今日「8月17日」は、インドネシアの独立記念日です。独立宣言を出したのが1945年8月17日なので、今回の2015年で70回目になります。
インドネシア全土で、赤と白の国旗がはためき、街は見た目が大変にぎやか。デパートやレストランでは独立記念のセールが行われ、個人の家でも、庭に旗を掲げる家庭が多くあります。
Google検索のロゴマークも、インドネシアでは独立記念バージョンになります。今回は「インドネシアの独立記念日」について、このGoogle検索トップのロゴが毎年どのように描かれたのかを調べてみました。
実に多様性にあふれています。ぜひチェックしてみて下さい。
目次
- 1 Google検索トップのロゴ、Google Doodleとは?
- 2 インドネシア独立記念日、グーグルトップロゴのデザインは?
- 2.1 インドネシア独立記念日(2009年)のGoogleロゴは強い国家!
- 2.2 インドネシア独立記念日(2010年)のGoogleロゴはトロピカル!
- 2.3 インドネシア独立記念日(2011年)のGoogleロゴは竹棒登り!
- 2.4 インドネシア独立記念日(2012年)のGoogleロゴは麻袋競争とクルプック食い競争!
- 2.5 インドネシア独立記念日(2013年)のGoogleロゴはガルーダ・パンチャシラ
- 2.6 インドネシア独立記念日(2014年)のGoogleロゴはローカルな祝福ムード!
- 2.7 インドネシア独立記念日(2015年)のGoogleロゴはスカルノとハッタの像!
- 2.8 インドネシア独立記念日(2016年)のGoogleロゴはPASKIBRAKAの国旗掲揚!
- 2.9 インドネシア独立記念日(2017年)のGoogleロゴは多様性の中の統一!
- 2.10 インドネシア独立記念日(2018年)のGoogleロゴは麻袋の飛び跳ね競争!
- 2.11 インドネシア独立記念日(2019年)のGoogleロゴは全国各地での飾り付け!
- 2.12 インドネシア独立記念日(2020年)のGoogleロゴは動植物の多様性!
- 2.13 インドネシア独立記念日(2021年)のGoogleロゴは伝統楽器!
- 3 インドネシア独立記念日のGoogleトップロゴの多様性
- 4 インドネシア独立記念日の「Googleトップロゴ」どう選ばれる?
- 5 【参考】インドネシアインドネシアに関するブログ記事
Google検索トップのロゴ、Google Doodleとは?
この特別なGoogleロゴマーク。世界中の各種記念日に合わせて制作されるもので、「Google Doodle」(グーグル ドゥードゥル)と呼ばれています。
Googleのページでは、次のように説明されています。
祝日や記念日など、その日にあわせたデザインに変更された検索エンジン「Google」のロゴですね。
たとえば2015年のロゴは以下のとおりです。初代大統領のスカルノと初代副大統領のハッタを描き、両者の間に「独立宣言書」の石碑を設置するというデザインでした。
【画像:インドネシア独立記念日:2015年バージョン】
インドネシア独立記念日、グーグルトップロゴのデザインは?
インドネシアでは、独立記念日を盛大にお祝いします。街もにぎやかですが、ネット上もにぎやか。facebookやインスタグラム、ツイッターなどのソーシャルメディアでも、インドネシアの大勢の人たちが、独立記念を祝うメッセージを送ります。
そんな中、Google検索のロゴマークも話題に・・・。
そこで過去に使われたデザインを調べてみたところ、2009年からのデータが見つかりました。2009年から2020年まで、合計12点を振り返ってみましょう。
インドネシア独立記念日(2009年)のGoogleロゴは強い国家!
インドネシア独立記念日のグーグルロゴ、2009年バージョンはこちらです。2009年はインドネシア国旗が力強く描かれました。「強い国家」というイメージですね。
インドネシア独立記念日(2010年)のGoogleロゴはトロピカル!
インドネシア独立記念日のグーグルロゴ、2010年バージョンはこちらです。
2009年バージョンと比べると、一転して柔らかいイメージに。美しい花と女性が描かれ、トロピカルな印象です。
インドネシア独立記念日(2011年)のGoogleロゴは竹棒登り!
インドネシア独立記念日のグーグルロゴ、2011年バージョンはこちらです。
独立記念日に行われる競技のひとつ「パンジャッ ピナン」(Panjat Pinang)がデザインされています。油が塗られたすべりやすい竹を使った「竹棒登り」で、頂上部には景品が括り付けられています。
なお竹といえば、インドネシア独立戦争の際には「竹槍」(Bambu Runcing)が登場しました。それも含めてイメージされている可能性もあります。
インドネシア独立記念日(2012年)のGoogleロゴは麻袋競争とクルプック食い競争!
インドネシア独立記念日のグーグルロゴ、2012年バージョンはこちらです。
この2012年バージョンは、田舎で子どもたちが行う様々なゲームを描いた作品とのこと。幸せなイベントとしての伝統を取り上げたと説明されていました。
右下にあるのは独立記念日に行われるゲームの一つである「Lomba Balap Karung」の様子です。麻の袋を使い、両足を袋に入れて飛び跳ねながらゴールを目指すという競技です。
左上は「Lomba makan kerupuk」かなと。クルプックという「えびせん」を使った「パン食い競走」ならぬ「クルプック食い競争」です。
インドネシア独立記念日(2013年)のGoogleロゴはガルーダ・パンチャシラ
インドネシア独立記念日のグーグルロゴ、2013年バージョンはこちらです。
2013年は、インドネシアの国章である「ガルーダ・パンチャシラ」(Garuda Pancasila)が描かれました。
インドネシア独立記念日(2014年)のGoogleロゴはローカルな祝福ムード!
インドネシア独立記念日のグーグルロゴ、2014年バージョンはこちらです。
2014年はジャカルタで活躍するアーティスト、Tommy Chandraによる作品です。国旗を掲げながら楽しそうに集う子どもたち。そしてローカルエリアの人たちや猫をも描くことで、国全体が祝福ムードであることをイメージしているそうです。
インドネシア独立記念日(2015年)のGoogleロゴはスカルノとハッタの像!
インドネシア独立記念日のグーグルロゴ、2015年バージョンはこちらです。
冒頭で紹介した通りですが、インドネシアの初代大統領であるスカルノ、初代副大統領であるハッタが描かれています。Robinson Woodによる作品です。
デザインからすると、おそらくジャカルタの「独立宣言記念公園」(Taman Proklamator)の様子ではないかと思います。改めて独立ということの重みを感じさせるロゴになっているように感じられます。
インドネシア独立記念日(2016年)のGoogleロゴはPASKIBRAKAの国旗掲揚!
インドネシア独立記念日のグーグルロゴ、2016年バージョンはこちらです。
毎年の独立記念日では、大統領宮殿で国旗掲揚のイベントが開催されます。高校生による「国旗掲揚隊」PASKIBRAKA(Pasukan Pengibar Bendera Pusaka)が、国旗掲揚をしますが、その様子がデザインされています。
インドネシア独立記念日(2017年)のGoogleロゴは多様性の中の統一!
インドネシア独立記念日のグーグルロゴ、2017年バージョンはこちらです。
デザインしたのは Aditya Pratama で、インドネシアの国是である「多様性の中の統一」(Bhinneka Tunggal Ika)を表しているそうです。
インドネシア独立記念日(2018年)のGoogleロゴは麻袋の飛び跳ね競争!
インドネシア独立記念日のグーグルロゴ、2018年バージョンはこちらです。
主にインドネシア独立記念日に行われるゲーム「Lomba Balap Karung」の様子がデザインされています。前述の通り、2012年のロゴにも登場しています。
麻の袋を使ったもので「袋レース」とも呼ばれますが、両足を袋に入れてゴールを目指すという競技です。
インドネシア独立記念日(2019年)のGoogleロゴは全国各地での飾り付け!
インドネシア独立記念日のグーグルロゴ、2019年バージョンはこちらです。
インドネシアで活躍するアーティスト、Hari Prastによる作品です。独立記念日では全国各地で国旗等の飾り付けが行われますが、その様子が描かれてます。
またインドネシアで大事にする「ゴトン・ロヨン」(Gotong Royong : 相互扶助)の精神も、同時に表しているそうです。
インドネシア独立記念日(2020年)のGoogleロゴは動植物の多様性!
インドネシア独立記念日のグーグルロゴ、2020年バージョンはこちら。ジャカルタで活躍するアーティスト、Martcellia Liunicによる作品です。
インドネシアの国是は「多様性の中の統一」(Bhinneka Tunggal Ika)ですが、この多様性をイメージして、スマトラ虎や、ラフレシアの花など、多様な動植物の生態をとりあげたと語っています。
インドネシア独立記念日(2021年)のGoogleロゴは伝統楽器!
インドネシア独立記念日のグーグルロゴ、2021年バージョンはこちらです。Kathrin Honestaが描いたもの。インドネシアのさまざまな伝統楽器がイラスト化されています。
インドネシア独立記念日のGoogleトップロゴの多様性
こうして流してみると、インドネシアの独立記念日をデザインするにもいろいろな角度から描くことができるのだな・・・と、改めて感慨深い思いがします。
同じ記念日でも、いろいろな観点から想起できるデザインになっています。もしかすると「多様性国家、インドネシア」ならではのことなのかもしれません。
今後も、ぜひGoogleトップロゴに注目してみましょう。
インドネシア独立記念日の「Googleトップロゴ」どう選ばれる?
ところで、この「Google Doodle」というデザインの試み。「どの行事の Doodle を作成するかは、だれがどのように決めるのですか?」という質問に対しては、次のように説明されています。
■Doodle Doodle のアイデアは、Google 社員や Google ユーザーなど、さまざまなところから寄せられます。その中から、Google の個性や革新への熱意を表す興味深い行事や記念日を祝うという目的に沿って、Doodle を作成する対象を選びます。 |
インドネシア独立記念日は、「Googleの個性や革新への熱意を表す」イベントとしてふさわしい、とされたわけですね。
独立記念日に誇りをもち、大きくお祝いするインドネシアの人たちにとって、Googleが毎年こうしてデザインを作成して祝ってくれることは大いに嬉しいことに違いありません。
さて、来年以降のデザインは、どうなることでしょうか。今後も期待大です。
【参考】インドネシアインドネシアに関するブログ記事
このテーマに関連するブログ記事です。こちらも、どうぞ。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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