小さな習慣の大きな効果|なぜこれほどまでに人を変えるのか

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「もっともっと変わりたい!」という願望を持つ人は多いかもしれません。そのためにはどうすべきか、悩んでいる人もいるでしょう。でも、ちょっとした小さな習慣を継続することで、大きな効果が出るとしたら、皆さんは信じますか?

努力 水泳

私の通うスポーツクラブでは、スタジオがガラス張りになっており、通路から中の様子が見えるようになっています。土曜日になると、いつも一番左後ろの隅で頑張っている初老のおじさんがいます。午前中のプログラムはいつも、ぶっ通しで頑張っています。例えばスリムジョグ、パワーヨガ、リズムウォーク等々。45分のプログラムを続けて3本、というところです。

60歳前後になる彼は、背が低く、肥満体形で、運動神経も衰退しているのか、まわりの人たちのようには、体がついていきません。恥ずかしいのか、動きは控え目。でも一生懸命がんばっています。そして、私が知る限り、いつも通って頑張っています。プログラム通りに体が動かせるようにと必死です。

数ヶ月後、彼は変わっていました。暗かった表情が、人が変わったように明るい顔付きに変わり、たるんでいた足や腕は、筋肉ムキムキではないものの、たるむことのない、ほどよい筋肉質になっており、明らかに運動習慣のある人の体形に変わっています。必ずしもプログラム通りの動きはできていないものの、なんとかついていけるレベルにまでなりました。

きっと、より健康的になり、精神的にも好影響を与えたのでしょう。最初はうつむき加減で頑張っていた彼が、今となっては、周りの常連さんと声をかけあい、さらに明るく運動に励んでいます。そして、自信を深めたのでしょうか、何を勘違いしたのか、インストラクターをナンパ?するまでになっています。


ここでわかるのは、毎回通って頑張るという、この小さな習慣が、彼を変えたということです。
体の動きは今でも周りの人についていける程度。でも彼は確実に変わった。

過去の自分を克服できているのであれば、他人に負けていても気にしない。おそらくそんな考え方で、努めて通い、マイペースで黙々とこなしていたわけです。もし他人との比較にこだわっていたら、年齢的にも体力的にも足を引っ張り、きっと彼は、通わなくなっていたことでしょう。つまり「習慣にする」ことができなくなったことでしょう。

彼を変えたのは、小さな行動を「習慣にすることができた」ということです。

一大決心を伴うような行動ではなくて、たとえちょっとした小さな習慣であったり、簡単にできるような単純な習慣であったりしたとしても、それを継続、貫徹しさえすれば、知らず知らずのうちに、着実に変化をもたらすということなのだと思います。良い習慣でなく、悪い習慣についても、きっと同じことが言えるでしょう。

小さな習慣の積み重ねで確実な成長がはかられるのだとしたら、やはり継続は力なりということなのだと思います。

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健康面での充実を得ることにとどまらず、遊びを極めていくこと、あるいは仕事で成長を遂げることについても、あてはまることなのだと思います。

さらに欲張って、この成長スピードを加速させたいと思うなら、もうひと工夫。自分がきわめたいこと、のばしたいこと、改善成長したいことが何かを考えて、明確化させてみる。紙に書き出す。人に宣言する。これが成長のスピードアップに結びつくコツなのではないかと思います。

目標や方向性を決めること。その上で、それに向けての小さな努力や、ちょっとした習慣をつみかさねていくこと。

さて、ベンチャー企業が元気なことはもちろんのこと、日本の旧来からの大企業も、だんだん元気になってきている印象があります。いよいよこれから成長路線へと舵取りを進めている企業の中にあって、会社へどんな貢献をしていこうかと改めて考えてみるのも、悪く無い時期だと思います。来年4月に新卒で入社する学生さんも、そうですね。

原点に立ち返り、お客様に対して、会社に対して、社外の協力者に対して、社内のメンバーに対して、いったいどんな貢献ができるのか。どんな貢献をしていきたいのか。

自分が属する会社が、もし成長へ向けて前進するという段階であれば、そこで、どんな役割を担っていきたいのか。そんな自分になるためには、何が不足しているのか、どこを拡充させるべきなのか。そしてそのためには、どんな習慣からスタートしたら良いのか。

ぜひいろいろ考えてみると面白いのではないかと思います。ひょっとしたら、転職や派遣という道を選択するべきだという回答が導き出されるかもしれませんし、社会人大学院や、海外留学なんていう道も、あるかもしれません。

小さな習慣を、コツコツと積み重ねて行くこと。

それによって思わぬうちに成長し、周りへの貢献度合いも次第に増していくに違いありません。そしてひょっとしたら、冒頭のおじさんのような予想外の成長ぶりに自ら驚くことになるかもしれないのです。

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