日本とインドネシアのハーフであることの面白さ(学生向け自己紹介の場面から)

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私は日本人とインドネシア人の親をもつハーフです。2つの血をもつことは、私の誇りです。

一般的に「ハーフである」ということについては、良い面もあれば、悪い面もあると言われています。でも、私は「良い面」しか味わってきませんでした。

日本にいると、よく聞かれることがあります。「ハーフならではの大変さとか、辛さとか、やっぱりありましたよね?」って。「なーんにも、ありませんよっ!」って答えます。だって、本当に無いんですから。というか、逆に「ハーフでよかったな!」と思います。

インドネシアと日本 フリーイラストbusiness-peoplescom




日本語を学ぶインドネシアの大学生たちの反応は?

例えば、最近も、こんな楽しい経験をしました。

先日、東ジャワの、とある大学にお邪魔した時の話です。「日本語学科」のクラスを拝見しました。先生から「ぜひ、簡単な日本語で自己紹介して」と言われたので、25人のインドネシア人学生を前に、日本語を話してきました。

まず最初に先生が、25人の学生に向けて、インドネシア語で、説明します。
「みなさん。今日は日本人がゲストで来ています。これから前で、日本語であいさつしてもらいますね」と。

ちなみに学習者たちのレベルは、いわゆる「みんなの日本語」の16課でした。みんな、とても日本語が上手です。
 

さぁ、話し始めようと、みんなの様子を見たら、どの学生も、とっても不思議そうな顔で注目してきました。

「あれ、いったい、なんだこの雰囲気は?」と思いつつ・・・、「はじめまして」とスタート。みんなのいぶかしげな表情はそのまま。

ところが、途中で「実はインドネシアとのハーフで・・・」という話をしたら、みんなそろって急に緊張が解けたみたいに笑顔に切り替わり、「なんだぁ・・・」「やっぱり・・」と(笑)

冒頭でみんなが示していた不思議そうな顔は、「え? この人、本当に日本人なの?」という懐疑の表情だったのです。

インドネシア語を学ぶ日本の大学生たちの反応は?

そしてまた先日。今度はインドネシアに来た日本人学生22人を前に、日本語で話をする機会があったのですが・・さぁ、話し始めようと、みんなの様子を見たら、どの学生も、とっても不思議そうな顔で注目してきました。

「あれ、いったい、なんだこの雰囲気は?」と思いつつも、「はじめまして・・・」とスタート。みんなのいぶかしげな表情はそのまま。

ところが、途中で「実はインドネシアとのハーフで・・・」という話をしたら、みんなそろって急に緊張が解けたみたいに笑顔に切り替わり、「なんだぁ・・・」「やっぱり・・」と(笑)

これもまた、冒頭でのみんなの不思議そうな顔は「この人、インドネシア人? 日本人? どっち?」という、懐疑の表情だったらしいのです。

ハーフであることは、とても楽しい

日本に住むハーフの人たちの話を聞くと、こういう反応を得るのが嫌いな人もいるようなのですが、私はけっこう楽しんでいます(笑)

ハーフの人の中には、2つの国のどちらにいても、「外国の人」という扱いをされる人もいます。ゆえに、「どちらにも属していない私」という、どことなく孤立した感覚をもつ人もいるようです。

でも、私の場合、日本にいれば日本人扱いされ、インドネシアにいれば、インドネシア人だと思われる。ゆえに、「どちらにも属している私」という感覚。

「あれっ? でも日本かな? インドネシアかな?」と、不思議に思ってくれることも多いですが、それは、それだけ気にしてくれやすいということ? 楽天的な私は、そう受け止めます。そしてこれは、とっても幸せなことなんだなぁということを、日増しに改めて実感させられます。

ハーフであることを、もっともっと活かしたい

「ハーフであること」 まだ、なかなか妙案は浮かびませんが、なんとかして、うまく人のため、社会のために活かせないかな・・・とも思う毎日です。

実は今まで、自分がハーフであることをあまり表にしてきませんでした。それは「いじめられるかな」とかではまったくなくて、「日本ではハーフが特別視される」ということに自覚が無かったからです。

日本ではハーフは特別視されるらしい・・・。なら、もっと活かせるんじゃないか?  という単純な発想からくるものです。ちなみに、そんな模索の中で、日本とインドネシアをつなぐべく、昨年11月の本が出来上がりました。 宣伝でした(笑)

「インドネシアのことがマンガで3時間でわかる本」の表紙
【画像:「インドネシアのことがマンガで3時間でわかる本」の表紙】

【参考】ハーフに関するブログ記事

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サムスル
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時の運と人の縁を極める日々の記録 】  渡邉 裕晃
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