駐在妻がストレスで日本に帰りたくなる7つの理由(インドネシア生活2年を迎えて)

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インドネシアに赴任する日本人駐在員の方々と、たまにお話をすることがあります。

「なかなか妻がインドネシアに慣れなくて」という声もチラホラ・・・、というか結構あるんですよね。「妻だけ日本に置いていて・・・」とか、「実は途中で帰っちゃったんですよ・・・」とか。中には「私も早く日本に帰りたくて」なんて言い出す駐在員も。

「渡邉さんの奥様はどうですか? きっと大変でしょう?」なんて聞かれたりもするので、そのあたりの近況をお話しします(実はこの質問、意外と多くてびっくりしています)。駐在妻が日本に帰りたくなる7つの理由についてもまとめました。




駐在妻が日本に帰りたくなる7つの理由とは?

ガルーダ・インドネシア航空

私はインドネシアで生活をしていますが、インドネシアは魅力的な国です。もちろん不快なこともあります。でもそれは日本で生活をしていても同じことです。楽しいこともあれば、そうでないこともあります。

しかしインドネシアで生活をしている日本の皆さんと話していると、「日本に帰りたい」と思うようになるきっかけは、いくつかのパターンがあるようです。よく聞く事例から7つのパターンにまとめてみました。

うまく言葉が通じない!

まずは「言葉」の問題です。海外で生活をしていると日本語だけでは快適に暮らせません。もちろん、その国の言葉がわからなくても生きていけます。日本語だけでもOKという環境もあります。

日本語対応が可能な運転手もいます。子供を日本人学校に通わせるなら、学校とのやりとりも日本語です。近隣には日本人の駐在妻もたくさんいるでしょう。「日本語しかできないと生きていけない」というわけではありません。

しかし「日本語ができる人」と意図的に交流をしようと思わないと、なかなかそういう環境は実現できません。いつも外国語に囲まれている気がしてきて、孤独感を覚えるようになる人もいるようです。

「日本語ができる人としか交流しない」という点において、交流相手が限定されてしまうということもあるでしょう。

インターネットがうまく使えない!

今や、どこにいてもネットに接続さえできれば世界中の人とつながれる時代です。「海外にいるから日本の人と連絡がとれない」なんてことはありません。Skypeを使えば、映像と音声のやりとりも可能です。

わざわざPCを使わなくても、タブレットやスマホがあれば簡単につながれます。通信料金や通信容量を気にしなくても、一定のコミュニケーションが可能にな時代です。YouTubeを使えば、日本の映像もたくさん見ることができます。インドネシアではNHK放送の受信もできます。

しかしネット接続が苦手な場合、こうした環境を享受することができません。そうすると、次第に「日本に帰りたい」となるのも無理はないでしょう。ちなみに、かつて舛添要一さんは「衛星放送が使えるようになって、海外の番組が日本でも見られるようになってから、日本の国際結婚カップルの離婚が減ったはず」と発言されていました。「なるほど」という感じもします。

きれい好きなので、衛生環境に耐えられない!

特に途上国で生活している場合、衛生環境が気になって仕方がないという人は少なくありません。

そもそもにおいて、日本は清潔すぎるのです・・・。と言ったところで、それに慣れてしまった以上は、「この環境に慣れろ!」と言ったところで急に変化するものでもありません。

いきなり衛生環境に慣れるというのも難しいので、人によっては細かな工夫をするようです。例えばウェットティッシュを携帯するとか、レストランではスプーンとナイフ、お皿をふいてから利用するとか。

しかし「そういう工夫をするのすらイヤだ!」という人にとっては、だんだん生活が息苦しくなるのも無理はないでしょう。

あまり日本食が楽しめない!

日本食が満喫できないというのも「帰国したくなる理由」になっているようです。世界的な日本食ブームということもあり、海外でも日本食レストランはあります。都市部のスーパーであれば、日本のレトルト食品や食材が並ぶ店もあります。

しかし、値段が高い! 少ない! 手に入れるのが大変! ・・・ということもあり、先進国でもない限り「日本で暮らしているような環境とは言えない!」というのが正直なところでしょう。

料理好きな人であれば、うまく食材を活かすことで日本風な食事をつくるという人もいます。また、定期的に日本食レストランに行って楽しむ!という人もいます。さらには、せっかくだから現地の食事を味わい尽くす!という人もいます。 しかし食事に柔軟性がもてない場合は、なかなか難しいことになるのかもしれません。

病気の心配が怖い!

特に心配になるようなのが「病気」です。日本と同じレベルの医療が受けられるとは限りません。しかも日本のような保健がなければ、金銭的な負担も心配になることでしょう。

それよりもなによりも、その人自身の「その国に対する信頼」がどの程度か、という点も、大きく左右する要素になるようです。ちょっとでも病気になると、「ここにいたら医療が受けられなくて、ひどいことになるに決まってる!」と思いこむあまり、ストレスをかかえてしまう人もいるようです。

行動の自由が制限されている気がする!

これは言語の問題も関係しています。日本では、ふつうに一人で歩き、一人で公共交通機関を安全に利用することができます。しかし海外では必ずしもそうとは限りません。

企業によっては「●●に乗ってはダメ」等の規制がある場合もあります。インドネシアでも、企業によっては「鉄道やバスの利用は禁止」などのルールを課しています。会社によっては「運転手付きの車でなければ移動をしてはいけない」という環境もあるでしょう。

こうした点が重なると「行動の自由が制限されている」点を苦痛に感じる人がいても不思議ではありません。

ある程度のコミュニケーションができれば「運転手との会話」を楽しむ余裕もありますが、そうでなければ「運転手すら怖い」となりかねません。そうなると、だいぶ厳しくなるのも無理はないでしょう。

旦那のサポートが足りない!

最後は「旦那のサポートが足りない!」という点です。これは私自身が書くと「ブーメラン」になって返ってくるのが怖いですが(笑)、奥さんのことを旦那さんがいかにサポートしているか、という点は意外と大きいと感じます。

奥様自体が自立した方で、その場の環境を楽しめる人、ちょっとやそっとのマイナス環境があってもプラスに転化できる人であれば問題ありません。しかしそうでない場合は、なかなか大変になるでしょう。旦那様のサポートも重要です。

ただ余談になりますが、聞いた話では、旦那様がサポートしてもサポートしきれないようなケースも存在することは事実のようです・・・。

日本に帰りたい?インドネシア生活2年の我が妻の場合

インドネシア 駐在妻 パーティー

というわけで、「日本に帰りたい」と思うようになる7つのきっかけを紹介しました。

冒頭に書いた通り「渡邉さんの奥様はどうですか?」と聞かれることもあります。「インドネシア生活は、きっと大変でしょう?」なんて聞かれたりもするのですが・・・、我が妻の場合は特殊なのかもしれません。

インドネシア生活を大いに満喫しております・・・。もともと社交的な妻は、次から次へと攻略していて、私の知らない間に現地でたくさんの友だちをつくっていたりします。かつて海外生活を経験していたことも影響しているのかもしれません。

また英語ができるだけでなく、言語習得をいとわない精神があるようで、果敢にインドネシア語を身に着けています。そうしているうちに、だんだん周りの人とも自然に溶け込むようになっています。

というわけで、インドネシアでの家族生活の近況報告でした。何らかのヒントがあれば幸いです。

【参考】「海外生活をしていると日本に帰りたくなる?」がテーマのブログ記事

関連するテーマのブログです。こちらの記事も、ぜひどうぞ。

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