「インドネシア語技能検定試験」は、インドネシア語の能力をはかるテストとして日本で開催されている検定試験。主催は「日本インドネシア語検定協会」です。
1992年に第一回目の試験が始まって以来、インドネシア語学習者の中では定番の検定試験となりました。毎年1月と7月の年2回の開催となっており、例年では試験実施日の2ヶ月ほど前が出願の締切日となってます。
今までのブログにも何度か書いてきましたが、インドネシア語を学習している人には、オススメのテストです。今回は、この「インドネシア語検定」についてご紹介します。
新型コロナウイルスの関係で、第57回の2020年7月試験の開催については特別対応が取られています。検定協会からの4/27のお知らせ内容について、本ブログに追記しました。
目次
インドネシア語検定のレベルと難易度は?
インドネシア語検定のレベルは、「E級」から「特A級」までの全6段階です。インドネシア語検定協会のページから引用すると、
となっています。
級 | レベル |
---|---|
特A級 | 翻訳・通訳のプロとして通用する |
A級 | 社会生活全般に対応できる |
B級 | 職場で生かせる |
C級 | 日常生活で不自由しない |
D級 | 旅行するために十分 |
E級 | 必要最小限のコミュニケーションが取れる |
それぞれの級の「評価基準と審査内容」については、インドネシア語検定協会のウェブサイト、「インドネシア語検定 評価基準と審査内容」というページで確認することができます。
インドネシア語検定試験のスケジュールは?
インドネシア語検定試験は、毎年1月と7月に開催されています。ちなみに2017年7月テストのケースを参考に示すと、次のようなスケジュールになっています。
申し込み締め切り日が設定されているので、「申込みを忘れた!」ということがないように、あからじめスケジュール表に組み込んでおくことをオススメします。
インドネシア語検定試験の会場は?
インドネシア語検定の試験会場は次の通りです。日本国内で受験することも可能ですが、「ジャカルタ会場」「バリ会場」もあり、インドネシアで受験をすることも可能です。
日本国内の試験会場(東京、大阪、名古屋、九州)
日本国内で受験する場合、東京会場、大阪会場、名古屋会場、九州会場の4ヶ所が設定されています。東京は23区内、大阪は梅田、名古屋は名古屋駅から徒歩1分の「I.C.NAGOYA」、そして九州は福岡になるケースがほとんどです。
ただし、私のオススメは「あえてインドネシアで受験してみる!」という方法です。インドネシアへの観光旅行とインドネシア語検定の受験をセットにできるため、より楽しく勉強ができるかもしれませんよ。参考までに、ジャカルタ会場とバリ会場は以下の通りです。
ジャカルタの試験会場:Universitas Bakrie(第52回の場合)
インドネシア語検定のジャカルタ会場は、Universitas Bakrie(バクリ大学)が使われることが多いです。
バリ島の試験会場:バリ島日本人会バリ日本語補習授業校
バリ島では、バリ島日本人会が運営するバリ日本語補習授業校が会場となっているようです。
インドネシア語検定の「診断テスト」をやってみよう
ところで、インドネシア語検定の「問題の難易度は?」という点が気になりますよね?
私が最後にインドネシア語検定を受験したのは2011年のこと。だいぶ前なので、最新の問題状況は把握していません。
インドネシア語検定協会のウェブサイトには、級ごとの「診断テスト」が設けられています。インドネシア語検定に興味のある方は、ぜひ試しにチャレンジしてみると面白いと思います。
インドネシア語検定をオススメする理由
私が今までに経験してきたことをふまえると・・・、
私はこのインドネシア語検定試験。必ずしも語学能力がきちんとはかれるものだとは考えていません。なぜなら、「たまたま知っていれば得点できるけど、たまたま知らなかったがゆえに得点できない・・・」、という問題が意外とあるように感じるためです。
といっても、それはどんなテストにも言えること。
でも、意外と多い気がするもので・・・。
それでも私がオススメする理由は、勉強を続けていく上でのペースメーカーになるからです。
たとえ評価に一定程度の偏りがあるとは言え、ときどき、こういうテストにチャレンジすることは、語学能力を上げていこうとする動機につながるはず。
初学者にとっては、「私には、まだまだ無理かも・・・」と思うかもしれませんが、これ、一番下の「E級」のテスト例です。ぜひお試しを。
インドネシア語検定にチャレンジを
というわけで、インドネシア語検定、オススメです。
通常なら試験実施日の2ヶ月ほど前までに、出願受付を済ませる必要があります。例えば2017年7月16日に実施する検定では、願書の受付は、5月9日(火)までとなっていました。願書の提出締切日は意外と早いので、出し忘れの無いよう、ぜひお気をつけ下さい。
インドネシア語を学習している皆さん。「インドネシア語検定」はチャレンジしてみるべきテストです! ぜひ頑張って下さい!
【参考:コロナ特別対応】第57回の2020年7月試験の開催について
新型コロナウイルスの感染拡大を予防する観点から、「第57回インドネシア語技能検定試験」の出願は、「見合わせ」となっていました。
これについて日本インドネシア語検定協会は4月27日、「5月1日より出願受付を開始する」と発表しました。受付締切を1週間延長し「5月19日(火)日本時間15時」までとしています。
特別対応による変更点があるので注意が必要です。
従来の検定試験との違い
「第57回インドネシア語技能検定試験」について、従来との主な変更点は以下のとおりです。
・会場は日本会場のみ
・受験受付の締め切りを1週間延長し「5月19日(火)日本時間15時」へ変更。
・今後の状況によっては、第57回を第58回(2021年1月10日実施)に延期して実施する可能性も。
・検定彫金は今回から1,000円ずつ値上げ(A級10,000円、B級9,000円、C級6,500円、D級5,000円、E級4,000円)
・試験当日にはマスク(代替品可)の着用と入室前の手洗いが必要。
・咳、37.5度以上の発熱のある方、新型コロナウイルスに罹患し治癒していない方、国外から日本に帰国後2週間を経過していない方は受検不可。この場合「検定料の返金や次回以降への振り替えはできません」とのこと。
「第57回検定試験」が延期になる場合
なお「新型コロナウイルス感染拡大の状況により、第57回検定を第58回の日程に延期する可能性」も指摘されています。
協会のウェブサイトによれば「今後の状況によっては、第57回を第58回の日程に延期して実施する可能性」もあるとのことで、「その場合、誠に勝手ながら、検定料の返金はいたしませんので、ご了承ください」としています。
一方で、延期になった場合の説明では「出願方法:再度、出願する必要はありません」としており、「返金されないものの、出願しなくても自動的に58回試験の申し込み扱いとなる」(=再度の入金は不要)とも読める内容になっています。
詳しくは、同協会ページ「第57回インドネシア語技能検定試験:新型コロナウイルス感染拡大に伴う重要なお知らせ」をご確認下さい。
また延期の可否については、「その場合は、試験日の2週間前までに、協会公式ホームページに掲載いたします」としています。
【参考】インドネシア語検定に関するブログ記事
インドネシア語検定に関するブログ記事をまとめました。こちらの記事も、ぜひ参考にしてみて下さい。