この度、新宿区の「産業振興会議」(第1期)の委員を拝命いたしました。任期は2011年8月から2年間です。
この「産業振興会議」は、新宿区の産業振興について検討を行うという会議です。区長の附属機関として位置づけられており、今年可決された「新宿区産業振興基本条例」に基づくものです。
ちょうど昨年まで、新宿区の「産業振興基本条例に関する懇談会」委員をつとめていたこともあり、引き続きの拝命となった次第です。そこで今回は、新宿区の産業振興会議の内容と意義についてご紹介します。
目次
新宿区の産業振興基本条例とは?
この「新宿区産業振興基本条例」は、2011年に区議会で可決され、4月1日に施行されたものです。
新宿区として、地元の産業振興をどう考えるかという「基本的な考え方」がまとめられています。また、産業振興に携わる主体の役割を明示した上で、持続的・体系的な施策の展開や、さまざまな課題の解決を図っていくための指針として制定されました。
委員として、同条例の制定に幾分でも携われたことは、多くの刺激を与えてくれました。それについては、今までのブログにも記してきたとおりです(過去の参加記録に関する記事のリンクも掲載しています)。
産業振興条例の内容を、現実社会で活かしていくために
【写真:委員を拝命。引き締まる思い】
ただ、以前のブログにも書いたのですが、条例が真に産業振興に活きてくるのに重要なことは、「条例をつくっておわり」ではなく、「条例をつくってからが真の始まり」という認識いかんに関わってくると思っています。
そういう意味では、今回の「産業振興会議」の委員を拝命できたことは、とてもやりがいのある役回りだなと痛感しています。
正直なところ、「私ごときで良いのでしょうか?」という思いは拭えないのですが・・・。
新宿区の産業振興や今後の社会を考えることは楽しい!
思えば、ちょうど2009年夏に「新宿区・産業振興基本条例に関する懇談会」の区民委員を拝命し、それから約1年半ほどのプロジェクトに携わることができました。毎回の議論が非常に面白く、筆舌に尽くしがたい程の面白さと魅力を与えてくれました。
【写真:2年前に開催された第1回「産業振興懇談会」の風景】
地元の名士の方、地元の経営者や町内会、商店会の皆様、あるいは、町おこし関連のNPO代表者、街づくりに関わる学者の皆様、そんな諸先輩に囲まれながらの懇談会。
非常にたくさんのことを勉強させていただき、条例の制作過程においても多くの刺激をいただく機会に恵まれました。
新宿について改めて勉強する機会が与えられ、新宿の現状、そして今度に向けたポテンシャルまで教えてくださったことも大きな意義でした。
新宿区の産業振興を支えるのは地元の人たちの情熱!
これほど魅力的なプロジェクトになった背景を探ってみると、ひとえに参加者の皆さんが、それこそ「新宿Love!」という、熱狂的な新宿マニアであるという熱情に支えられていたからではないかと私は考えています。
プロジェクトを成功に導いたのは、委員の力によるだけでなく、それを支えるスタッフの皆様も含め、全員が「新宿を良くしたい!」という、凄まじいほどの情熱で共有されていたらからではないか。
これは「会社経営」でも言われることですが、「想い」が現実を変えることの強さを、改めて教えられた思いです。
そんな中で、今年の4月1日には「産業振興基本条例」が施行されました。ほんの少しでも、その制定過程に携わることができたのは光栄なことです。
【写真:施行時のパンフレット。区長のコメントに加え、我々、委員たちの集合写真も】
ただ「条例をつくって終わり!」ではなく、これが現実の社会の中で活きなければ作った意味はありません。
新宿区の産業振興の一助になることを目指して
この条例の制定から始まる現実変化をどう見据えていくべきか、そして、これを契機にさらに地域に対する貢献を強めていくにはどうすべきか。
これは私なりのテーマでもありますが、まさにその探求は、今回の委員としての活動を通じて促進されるのではないかと、私は考えています。
若輩者の私が委員としてできることは限られていますが、この経験は、私のビジネス経験にも活きてくると思っています。できるかぎり、精一杯取り組んでいければと思います。