私は、社員に渡す給与明細の中に、手紙(コラム?)を入れるよう にしています。昔アルバイトをさせていただいていた会社の社長さ んが、毎月自筆で「ありがとう。来月もよろしく」と書かれていたこと。また、ワタミフードサービスの渡邉美樹社長が毎月の給与明細に御自身のコラムを挿入されているのを読んで、心動かされたことなどがきっかけです。
たくさんの会社が存在する中で、あえて私の会社で働いているというのも何かの縁。仕事のことについて考えてもらう契機にしてほしいという思いもありますが、仕事以外の面においても、何かしらのヒントを見つけてくれればと思って始めました。
先日「1日1冊書評」で有名なメールマガジン「Webook of the Day」の発行人である松山さんが、7月分の原稿を気に入ってくださり、同誌で、その一端を紹介してくれました。
もともと社内用に作成したものですが、メールマガジン Samsul’s Choice でも流されてみては?というお声もいただいたので、今回、お送りすることにした次第です。
松山さんは、紹介にあたり、「夢を夢だけで終わらせないために、今日の15分を使ってみたい」と結んでくれました。
会社の事業計画だけでなく、個人の人生の事業計画を考えてみるのも、なかなか良いものだと思います。あとは「実行・反省・軌道修正」の流れがつくれるかどうかですね。そこが大変な部分ですが、でも、面白いことでもあるのも確かです。
私は、「夢は実現させるためにあるものだ」という思いがあります。
もちろん夢というものは、ただ漠然と思い描いているだけでは、なかなか実現するものではありません。
しかし、「本気で実現させてみせたい」と思うなら、実現に至るまでの過程を練ることが大事です。わたしが見聞きしたかぎりでは、ここがきちんとできているかどうかが、夢の実現ができたかどうかの分かれ道になっているようです。
わたしは、「夢」を具体化させると「目標」になり、「目標」に日付を入れると「計画」になると思っています。
夢の実現のためには、「具体化させる」ということと、「時間軸を入れる」ということが、とても大事です。自分が思い描く夢とは何か、その夢はどういう経路をたどったら実現するのか、それらを紙に書き出してみることです。
きわめて簡単な例です。
たとえば「100万円の豪華海外旅行をしてみたい」という夢があるとします。
これを何も具体化させずに、「いいだろうなぁ、いつか100万円ふってこないかなぁ」と思っているだけでは、なかなか実現しません。
どんな旅行なのか、どこの会社でどういう経路で申し込むのか、どれくらいの日程で組むのか、などを具体的に書き出すことで、より現実的なイメージができるようになります。これで、いままで遠くにあった夢は、ちょっとだけ実現に近づいたわけです。
さて、お金はどうするか。100万円というのは大金です。これも具体化させるわけです。
月10万円を貯金すれば10ヶ月でたまります。それが難しければ、月5万円だったら何ヶ月かかるか。月2万円だったらどうか・・・、という具合に考えていきます。
これで、いままで遠くにあった夢は、さらにちょっとだけ実現に近づきます。
一度、きめたら、あとは実行に移せば良いからです。
実行に移せないとすれば、それは「何が何でも実現させたい!!」と強く願っている夢ではないのだと思います。
この「夢を具体化させて、時間軸を入れると、夢の実現度が上がる」ということは、仕事面でも同じことが言えると思います。
例えば仮に、「月1000万円の売上をあげる」という目標があるとします。
具体化させなければ、「1000万」「1000万」と、となえるだけに終わってしまいます。
さて、何をすれば実現に近づけることが可能になるでしょうか?
いままで挙げてきた例を参考に考えてみてください。