スウェーデンの家具メーカーで知られるイケア。不況知らずの業績拡大を続けていますが、日本においても、現在の6店舗(+ミニショップ)に加え、徐々に出店を進めていく姿勢を見せています。
停滞を続ける日本という市場においても、攻めの姿勢で向かっていくという同社。
「イケアが、この市場をどう攻略していこうとしているのか」
これは、縮小する市場をどう戦っていくか、日夜、知恵を絞り続ける多くの日本企業にとっても、関心の高いテーマではないでしょうか。
ちょうど今月に入り、「東洋経済オンライン」で、日本法人社長、ミカエル・パルムクイスト氏のインタビュー記事が掲載されていたので、ご紹介します。
【画像:イケア日本法人社長のインタビューページ】
■イケアのブランド戦略、家具とインテリアの複合提案で勝負――日本法人社長に聞く | インタビュー | 投資・経済・ビジネスの東洋経済オンライン |
詳細は上記リンクを見ていただくとして、大枠としては、
(1)イケアのブランドを引き続き強化する。
(2)人材育成を強化する
(3)社会貢献を強化する。
という王道経営を進める、という点に尽きます。
ある意味では「大企業ならでは」という感じで、体力の限られた中小企業には参考にしづらいわけですが、そんな中で、目を引いたのが、こちら。
それは、
■多くの人に、もっと「家」を大事にしてもらいたい。 |
という点です。
イケアジャパンの社長は、こう語ります。
■イケアのブランド戦略、家具とインテリアの複合提案で勝負――日本法人社長に聞く(1) | インタビュー | 投資・経済・ビジネスの東洋経済オンライン
日本では、家の快適さという観点からのものづくりや空間づくりのアプローチが少なく、プライオリティも低い。家を中心に生活はスタートする。本当はいちばん重視されなければいけないのに、日本ではいちばん軽視されているかもしれない。 |
家の快適さを追求するという原点。ここを追いかけたいというのです。
先ほど、「中小企業には参考にしづらい」と書きましたが、ここには、中小企業が参考にすべき大事な点があると思いました。
戦後の経済成長の効率追求の中で、あるいは、近年の不況による経済情勢の中で、どうしても、家がなおざりになっている。しかし、人の基本は「家」であり、そこを大事にすることが、幸せを増やしていくために欠かせない基礎である・・・。
イケアは、そのことを伝えたいのではないでしょうか。そして、その幸せを築き、より大きくしていくためにこそ、イケアがあるのだと。
イケアは、「より快適な毎日を、より多くの方々に」を理念とする企業です。
「優れたデザイン」と「機能性」を兼ね備えた家具やインテリアは、世界中の方々に愛されています。それは家具を売ることではなく、人々の生活に幸せを与える基盤となる・・・という姿勢があるわけですね。
今回の社長のインタビューでは、いたずらに店舗数や売り上げを追求するのではなく、あくまでも、理念を大事に伸ばしていくという点が語られています。
そして、それは「従業員に対する教育」という側面においてだけでなく、「消費者に対する教育」という側面においても追求していきたい・・・。
そういうスタンスは、同社の社長インタビューから透けて見えてきます。
例えば、こんな発言もありました。
■イケアのブランド戦略、家具とインテリアの複合提案で勝負――日本法人社長に聞く(1) | インタビュー | 投資・経済・ビジネスの東洋経済オンライン
2年前には、8月1日を「やっぱり家の日」と記念日登録している。これによって家の大切さを理解いただけたらいい。 |
・ただ売るというだけでなく、理念を大事にする。
・従業員だけでなく、商品者にも教育をしていく。
・それを通じて、幸せの生産基地としてのイケアという存在でありたい。
こうした考え方は、現在のような不況の中で、光り輝く中小企業となるためにも、どこか大事な視点を提供しているように思えてなりません。
つまり、もし我が社がイケアだったら、どんな理念を、どんな風に、従業員だけでなく、消費者にも伝えていけるだろうか、ということです。
「会社」ではなく「人」という単位であれば、個人として、自分がどんな人生理念をもち、そしてそれをどうやって、友人や家族に伝えていくか、ということですね。
私たちは、「イケア商品を買いに行きたくても、買えない」という方のために、
IKEA購入代行サイト「IKEAショッピング」を運営しています。
【画像:「IKEAショッピング」トップページ】
スタッフ一同、これからもイケアの理念を大事にしながら、
少しでも多くの方に、豊かな「家」の創造に貢献していきいと思います。
ぜひ一人でも多くの方が、イケアの素晴らしさを実感していただくことで、
「家」から始まる豊かな暮らしを創造してもらえればと。
「家」から始まる豊かな暮らしをつくる。
それは、不況の中にあっても、たとえ不景気の中にあっても、
しっかりとした、心豊かな人生と家族を築くことにもつながるような気がしています。
2012年8月8日 渡邉 裕晃
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