新しいスタイルのインドネシア語辞書、「プログレッシブ・インドネシア語辞典」が登場!
インドネシア語を学習している方なら、ぜひ手にとって見てほしい・・・。それが、今回新たに小学館から発売された辞書「プログレッシブ・インドネシア語辞典」です。
私はインドネシアに住んでいるため、まだ実物は見ていません。でも、辞書づくりのコンセプトを聞いた時「おおっ」と思うポイントがあったのです。この辞書を使うメリットを含め、ご紹介したいと思います。
次に日本に一時帰国する機会があれば、すぐにでも書店に行って、実物を見てみたいです。
従来のインドネシア語辞書が抱えていた課題
私はインドネシア語のマニアで、新しい辞書や単語集が出た時には、わりと頻繁にチェックをします。辞書が新たに発売される機会というのは、あまり無いですが、単語集や参考書については、わりと発売されることがあり、その度に書店で確認します。
今までのインドネシア語辞書は、語根(基語)を自分で特定してから調べる必要があり(接頭辞が付いたままでは検索できない)、それが初学者には大きなハードルになってきました。
例えば、新たに「belajar」という単語を調べたいと思った時、そのまま「belajar」で引こうとすると見つからないはずです。この場合は、語根(基語)としての「ajar」で検索する必要があります。
ある程度インドネシア語を学習している人であれば、語根(基語)の特定は簡単。でも初学者にとっては難しいことも。辞書を調べることができない・・・となれば、学習意欲がそがれますよね? 従来のインドネシア語辞書には、そうした欠点がありました。
どんな点が新しい?インドネシア語学習上のメリットは?
ところが、今回の「プログレッシブ・インドネシア語辞典」では、その点がクリアされているというのです。つまり、いきなり「belajar」で引いてもOKということ。「調べたい単語が簡単に引ける」ということ。これは初学者には大きな朗報ではないでしょうか?
もう1点。それは、日本語から検索してインドネシア語を探す、いわゆる「和イ辞典」の機能が付加されたということ。今まで、ほとんど無かったんです。「和イ辞典」というものが。私が持っているのは、だいぶ古いもので、しかも定価が2万円以上もするという・・・。この「和イ辞典」の機能が付いたという点も大きいですね。
amazonの内容紹介を見ると、次のように記載されています。
■内容紹介:学習からビジネスまで、日本初の本格的辞典
「インドネシア語⇔日本語」を一冊で実現した、現代的で新しい日本初の本格的インドネシア語辞典。「イ―日」の部では、実際によく使われる日常語、生活語、時事語、ビジネス語を中心に、約3万3千項目を収載。さらに約2万8千にも及ぶ、現代インドネシア社会に即した身近な用例や、仕事で使える新鮮な用例を収録した。インドネシア語の辞典では日本で初めての試みとして、全ての見出し語(派生語を含む)に品詞を表示し、動詞の場合は自動詞・他動詞の区別も示している。 インドネシア語は、基になる単語からの派生語が多いのが特徴だが、重要な派生語は基になる語(親見出し)の中で取り上げて項目解説をし、さらに世界で初めて、それらすべてを独立した見出しとしても掲出して親見出しを参照させるようにした。学習者あるいは利用者が最も困る、派生語の基の語を見極められずに単語が引けないという、「従来の辞書」の決定的な欠点の一つをこれによって解消させることができた。語法や構文情報、口語・文語の区別など、これまでになかった有用な情報も豊富に提供している。 「日―イ」の部も十分なページ数をとって、基本的な生活用語や簡単なビジネス、取引関連、職場関連の単語を重視し、見出し語約1万8千項目、用例約1万8千例を精選し、実際に使える平易なフルセンテンスの用例を大幅に収載した。 【編集担当からのおすすめ情報】 しかし、これまでは国内に本格的なインドネシア語辞書がなく、その不便さを嘆く声があちこちで聞こえていました。本書は、世界でも類を見ない、ユーザーフレンドリーで、現代的、かつ本格的なインドネシア語辞書であり、そのような悩みを一気に解決してくれるはずです。本書が多くの方々の役に立つことを確信しています。 |
語根(基語)を自分で特定してから調べる必要があったものの、この新しい辞書ではそれが不要と。「初学者でも引ける辞書」として注目されているようです。
従来型インドネシア語辞書で、私がダントツでオススメの辞書は?
ただし、語根(基語)の特定ができる人にとって、この辞書がもつインパクトがどの程度なのかは未知数です。というのは、語根(基語)の特定ができるレベルになるまでに、どれくらいの学習量が必要かと言われれば、それほど長期の期間は要しないと思うのです。
逆に、今までの辞書は語根(基語)の特定ができないと引けないという特性があったため、いちはやく「語根(基語)の特定ができるレベルになる必要」がありました。この辞書によって、そこが簡素化されてしまうと、その部分を怠けてしまうという悪影響が出ないのかな・・・というのが素朴な疑問としてあります。
また、語根(基語)の特定ができる人にとって、本書のメリットがどの程度かは、商品説明を読む限りでは、あまり伝わってこなかったというのが正直なところ。今度、一時帰国の際に実物を見る機会があれば、またブログでご紹介できればと思います。
ちなみに、従来のインドネシア語辞書の中で、私がダントツでオススメしているのは「最新インドネシア語小辞典」です。
【写真:最新インドネシア語小辞典(第1.4版)】
【写真:とても使いやすい辞書です・・・】
以前ブログでご紹介させていただいたことがあるので、もし興味のある方は、ぜひこちらをご覧ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ブログの更新情報のチェックは、こちらからどうぞ!
時の運と人の縁を極める日々の記録 Twitter: @_samsul
時の運と人の縁を極める日々の記録 Facebook: /samsulcom
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━