「インドネシアの観光場所」というと、日本で最も知られているのは「バリ島」ですよね。逆に「バリ以外に、どこがあるの?」と言う人もいるかもしれません。それくらいに抜群の知名度を誇る存在です。
しかし多くのインドネシア人たちは言うんですよね。「バリ以外にも、素敵な場所はたくさんあるのに」って。
先日、ジョコウィ大統領がfacebook投稿の中で、「インドネシアが優先順位を上げて注力する観光エリア」として、10ヶ所の場所を書いていました。その中に「バリ島」は含まれていません。
「えっ、バリ島以外に、どこか魅力的な観光地があるの?」という声も多いですよね。そこで今回は、インドネシアが優先順位を上げて注力する観光エリア10ヶ所に注目し、それぞれについてご紹介したいと思います。
インドネシア政府が注力する観光エリア10ヶ所とは?
【写真:ジョコウィ大統領が自身のfacebookで紹介した、インドネシア観光省によるワカトビ(Wakatobi)の写真】
インドネシア政府が注力する観光エリア。その10ヶ所とは、次の通りです。
(1)トバ湖(Danau Toba) (2)クラヤン岬(Tanjung Kelayang) (3)レスン岬(Tanjung Lesung) (4)スリブ諸島(Kepulauan Seribu) (5)ボロブドゥール寺院(Candi Borobudur) (6)「ブロモ・スメル・トゥングル、アルジュノ」エリア(Bromo Tengger Semeru) (7)マンダリカ海岸(Mandalika) (8)ラブハン・バジョ(Labuan Bajo) (9)ワカトビ(Wakatobi) (10)モロタイ島(Morotai) |
インドネシア好きならば、「行ったことある!」という場所もあるでしょう。あるいは「聞いたことある!」とか、「いつか行きたいと思っていた場所だ!」なんてエリアもあるかもしれません。
「全然知らない、聞いたこともない!」という場所もあると思います。そこで、ざっと調べてみました。
(1)トバ湖(Danau Toba)
■トバ湖 – Wikipedia トバ湖(トバこ、インドネシア語: Danau Toba)は、インドネシアのスマトラ島北部にある世界最大のカルデラ湖である。長さ100km、幅は約30km、最大水深530mで、面積は1,000km2に及ぶ。湖中にあるサモシール島は湖面からの比高が450mある火山性のドーム(再生ドーム)である[1]。 |
スマトラにある「世界最大のカルデラ湖」で、とても有名な存在です。私はまだ行ったことが無いのですが、以前から「ぜひ行ってみたい」と思っている場所の一つ。
最近では、アップルが研究開発施設の一つをこの「トバ」に設けるかも・・・なんて話もあって、話題になりました。
(2)クラヤン岬(Tanjung Kelayang)
ブリトゥン島(Belitung)にある海岸。
ジャカルタから飛行機で1時間。
ブリトゥン島は、インドネシアのベストセラー小説にして、国をあげての大人気となった映画、「ラスカル・プランギ」(日本語題「虹の少年たち」)の舞台になった島。
虹の少年たち
アンドレア・ヒラタ サンマーク出版 2013-10-22
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何人かの知人が訪れていますが、本当に素晴らしい場所だそう。私は同書を読みましたが、本で読むだけでも、すごく行ってみたいと感じましたよ。
(3)レスン岬(Tanjung Lesung)
バンテン州にある。
ジャカルタから175km離れた場所にある海岸。
(4)スリブ諸島(Kepulauan Seribu)
ジャカルタの北部にある島々。「プロウスリブ」と呼ばれることもあります。この地図の右下の「ー」ボタンを押して、ぜひ「広範囲」にして見てみて下さい。
私は、30年近く前に行ったことがあります。
30年も経過しているので、当然記憶には無いはず・・・ですが、あの島の美しさは、なぜか30年たっても記憶の断片に確実に残っています。
ぜひまた行ってみたい!
(5)ボロブドゥール寺院(Candi Borobudur)
■ボロブドゥール遺跡 – Wikipedia ボロブドゥール遺跡(ボロブドゥールいせき、Borobudur)は、インドネシアのジャワ島中部のケドゥ盆地に所在する大規模な仏教遺跡で世界的な石造遺跡。世界最大級の仏教寺院であり、「ボロブドゥール寺院遺跡群」の一部としてユネスコの世界遺産に登録されている。 |
言わずと知れた「世界遺産」。私は何度か訪問しましたが、行く度に、おごそかな気分になれる場所です。
(6)「ブロモ・スメル・トゥングル、アルジュノ」エリア(Bromo Tengger Semeru)
ここは、東ジャワの山々に広がる大自然。
ユネスコが「生物圏保存地域」に認定したことでも知られています。
photo credit: Three Volcanoes – Mt. Bromo, Mt. Batok and Mt. Semeru via photopin (license)
(7)マンダリカ海岸(Mandalika)
ロンボク島(Lombok)にある海岸。
ロンボク島は、この数年でだいぶ有名になりました。バリ島の東側にある島で、欧米観光客にも人気なエリアです。ロンボク島については、こちらもどうぞ。
(8)ラブハン・バジョ(Labuan Bajo)
■ラブハンバジョ – Wikipedia ラブハンバジョ (インドネシア語:?Labuhanbajo) は、インドネシア、東ヌサ・トゥンガラ州、フローレス島 (インドネシア)の最西端の港町。ラブアンバジョ(Labuanbajo|とも書く。西マンガライ県の県都。インドネシア語で、バジャウ人(BajoまたはBaja)の港(Labuhan)という意。バジャ人とは、舟で一生を過ごす漂海民のこと。周辺の漁師はバジャウ人の血が流れているといわれている。コモドオオトカゲの生息するコモド島、リンチャ島への船が出ており、その中継点となり空港(コモド空港)もある。付近の海には、ジンベイザメが生息し、ダイビングのポイントとなっている。 |
(9)ワカトビ(Wakatobi)
■ワカトビ県 – Wikipedia ワカトビ県は、インドネシア南東スラウェシ州の県の一つ。 ワカトビ周辺の海域はインドネシアでも最も生物多様性が高く珊瑚礁に富んでおり、1996年には同名で139万ヘクタールの面積が国立公園に指定され、インドネシアの他の地域同様に海洋保護が最重要課題になっている。 |
先日、私の知人が行った場所。
ワカトビの大自然の魅力について、とっても熱く語ってくれたのですが、
話を聞いていると、すごく魅力的でしたよ。
近いうちにぜひ訪問してみたい場所。
(10)モロタイ島(Morotai)
■モロタイ島 – Wikipedia モロタイ島(モロタイとう、インドネシア語: Pulau Morotai)は、東インドネシア・モルッカ諸島(マルク諸島とも)の島の一つ。ハルマヘラ島の北に位置し面積1,800km2。北マルク州の一部であり、インドネシアの最も北寄りの島の1つである。 |
インドネシア観光は「バリ島」だけじゃない!!
というわけで、「インドネシアが優先順位を上げて注力する観光エリア」について、ざっと10ヶ所をご紹介しました。
「バリ島」以外にも、たくさんの観光資源に満ち溢れているのがインドネシア。
たくさんの天然資源があって、美しい緑と海があって・・・。
繰り返しになりますが、インドネシアって、ホント「バリ島」だけじゃないんですって。
ジョコウィ大統領は次のように語っています。
きたる2019年には、海外からの観光客で2000万人、国内観光客では述べ2億7500万人を、私はターゲットにしています。
同年にはGNPに対して観光が占める割合は8%になり、280兆ルピア(渡邉注:約2兆3500億円弱)の外貨収入を生み出し、1300万人の雇用を生み出し、インドネシアの観光競争力の指標を世界で30位以内に持っていくつもりです。 |
インドネシアは、本当に素晴らしい環境に満ちていて、インドネシアマニアから言わせれば、それこそ「バリなんか、行っている場合じゃないよ」って、そんな声も、あるほどなんです。
私が住むインドネシア・東ジャワのマラン観光の場合
日本では、あまり紹介されませんが、例えば、私が住むマランでも、車で3時間ほど南へ行けば、こんな海岸に行くことができます。東ジャワの秘島「スンプ島」です。
この他にも、インドネシアの現地の知人に教えてもらったり、連れていってくれたりした場所があって、中には、「へぇ、こんな場所があるのか!」っていうところも、たくさんあって。まだブログやfacebookで紹介していない場所もあります。
この10ヶ所を見ると、まだ行ったことがない場所が7ヶ所も・・・。ぜひ時間をつくって行ってみたいと思います。今回、あらためて調べてみて、しっかり地図もチェックして、あらためて刺激になりました!
なお、今回のジョコウィ大統領の投稿を、念のために貼り付けておきます。
なお「インドネシアの観光」という観点から、こちらの記事もどうぞ。