「インドネシア語の辞書、オススメは?」と、よく聞かれます。今回のテーマはインドネシア語の辞書の定番、「最新インドネシア語小辞典」について。
インドネシア語学習の定番辞書。書店売りしていない辞書なので、知る人ぞ知る辞書。でも、インドネシア語のスクールに行くと、なぜか多くの人が持っているという不思議な辞書です。その魅力をご紹介します。
目次
みんなが持ってる、気になるインドネシア語辞書!
私は今まで、インドネシア語学習にあたって、様々な辞書を使ってきました。ただ、なぜか「最新インドネシア語小辞典」を使う機会はありませんでした。でも以前から気になる辞書だったことはたしか。
2002年に誕生した辞書ですが、その後、2003年、2005年、2008年と改訂されて、それからついに5年ぶりの改訂。5年ぶりということは、それだけたくさんの拡充があるんだろうなと思い、5年ぶりの改定を機に思い切って最新の「第1.4版」を購入してみました。
結論からして、この辞書、本当にオススメです。東京外国語大学名誉教授の佐々木重次先生が作られたもので、なんと!! 書店売りされていません。
(申込方法は、後ほど説明します)
「最新インドネシア語小辞典」(第1.4版)を1週間試してみた結果
冒頭に書いたように、インドネシア語のスクールに行くと、なぜか、どこの教室でも多くの人が持っているという不思議な辞書。
「なんで、みんな使っているのだろう?」と思っていたのですが、使ってみて1週間での私の感想は、「これはいい・・・」。
実に使いやすいのです。しかも、調べやすさに意外と重要な要素である「手触り」も抜群!! 中を開いた時の「見た目」は、こんな感じです。
【写真:とても使いやすい辞書です・・・】
一見すると、普通の辞書。でも、とても使いやすいです。
今まで、いろいろなインドネシア語の辞書を使ってみましたが、どれも不満の残る辞書が多くありました。
「意味がわかりにくい」
「どうも違っている気がする」
「例文が足りないかイマイチ」
「インドネシアの人に聞いてみると、ちょっと違うらしい」
などなど。どうも信頼に足る存在とは言えないものが多かったのです。
辞書の説明がわかりやすく、インドネシア語の例文もしっかりしている!
でも、使ってみてわずか1週間ではありますが、今までの辞書とは異なり、「説明もわかりやすく、例文もしっかりしてる」というのが、私の今のところの感想です。
説明がしっかりしている上に、例文や関連用語も興味の持てるような配置になっているため、
「もっと読みたい」
「関連語や派生語まで、どんどん覚えたい」
という気にさせてくれるのです。
ちなみに、インドネシアの辛味香辛料「サンバル」について、とっても面白い説明と例文が載っていますよ。詳しくはこちらをどうぞ。
というわけで、おススメの一冊。インドネシア語を学習されている方は、ぜひお試しください。
昭和12年(1937) 東京生まれ.東京外国語大学名誉教授 (2000年).インドネシア語学.1971-1973年 インドネシア大学文学部日本語客員講師.日本大学国際関係学部非常勤講師(1979-1982),大東文化大学国際関係学部非常勤講師(1986-2003年)
【最新版】最新インドネシア語小辞典(第1.5版)が2020年4月発売に!
後日追記です。
2013年3月に「第1.4版」が発売されて以来7年が経過。長らく改訂版が待ち望まれていましたが、ついに2020年4月15日に「第1.5版」が発売になりました。実に7年ぶり!
「第1.4版」と比べると、以下のように大幅な増補となっています。
- 基語:14,176→16,248
- 派生語:11,006→12,528
- ページ数:383→430
- 価格:「頒価2,400円、送料350円」→「頒価2,700円、送料370円」
はたして、どんな単語が追加されたのでしょうか。「最新インドネシア語小辞典」はインドネシア語の入門者にもおすすめの辞書ですが、このバージョンアップの内容は、上級者からしても興味津々ではないでしょうか?
なお、佐々木重次先生のブログには以下のようなメッセージも・・・。
佐々木重次先生は1937年生まれ。もうお年にして80代でいらっしゃるんですよね・・・。まだまだ現役で精力的にご活躍。すごいパワーです。本当に素晴らしい!インドネシア語学習者のために、これからもぜひご指導をお願いしたいです!
「最新インドネシア語小辞典」(第1.5版)の申込み方法は?
「最新インドネシア語小辞典」は書店売りされていません。編著者である佐々木重次先生に直接注文をする必要があります。詳細は、以下のホームページをご覧ください。
同ウェブサイトにある通り「注文は部数,送り先,電話番号」を、同サイト記載のメールアドレス宛に送るかたちとなります。郵便振替用紙が同封された状態で郵送されてくるそうです。料金は「頒価2,700円、送料370円」となっています。
【参考】インドネシア語学習に関するブログ記事
インドネシア語学習に関するブログ記事をまとめてみました。こちらも、ぜひどうぞ。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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