子供に「外国語を習得させたい」と願う親は多いもの。うまくいく人もいれば、悪戦苦闘する人もいます。
日本に住んでいる場合には、「なかなか身につかなくて・・・」と言っても切迫感はありませんが、海外に住んでいる場合、「なかなか身につかなくて・・・」は、とっても大きな問題。なぜなら「友だちのコミュニケーションに支障をきたす」から。それはつまり、日常の学校生活に支障をきたすことにもなるからです。
我が家でも、子供の言語教育は熱心にやっているつもりですが、なかなか親が思う程にはいかないもの。でも、インドネシア滞在から1年半。8歳の娘が、ついに、現地の新聞を読み始めたのです!
実は私もビックリ。
【写真:インドネシアの新聞に注目する我が娘】
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もちろん、1年半も教育していれば、子供の言語能力は次第に伸びていきます。
それはそれですごいことなのですが、それでも、親の願いは、もっともっと上なんですよね。
その乖離については、親としても忸怩たるものがありますし、かといって、期待の大きさゆえに、子供が圧迫感を感じたり、言語嫌いになるのは避けたいところ。
【写真:貪欲にチェック中】
でも今回、急に子供が新聞に手を伸ばしたことを見て、「なかなか伸びないな・・・」と思いつつも、実は少しずつ、ふつふつと能力を高めていたんだな・・・と。確かに伸びているんだな・・・、と感じさせられた次第です。
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以前もブログに書いたことですが、言語習得にあたっては、特殊な成長曲線があると感じています。
時間をかけただけ、それに比例して言語能力が伸びるのではなく、しばらくは平行線をたどるけど、ある時、急にドカンとはねあがる・・・。
たとえば、こんな図として表すことができるなと。これは「進学空間Move」の宮脇先生が作成された図です。
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親が知らないうちに、子供は勝手に学習をしていて(特に海外に住んでいる場合は、なおさら)、親がなすべきことは、それを信じることではないかなと。
「いつまでたっても伸びないな・・・」と嘆くだけではなくて、「平行線にある期間、本人も苦労しながら格闘しているのを、しっかりと見守って、かつ、寄り添って上げる」ということ。
【写真:熱心に文字を追っています】
何の役にも立てないことには、イライラするかもしれませんが、成長のための伴走者として、しっかり寄り添って上げることこそが、親の役目なのだろうなと。そんなふうに思います。
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今回、8歳の娘が急に現地の新聞に関心をもち、何も言わないのに、ノートを横に置いて筆記を始めたこと。私にはびっくりでした。
【写真:ノートに転記!】
そして、「知らないうちに、少しずつ成長していたんだな・・・」と、認識を新たにした次第です。
もちろん、スラスラと読んでいるわけではありません。
たまたま知っている単語がいくつかあって、なんとなく、意味が見えてきたからこそ、気になったのかもしれません。
でもそれはそれで、本人には大きな成果。だって、今まで見えていなかったものが、おぼろげながらも見えてきたのでしょうから。
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だから、親としては、そうやって確実に伸びている子供を、しっかり信じてあげること。
海外にいれば、その国の言語を身につけざるを得ず、
身につけきれていないことの弊害は、
親ではなくて、
他の誰でもない、子供自身が痛感しているはずのこと。
だから「なんで、いつまでも伸びないの?」と思うこと、「もっと勉強しなさい!」とせかすこと、「だからいつまでもしゃべれないんだよ!」なんて言ってしまうこと・・・。そんなことをしたら、それこそ子供の成長の芽を摘んでしまいことにもなりかねません。
こういう時こそ、親はしっかりと、どっしりと。
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子供を信じて、しっかりと寄り添って、支えてあげること。
それが大事なんだろうな・・・と、私は思います。
まだまだ、海外での親業経験が浅い私ですが、今のところの途中経過としては、そういう認識。
今回のブログは、海外で子育て中で、子供の言語教育に何がしかの不安を抱えている方々に、何らかの参考になればと思い、途中報告の日記をとしてまとめてみました!
子育てにあたっては、親として「子を教育する」というよりも、「一緒に伴走者として走っていく」というスタンスをとるだけで、いろいろなことが解決していくのではないかというのが、私の思いです。
■このテーマに関連するブログ記事です。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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