いやぁ・・・、長く生きているといろいろなことがあるものです。
(と言っても、わずか33年ですが:笑)
雑誌「ログイン」(LOGiN)が、5/24発売号で休刊になるというのです。
このニュースが流れたのは先月のこと。比較的小さなニュースとして取り上げられましたが、私には、とてつもなく大きなニュースでした。
というのも、私が初めて「原稿料」というものを手にしたのは、ここの雑誌だったからです。
それは忘れもしない、1985年11月号。
私が11歳の時でした。
いきなり図書券が送られてきて、私が書いた走り書き程度のメモが、同誌に掲載されていることを知らされました。と言っても、メモ程度の文章なので大したものではないのですが、狙って書いたわけではなかったので、びっくり。
「文字を書いてお金がもらえる!」
私にとっては、衝撃の体験でした。
□ □ □
「ログイン」は、パソコンゲーム雑誌として、それはそれは有名な存在でした。
特に同誌は、ありえないようなお笑い要素が満載で、パソコンゲーム雑誌というよりも、パソコンやゲームをネタに、破天荒なおぶさけ企画をバシバシ出していく、異色の雑誌でした。
(PCとは全然関係ない記事まで!)
雑誌「ログイン」の歴史詳細はこちら。 ■ウィキペディア「雑誌:ログイン」 |
私がこの雑誌から教わったことは、
「こんなこと、やっちゃっても良いんだ!」
ということ。
「普通ではない発想をすること」
「普通ではないことを実行すること」
ということです。
□ □ □
例えば、雑誌の最終ページにある編集後記。
「編集長だれそれ、ライターだれそれ」と、まじめに列記してあるところに、
毎月必ず、わけのわからないことが書いてあったのです。
例えば、「仕掛け人:だれそれ」とか、
「子守り役:だれそれ」とか(実際は、もっとはじけたワードでした)。
記事も、ぶっとんだものが多く、
代々木上原駅のホームの写真を載せながら、
駅名だけ合成で「代々木」部分が、さりげなく「佐々木」になっていたり。
(マニアックですみません・・・)
□ □ □
そんなノリのネタが、それこそ、盛りだくさんでした。あれだけのものを出し続けることができたことを振り返ると、編集長だった小島文隆さんのすごさを改めて実感しますし、
もっと言えば、当時の社長であった、パソコン業界では伝説の人物、西和彦氏のキャラクターあってこそなせる業だったのかも・・・とも思います。(当時、西さんがどの程度関与していたかはわからないのですが)
□ □ □
純粋に面白い雑誌だった上に、ありえない発想とか、ありえない行動というものを、教えてくれた雑誌でもありました。
そしてなによりも、文字を書いてお金がもらえるという、実に貴重な体験を、教えてくれた雑誌でした。
お金が嬉しかったわけではありません。
・お金という、いわば大人世界の記号に触れたこと、
・書くということが何がしかのインパクトをもつということ、
それを教えてくれたということは、とても大きなものでした。
休刊ということで、いやぁ、残念です。
一つの時代の区切りということなのですねぇ。
感慨深いものがあります。
ところで、これから5年もしないうちに、私が次に原稿料をいただくことになる雑誌が現れます。それについては、その雑誌が休刊になった時に書くことにしましょう。縁起悪いですかね(笑)。
2008年5月20日 渡邉 裕晃
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【社長ブログ】時の運と人の縁をきわめる日々の記録
────────────────────────────
【 会社HP 】株式会社サムスル(ネット広告代理店)
【 1×1×1=100を創る「成長縁(R)」創出カンパニー 】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━