われた通りになるかどうかも含めて自分なりに調べるし、実際にさまざまな試行錯誤をしながら、いかに安く買い、いかに安定した賃料収入が生まれるようにするかを努力し、また賃料アップだったり、入居者の興味をひきつけるにはを考え続け、実行し続けます。
銀行対策や不動産業者、管理会社対策もそう。どこかにおんぶにだっこではなく、事業家の一人として、少しでも良い経営ができるように努力し続けます。
簡単に言ってしまえば、上記の特徴が見られるなと。これ、非常に大きな点なんですよ。
「サラリーマン」と「事業家」には雲泥の差がある
だから「不動産投資でうまくいく人」は、事業家であるか、また事業家的なマインドをもって考えたり行動できている人のケースが多いというのが実感です。
ビジネスの世界でも、「サラリーマン」と「事業家」には雲泥の差があると言われますよね。簡単に説明してみましょう。
「サラリーマン」タイプの場合
その会社からの収入だけに依存して、時には会社に寄りかかりながら生活をしていくというスタイルです。
全てが全てとは言いませんが、いわゆる「悪しきサラリーマン像」をイメージして下さい。自らの努力、意志、行動によって変えられる領域があることを認識しきれていない・・・というようなケースです。
「事業家」タイプの場合
一方で、事業家は、どんなことがあっても自らの努力、意志、行動によって変えられる領域があることを信じ、考え、行動し続けます。
現状の維持ではなく、常により高い顧客満足を得るにはどうすべきか、さらに収益を上げるにはどうすべきか、新しい事業に取り組むことも考える・・・。そのために勉強を怠らないし、仲間づくりも忘れない。常に上を目指して努力し続けるというケースです。
ビジネスにおいては、どちらのスタンスが結果を生み出すか。わかりますよね? これ、不動産投資についても同じことが言えるな、というのが私の実感です。
不動産投資を事業として取り組む人は何が違うのか
例えば、不動産投資を事業として取り組む人は、単なる金融商品として取り組む人に比べて、さまざま勉強を重ね、さまざまな行動し、たくさんの努力をし続けます。
・不動産会社との交流を広げ、関係づくりを進めます。
・銀行との関係づくりは怠らず、常に新たな関係づくりを進めます。
・入居者との関係性においても、常に工夫を続けます。
・管理会社とのコミュニケーションも、単に任せるだけにとどめません。
などなど。今回はわかりやすく説明するために大雑把に書いていますが、いろいろな事例を見たり聞いたりすれば、本当にいろいろな努力をされているな・・・と感じます。そう、単なる投資対象ではなくて、事業として取り組んでいるからこそ、あらゆる努力をいとわないんですよね。
「不動産投資についての勉強をする」という点では、こちらのブログもぜひご覧ください。
私自身の経験をお話しすると、最初に「投資対象としての不動産」に関心を持つようになったのは、18年くらい前のこと。それから、様々な手段で勉強し、本を読み、セミナーに行き、関係者に話を聞いて・・・と。ずっと関心を持ち続けているテーマの一つが不動産でした。
2年前には、「不動産実務検定」を。昨年にはファイナンシャルプランナーの国家資格「ファイナンシャル・プランニング技能士2級」と日本FP協会認定「AFP」資格を。その後「宅地建物取引士(宅建)」資格にも合格し、今年に入ってからは「事業承継・M&Aエキスパート」に合格をしています。
- 不動産実務検定1級(2016年)【不動産実務検定の合格体験記】
- ファイナンシャル・プランニング技能士2級(2017年)【FPの合格体験記】
- 宅建士資格合格(2017年)【宅建の合格体験記】
- AFP(日本FP協会認定)資格取得(2017年)
興味のある方は、以下の記事も参考にしてみて下さい。
不動産業者は、どちらのスタンスの不動産投資家を好む?
逆に言えば・・・、とにかく売りつけたいというような不動産業者の営業マンからすれば、前者のように、あまり努力をしたくないような投資家であった方が、売りつけやすくて都合が良いわけです。
一方で、本当に投資家の目線に立って、一生懸命に顧客を応援したいという不動産業者からすれば、前者であっては困るわけです。本当に成功する投資家は後者であり、勉強熱心、行動熱心な人であってこそ、営業マンとしても、より高いレベルのやりとりができるために成果も生み出しやすく、余計にやりがいも生まれるからです。
だからこそ、不動産を買う時も、また不動産を売る時も、きちんとしたスタンスの業者をみきわめてほしいし、きちんとしたスタンスの営業マンと、やりとりをしてほしいな・・・というのが私の願いです。
というわけで、今回のブログでは、不動産投資で成功する人の条件は、単なる金融商品と考えて、努力を避け、時には盲目に投資をするような人では断じてないと。単なる投資対象ではなく、自らの事業の一つとしてとらえ、常に努力を怠らない人だ、ということを書きました。
詳しいことについては、また今度、ブログで書いていければと思っています。「不動産投資で勝つ」という観点で書いた、こちらの記事もどうぞ。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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