「朝4時起き生活」と聞いて、どう思いますか?
「なぜ4時起きなの?」「早起きのメリットは?」「どうやったら、できるようになるの?」など、いろいろなことを思うかもしれません。
朝4時起きの生活は非常に快適です。しかし実践者はそう多くありません。そこで「朝4時起きの有名人には、どんな人がいるんだろう?」と思い調べてみました。
すると「えっ、あの人も朝4時起きだったの?」というような人も・・・。この記事を読めば、あなたも4時起き生活にチャレンジしたくなるかもしれません。
目次
朝4時起きの早起き習慣は実に快適!
私が4時起き生活にしたのは新型コロナウイルスがきっかけです。生活が激変し、将来が不安に感じられるようになりました。
そこで「もっと自分を律していこう!」と思い、まずは朝4時起床の習慣を導入することにしたのです。簡単に説明していきましょう。
もともと早起き大好き人間だった
まずは簡単な自己紹介です。もともと私は早起き人間で、子供の頃から朝が大好きでした。
社会人になってからも、月刊誌「Gainer」(2005年12月号)の「デキるビジネスマンは朝が早い」と題する特集記事で紹介されたり、書籍「早期起業」で、早起きを活かして起業を果たした「早朝起業家」として紹介されたこともあります。
また興味本位で「朝3時起床」を実験してみた体験記ブログ「「朝3時起きで何でもできる! 」かわからないけど1週間やってみた」は今でも多くのアクセスを集めています。
さらには、かつて「朝5時からビールを飲んで日本の朝を元気にする会」という朝活を運営していたこともあります。冗談ではなく真面目にやっていて、テレビ番組や雑誌等で紹介されたこともありました。
そんな「根っからの早起き人間」ではありましたが、起床時間をきっちりと決めていたわけではありませんでした。
「朝早い時間帯に起きる」という習慣はありましたが、朝5時だったり朝6時だったりと、「なんとなく早めの時間帯に起きる」という感じだったのです。
そこへコロナ騒動がやってきました。
「朝4時起き」の契機は新型コロナウイルス
「なんとなく朝早く起きる」という生活でしたが、「朝4時には起きる!」と、起床時間をしっかり固定させたのはコロナがきっかけです。
今後の世界の変化が読めないことを考えると、まずは「もっと自分を律しよう!」と考えました。そこで実際に起床時間を固定化させてみると・・・、もう快適なこと、この上ありません!
しかし「朝4時に起きている」と言うと、多くの場合に珍しがられます。「朝4時起床」の習慣をもつ人は多くないようで・・・。
そこで仲間を求めて?「朝4時起床」の習慣をもつ人を調べてみることにしたのです。すると、なかなか面白い結果になりました。
朝4時起きの早起き有名人【現代の人物】
では、ここから朝4時起きの有名人を紹介します。
まずは歴史上の人物ではなく、現在も活躍している人物からピックアップしてみました。5人を紹介します。
村上春樹(作家)
まず1人目に取り上げるのは、作家の村上春樹です。
毎日、非常に規則正しい生活をしていることで有名で、例えば「走ることについて語るときに僕の語ること」を読むと、非常にストイックな毎日を過ごしていることがわかります。
習慣はすごく大事です。とにかく即入る。小説を書いているときはまず音楽を聴きませんね。日によって違うけれども、だいだい五、六時間、九時か十時ころまで仕事します。
こうした徹底した習慣生活で成功をつかむというスタイルは、村上春樹だけにかぎったことではありません。
「自らを律する」ことで、アタマとココロを研ぎ澄ませる。こうした徹底した継続の習慣が、村上春樹文学を成立させる土台になっていることは疑いの余地がありません。
ティム・クック(アップルCEO)
ティム・クック(Timothy Donald “Tim” Cook)は、アップルのCEOとして知られています。2011年8月24日にスティーブ・ジョブズが引退したタイミングでCEOに就任しています。
そんなティム・クックも「早起き人間」として知られています。いつも起きる時間は朝4時前後とされ、21時には就寝するという生活リズムをとっていると言われています。
たとえば「Tim Cook wakes at 3:45 a.m. Maybe you should, too」という記事があります。
4時に起きてからは700通を超える製品ユーザーのコメントを読み、朝5時にはジムへ向かうといいます。一部では「朝4時30分起床」と報じている記事もありますが、まぁ誤差の範囲内ですね・・・。
朝の4時台には起きて、パワフルに活動を始めるのがティム・クックの朝のライフスタイルになっているようです。
ちなみに、ジョブズが死去(2011年10月)した当時のアップル株の時価総額は3,500億ドルでしたが、2020年8月現在では2兆ドルに迫る勢いです。実に5倍以上に増えた計算になります。
宗次徳二(カレーハウス「CoCo壱番屋」創業者)
宗次徳二は、壱番屋(カレーハウスCoCo壱番屋)の創業者です。毎朝4時前には起床する「朝型人間」で、その座右の銘は「人生の成功は早起きに始まる」だといいます。
月刊誌『GOETHE』の「ココイチ 宗次徳二 経営の困難に比べれば、早起きして掃除なんて楽なこと」と題する記事の中で、宗次徳二は次のように語っています。
私の場合はお客様のアンケート葉書を読むために、超早起きを必要に迫られて始めましたが、10年、20年、30年続けた今だからわかるんです。早起きをしたから今があるんだと。
経営者時代は朝4時には起床して4時55分に出社。1,000通を超える「お客様の声」を3時間かけて読んでから、業務を始めていたそうです。
なお宗次徳二は「早起きの達人」と題する「日めくりカレンダー」も制作していて、中を見ると次のような作品もありました。
・早起きはもっともシンプルな成功法
・早起きのコツは何があっても毎日やる
・自分に甘い人は早起きしない
池田千恵(朝活本の著者)
12万部のベストセラー書籍「「朝4時起き」ですべてがうまく回り出す!」で有名になったのが、株式会社朝6時 代表取締役の池田千恵です。
2001年の早起きブームを巻き起こした「朝2時起きのバイブル」が「朝2時起きで、なんでもできる!」なら、『「朝4時起き」ですべてがうまく回り出す!』は、朝4時起きのバイブルと言ってもよいでしょう。
その後、同書は、ムック本やシリーズ累計24万部突破の「朝活手帳」へとつながっていきました。
「朝活・朝イチ業務改善コンサルタント」として知名度を上げ、現在ではオンライン学習コミュニティ「朝キャリ」や、都内のホテルレストランで朝食を食べる「早朝グルメの会」なども運営されています。
実は、朝4時起きの実践を続けているのかどうかは確認できなかったのですが、「4時起き本と言えば池田千恵!」ということで、紹介しました。
2020年に入ってからは、4月9日に新刊『「朝1時間」ですべてが変わる モーニングルーティン』(日本実業出版社)が発売され、5月には公式YouTubeチャンネル「池田千恵 Official」が開設されています。
広末涼子(女優)
「4時きっちり」というわけではなく、「4時か4時半」という幅はあるものの、女優で知られる広末涼子さんも、早起き生活を実践されている一人。
意外な感じもしますが、2022年6月19日放送のテレビ東京「男子ごはん」で、早朝タイムを利用して家族の料理をつくっているとの話をされた模様です。
仕事で夜遅くなることも多いため、朝ごはんだけでなく、お弁当から夜ご飯まで、まとめて作っているのだそうです。2時間半はかかるため、「朝4時から4時半」に起きる生活になったのだとか。
(本記事の執筆当時は知らなかったのですが、印象的なニュース記事だったので追記しました)
朝4時起きの早起き有名人【歴史上の人物】
続いては、歴史上の人物を紹介します。
昔の人物なので記録が正確かどうかはわかりませんが、「どうやら朝4時起きだったらしい」というレベルで読み進めてもらえたらと思います。6人の人物を紹介します。
織田信長(戦国武将)
まず1人目は織田信長です。織田信長といえば戦国武将として有名ですが、無類の早起き人間でもあったようです。
毎朝4時には起床。片道4kmの距離を馬に乗って往復するところから朝が始まったと言われています。
調べたところ、片道4kmの往路で戦略や戦術を練り、帰り道となる復路で決断をするという行動をしていたといいます
もちろん、毎日ずっとそうしていたのか、時には違っていたのか、そのあたりの真偽はわかりません。
しかし、織田信長が戦略家で合理主義者だという点をふまえると「なるほど、そうかもしれないなぁ」と感じさせるエピソードだと言えるでしょう。
加藤清正(肥後熊本藩の初代藩主)
早起きを、領国の法律である「分国法」で推奨していたのが、肥後熊本藩の初代藩主、加藤清正です。
これは、17世紀に書かれたとされる伝記「清正記」に収められている「家中へ被申出七ヶ条」に記されているものだそうで、内容は次のとおりです。
武士の嗜能(たしなみよき)ものには、別して加増を遣わすべき事
このうち「寅の刻」は、1日24時間を2時間ごとに区切った「十二時辰」のひとつで、午前3時から午前5時を意味します。つまり朝3時から5時には起きて、鍛錬せよという内容です。
実際に、加藤清正が4時起きだったかどうか、そして領国の武士たちがどれほど従ったのかはわかりません。ただ早朝から行動することを求めた人物だったということで、紹介してみました。
北条早雲(室町時代中後期の戦国武将)
また、室町時代中後期の戦国武将である北条早雲も「早雲寺殿21ヶ条」(北条早雲廿一ケ条)を遺しています。
これも「分国法」の性質をもつようですが、一方では「家臣に語ったものに過ぎない」との話、また「本人の作品であるかは疑わしい」という説もあるようですが・・・、この21箇条の中に次のような表現があります。
三:夕早可寝事 (夜は早く寝ること)
夜は「五つ」(午後7時から9時)前に就寝し、「寅の刻」(午前3時から5時)には起きるようにと伝えていたようです。
遅く起きれば指導者としての信頼を失い、いたずらに夜ふかしをすれば、薪を無駄にしたり寝坊の原因になることを戒めていたとされます。
二宮金次郎(二宮尊徳)(江戸後期の思想家)
二宮金次郎といえば、日本各地の小学校に建てられた像で有名です。
努力の人として知られていますが、早起きについては「はや起きにまさる勤めぞなかるべし」という言葉を遺しています。
早起きを奨励していたようで、具体的な時間を調べてみたところ、毎朝4時には起きて活動をしていたようです。
フランク・ロイド・ライト(建築家)
アメリカの建築家として有名なのが、フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)です。
「近代建築の三大巨匠」と呼ばれ、日本では「旧帝国ホテル」や「自由学園明日館」などの設計で有名ですが、そんなフランク・ロイド・ライトも、午前4時起きの早起き人間だったそうです。
彼の知人が「建物のアイディアは、いつ頃に着想を得てスケッチするんだろう?」と質問したところ、彼はこう答えたと言われています。
「4時に起床するとすぐに仕事を開始するんだ。起きると頭が冴えているから、3〜4時間ほど仕事をして、それからまた仮眠をとるんだよ」
Daily rituals: Is waking up early the secret to artistic success?
このコメントからは、フランク・ロイド・ライトならではの風格すら感じさせるものがあります。朝に得られた着想は、仮眠によってさらに熟成されていったのではないでしょうか。
エジソン(発明王)
発明王のエジソン(Thomas Alva Edison)は、短時間睡眠の人としても知られています。
一般的には「3時間から4時間しか眠らなかった」と言われていますが、いったい何時に置きていたんだろうかと調べたところ、朝4時との記述を見つけることができました。(ただし出典が曖昧なので、不確かではありますが)
エジソンはショートスリーパーで知られ、「睡眠は時間の浪費。原始時代から受け継がれたものだ」(Sleep is a criminal waste of time, inherited from our cave days.)という言葉も有名です。
「短時間睡眠の天才」と言われることもありますが、よく仮眠をとる習慣があったようです。おそらく「仮眠を取る天才」というのが正確のようです。
「寝ることで記憶が定着したり、思考が熟成される」ということがありますが、エジソンの発明の根源には、そうした背景もありそうです。
朝4時半起きの早起き有名人【海外編】
朝4時起床の有名人について、「現代の人物」と「歴史上の人物」に分けて、合計10人を紹介しました。今度は「番外編」として「朝4時半起き」の人を4人紹介します。
「朝4時起き」の人は珍しい存在のようですが、その希少性は「朝4時半」でも同じようなものかなと。4人とも現代に活躍する人たちです。
ロバート・A・アイガー(ウォルト・ディズニー・カンパニー取締役会長)
2005年9月から2020年2月まで、15年間にわたってディズニーのCEOをつとめたのが、ロバート・A・アイガー(Robert Allen Iger)です。
毎日朝の4時半には起床して、運動をしたりメールチェックをしたりといった作業を行うといわれています。
現在は取締役会長としてCEOを支える存在ですが、2020年には、自身の半生と成功哲学を語る「ディズニーCEOが実践する10の原則」が出版されています。
アイガーの早起き習慣の中で特筆すべき点は、自分自身を「意思の弱い人間」だと認識しているところです。そのため夜は仕事を早めに打ち切り、睡眠時間をしっかり確保するようにしているといいます。
アイガーは、アニメ制作の「ピクサー」や「ルーカスフィルム」「マーベル・スタジオ」、そして「21世紀フォックス」の映画部門など、アニメや映画等のコンテンツ関連企業を買収してきたことで有名です。
2019年にはネット時代を見越した動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」を開始し、たくさんのユーザーを獲得しています。まさにコロナ後の時代に先手を打てた決断だったと言えるでしょう。
数々の重大決断の背景には、朝4時半からの規則正しい習慣も大きな支えになっているのではないでしょうか。
ハワード・シュルツ(スターバックス元CEO)
続いて紹介するのは、1987年にスターバックスを買収して世界規模にまで飛躍させたハワード・シュルツ(Howard Schultz)です。2018年6月までの30年超にわたり、CEOをつとめてきました。
2020年アメリカ大統領選挙へ向けて、出馬を真剣に検討したものの断念したようですが、そんなハワード・シュルツも、早起き人間だったことで知られています。
ブルームバーグの記事によれば、「毎朝4:30には起きて、3匹の犬と散歩する。5:45くらいには、自分と妻のためにコーヒーを入れるんだ」と語っています。
How to Make Coffee at Home: Howard Schultz – Bloomberg
別の記事によれば、朝はネットを切断してゆっくりと朝ごはんを楽しみ、瞑想をしたり1日の行動計画を確認したりといった時間を過ごしているようです。
ミシェル・オバマ(弁護士:オバマ元大統領の奥様)
第44代アメリカ大統領、バラク・オバマの奥様として知られるのが、ミシェル・オバマ(Michelle LaVaughn Robinson Obama)です。
アメリカでは弁護士として活躍し、アフリカ系アメリカ人として初のファーストレディとしても知られています。
バラク・オバマも早起きですが(朝4時台ではないため、本記事では取り上げていません)、奥様であるミシェル・オバマは、朝4時半起きを実践しているそうです。
そもそもは「子供が起きてくる前に運動を済ませたい」というのが、早起きのきっかけだったようで、「母親として、自分自身をしっかり律することができるという姿を子供に見せたい」という想いが背景にあるようです。
2020年8月には「軽いうつで、毎朝の運動も気力がわかなかった」とポッドキャストで述懐したようですが、持ち前の早起き習慣が気持ちを前向きなものへと転換してくれることを願うばかりです。
コンドリーザ・ライス(元アメリカ国務長官)
最後に紹介するのは、アメリカの元国務長官、コンドリーザ・ライス(Condoleeza Rice)です。
「アフリカ系アメリカ人女性」として初の国務長官として知られていますが、ライスもまた、早起き人間の1人です。
調べたところ起床時間は朝の4:30。ジムに行って運動をしてから仕事に向かうという毎日だそうです。
というと、生まれながらに規律正しい性格のようにも見えますが、実際にはそうではないようです。以下の記事によれば、ライスは次のように語っています。
「自動的に動けているわけじゃないの。朝だ!今日もやるぞ!って感じじゃなくて。がんばって自分で奮い立たせないとダメなのよ」と。
Early Risers – 10 Famous And Successful People
自らの弱さを認識し、少しでも前に進もうとする克己心こそが、ライスの原動力なのでしょう。
・・・とすると、ライスの朝4:30起床の習慣もまた、自らを奮い立たせるために実践している行動なのかもしれません。
朝4時起きの早起き有名人を見習おう!
朝4時起きの有名人を11人、そして朝4時半起きの有名人を4人。合計15人の早起き人間を紹介しました。
「へぇ、あの人もそうだったんだ!」という人もいれば、「あの人が朝4時起きを実践しているなら、自分もやってみようかな」と思った人もいるかもしれません。
私自身は「朝4時起床」を習慣化させたところ、毎日が本当に充実するようになりました。もちろん、それまでが空虚だったわけではありませんが、朝4時に固定化させたところ、毎日のイキイキ感覚が異なるのです。
だから今回「朝4時起き」の人物を調べてみて、「なるほど!」と思うだけでなく「そうそう!」と共感させられることも多くありました。
朝4時起床は、特別な無理をしなくてもできます。1日の時間も増えます。仕事や勉強、趣味においてもプラスになることは多いはず!
そのあたりについては、また別記事でまとめてみたいと思います。
【参考】「朝4時起き」の早起き生活に関する書籍とブログ
ここまで読んで、「早起きにチャレンジしたい!」「朝4時起きにチャレンジしたい」という人もいると思います。
そこで参考までに「朝4時起き」に関するブログと書籍をご紹介します。こちらもぜひチェックしてみて下さい。
「朝4時起き」に関するブログ
「朝4時起き」に関する書籍
「朝4時起き」に関する本は、そう多くありません。ここでは5冊を紹介します。
「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!
「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす! (マガジンハウスムック)
「朝4時起き」の超習慣術
朝4時起きの仕事術―誰も知らない「朝いちばん」活用法
朝4時起きの錬金術―人生の億万長者になる早朝活用法
以上、参考になれば幸いです!