先週、海へ泳ぎに千葉の富浦へ行ってきました。宿泊したホテルは、ちょっとした半島の付け根にあって、海が一望できるようになっています。その日の朝は快晴で、海を渡る船がよく見えます。自衛隊か米軍かはわかりませんが、駆逐艦クラスの小さな艦船と、潜水艦を見ることもできました。空の眺めも海の眺めも実に爽快だったそんな朝のこと。ホテルの裏庭を散歩していると、海岸に旧日本軍の魚雷艇(人間魚雷)の発信基地跡を発見しました。またしばらく歩いていると草むらがあって、汗をかきながら、草をかき分けて歩いていくと、今度は旧日本軍の要塞跡を見つけました。当時ここにいた人たちは、こんなにも蒸し暑いなかで、虫だらけの茂みにひそみながら遠くの艦船を凝視しつつ、いつ死ぬとも分からない境遇をどう感じていたのだろうかと考えこんでしまいました。たぶんそこには私と同い年ぐらいの人もいたことでしょう。実際に目で見て、その場の暑さを感じながら現場を見る。百聞は一見にしかずを肌身で感じさせられた思いです。
百聞は一見にしかず
1998/9/4 日記
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