よく日本の人から聞かれることがあります。「JKT48って、本当に人気なの?」とか、「JKT48について、インドネシアの人たちはどう感じているの?」と。また、「JKT48のインドネシア現地での反応は?」と聞かれることもあります。
日本のメディアでJKT48のことが紹介されることもあるでしょうが、それはあくまで日本人を対象にした内容。実際インドネシアの人たちがJKT48をどう受け止めているのか、現地の反応に興味のある人も多いのかもしれません。
目次
JKT48の人気、インドネシア現地での反応は?
私はインドネシアで生活をしていますが、先日テレビを消して就寝しようとしたら、アイドルグループ「JKT48」の1時間ドキュメンタリー番組が始まってしまい、ついつい最後まで見てしまいました・・・。インドネシアの大手民放テレビ局「メトロTV」が取り上げたものです。
今回のドキュメンタリーは、インドネシア人向けにまとめられているという意味で、とても興味深いものでした。簡単にご紹介したいと思います。
【写真:メトロTVで放送されたドキュメンタリー番組、インタビュー場面】
JKT48の活躍を取り上げたインドネシアのドキュメンタリー
全体は3部構成になっていました。第一部ではチームの活躍ぶりと、メンバーのうち5人のインタビュー(JKT48の日本人メンバーである仲川遥香さんを含む)。第二部では熱狂的なファンたちの姿と、3人のファンのインタビュー。そして第三部では、音楽業界の評論家と心理学者のインタビュー。
全体を通してみると、割とバランスのとれた構成になっていました。
メンバーがいきいきと活躍している姿だけでなく、ファンもいわゆる「参加型」モデルに楽しく関われていること、さらには、今までにないビジネスモデルが誕生していることにも焦点が当てられていました。
JKT48のファンではなく、インドネシアの一般人を対象とした珍しい番組
単なるアイドル紹介だけでなく、ビジネスの観点からの解説を取り入れているところ。また、ファンだけでなく、一般人向けに説明しようとしている点は、それだけ「JKT48」が、「JKT48現象」として認識され始めていることが透けて見えてきます。
高度成長を続けるインドネシア。
現在、あらゆるビジネスが伸びているわけですが、JKT48という一つのビジネスに限らず、彼女たちが築いた新たな分野や周辺領域もまた、今後も伸びていくだろうし、必ずや、非常に面白い分野になってくるだろうことを感じさせます。
JKT48の人気、マイナスの影響はある?
番組の最後で司会者が面白い指摘をしていました。
メンバーの女の子たちは大活躍ですが、一方で見逃せないのが、非常に若い、あまりにも若いということ。これについての・・・なんというか、影響みたいなものは、どうなんでしょうか? |
やんわりと負の部分についてを心理学者に質問する場面。
しかしながら、たった1時間のドキュメンタリーなのに、そんなところにまで目配せして(しかも、わざわざ心理学者をスタジオに呼んで)いるところは、なかなかインドネシアらしいなと思わせる内容でもありました。
親日国インドネシア、注目を集める日本のポップカルチャー
インドネシアにおける日本発のアイドル市場。とりわけ「日本好き」が多いということもあって、アイドル市場にとどまらず、アニメなどのコンテンツ領域は、これからさらなる成長と発展が見込まれています。
この分野は今後のインドネシアにおいて、見逃せない市場の一つ。引き続き興味をもって、関わっていきたいと思っています。
ちなみに、昨年「週刊アスキー」さんから、こんなインタビューを受けたことがあります。インドネシアにおける日本のポップカルチャーの受け止められ方について、担当記者の方が、とてもよくまとめてくださっています。興味のある方は、ぜひご覧ください。
【参考】JKT48に関するブログ記事
JKT48に関するブログ記事を集めました。こちらもどうぞ。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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