今回ご紹介するのは東ジャワにある、インドネシア名物「ソトアヤム」のお店です。庶民が食べるローカル食堂(ワルン)ですが、とても清潔好きな夫婦が営むお店。
「きれい好きと料理の味って、比例するんだな!」って思うくらい、過ごしやすいお店でした。
庶民のローカル食堂(ワルン)に立ち寄った理由
先日、インドネシア・東ジャワにある地元のマラン(Malang)の役所で申請をする用事があって、待合室で待っていた時のこと。「まだかな・・・」と思っていたら、なんと「昼休みタイム」に突入。1時間ほど窓口業務が閉まってしまうのです。
また1時間近くも待たなくてはいけないわけですが、さすがに現地在住5年目ともなると、「えーっ」という感情がわくことはなく、「わお!どんな楽しい1時間になるんだろう?」って、ワクワクしちゃうんですよ。
はからずも与えられた時間。それこそ奇跡の時間。この1時間で、どんなに楽しいことがあるんだろう? どんな発見が得られるんだろう? って。
役所の外に出て、ランチ場所を探してみました。そこでふらっと訪れた店がこちら。ズバリ正解でした。ローカル中のローカル店。いやぁ、おいしかった!
インドネシアのローカル食堂、試したことはありますか?
インドネシアのローカル店には、いろいろなお店がありますが、日本の基準に照らすと衛生的に「?」というお店が多いことは事実。でも、今回なんとなく入ってみたこのお店。注文したあとに気づいたのですが、やたらと清潔なのです。びっくりしました。
ここは、こじんまりとしたお店で、カウンターが5席。テーブルが2つという大衆食堂。
ざっとメニューを見てから店員を呼んで、ローカルフードの定番「ソト・アヤム」を注文。インドネシア名物、鶏肉のスープかけご飯。店によって微妙に味付けが異なるので、いつも楽しみなんですよ。
しばらく待っていたのですが、「あれ?」と思ったのが店員さんの動き。とても狭いお店なので、ご主人が調理をして、奥様がお店の給仕と清掃を。
この奥様が、これまた実にきれい好きなのです。どう見ても「きれい好き」。今までいろいろなローカル店に行きましたが、もうそれこそ「この人は潔癖症なの?」って思ってしまうくらいに清潔好きで。見ているだけで明らかにわかるんです。
お客様が帰られると、お皿やグラスを片付けるわけですが、その後の清掃がすごい。消毒のスプレーを入念にかけて、何度も何度もテーブルを磨いて・・・。写真を見てもわかりますよね、テーブルクロスがピシッとしているところとか。
これは、すごいこだわりだな・・・と思って、改めて店内を見回してみると、やはり数あるローカル店の中でも群を抜いてきれいなんですよ。「きれい」というのは施設が贅沢という意味ではなくて、よくある質素なローカル店なのに、やたらとメンテされているという・・・。調理場を見ても、本当にきれいで。きっとこのご夫婦、ご自宅もピカピカなんだろうなと。
あぁ、そうか。「清潔にしたいという潔癖症にも近い心持ち」は、「どこまでもおいしさを追求したいという気持ち」に比例するんだなと。
「清潔なお店」は、それだけでも素晴らしい
本当にのんびりした時間の中で、質素な中にあっても清潔に保たれたお店。若いご夫婦が始めたばかりと思われるお店。テーブルに並んでいる調味料も、本当にきれいに清潔に保たれていて。
こんなに清潔なローカル店は珍しく、ぜひいつまでも長く続いてほしいな・・・と。いただいた「ソト・アヤム」も絶品でした。これだけきれい好きであれば、この味も「なるほど」という感じです。こんな場所にこんなお店があったとは・・・。
役所で順番待ちをしていて、いきなり与えられた待ち時間。たしかに「ふざけんな!」とイライラするのもいいですが、でも、こんな素敵な経験がすぐそばにあるかもしれないんですよね・・・って思うと、こういうことがあっても私はイライラしなくなりました。日本で暮らしていると、なかなか味わえない感覚かもしれません。
今日も神様ありがとう。心から素直に思えるんです。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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