先日、会社の朝礼で、レイ・クロック (Ray Kroc)さんについての話をしました。クロックさんは、マクドナルドの多店舗化を押し進めた功労者として知られている人物です。
元々、ミルクセーキをつくる機械のセールスマンだったのですが、「受注を増やして売上を上げる」という目標に執念をもって取り組んだ結果、マクドナルドのビジネスモデルの可能性に着目するようになります。
このマクドナルドが飛躍してくれれば、ミルクセーキの機械の売上も上がるはずなのに・・・。
そう考えていくうちに、執念が着火したのでしょう、いつのまにか、マクドナルドの経営者になってしまいます。そして世界中へ展開するマクドナルド帝国を築き上げたのでした。
人間、何事も、目標に対して本気になって執着をもって取り組んでいくと、当初の目標以上のことをやりとげてしまう場合がある。
そんな一事例として、朝礼で紹介をしたのでした。
翌日のことです。
以前から妻から「紹介したい人物がいる」とのことで、話だけ聞いていたのですが、ある食事会で、偶然、その方にお目にかかる機会がありました。
お会いしてびっくり。
なんと、そのレイ・クロックが書いた本の日本語版を翻訳された、まさにご本人だったからです。
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成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)
レイ・A. クロック,ロバート アンダーソン,野地 秩嘉,孫 正義,柳井 正 プレジデント社 2007-01
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「来週出る雑誌で、レイ・クロックという人物のことを書いたんですよ」と、まだ書店に並んでいない雑誌を見せてもらいました。
「あぁ、レイ・クロック。知ってますよ。ミルクセーキの。昨日、会社の朝礼でしゃべりましたから」
「えっ、なんでレイ・クロックを知っているんですか?」という具合。ひどく驚かれました・・・。
「いやぁ、ある本(ビジョナリー・ピープル)で読んだもので」
「え、そうなんですか。実は、今年レイ・クロックの本が出たんですけど、あの翻訳、私がやっているんですよ」
「え! そうなんですか!」
私の方が、かえってびっくりしてしまいました。
だって、ソフトバンクの孫さんや、ユニクロの柳井さんの対談もあって、ありえない豪華な構成だなぁと、とても記憶に残っていた本でもあったからです。
(私の記憶の中で、この本とレイ・クロックとがつながっていなかったのです)
こういう御縁というのは、本当に面白いものです。不思議な御縁。こういうものは、誰かのメッセージというか、導きなのではないかとすら思ってしまいます。「時の運と人の縁」磨きを趣味とする私にとっては、「おぉ、きたきた・・・」というのが率直な印象。
人によってはとても不思議がられるのですが、こういう御縁って、私にとっては、意外と日常だったりします。でも、思えば思うほど、誰かに導かれているようで、ありがたいなぁとつくづく感じます。
人との出会いや人とのご縁に恵まれていることを感謝すると共に、あとは、このパワーが、会社の業績に結びつけば「言うこと無し」なんだけどなぁ・・・などと、よからぬことを考えたりもするのでした(笑)。
2007年6月11日 渡邉 裕晃
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