みのもんた『義理と人情―僕はなぜ働くのか―』レビュー|経営者として語る仕事と人生

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今回ご紹介するのは「義理と人情―僕はなぜ働くのか」という作品です。タレントである「みのもんた」さんが、「経営者」としての側面から書かれた珍しい一冊と言えるでしょう。
 
☆ 今回のポイント ☆ <簡単な内容紹介>
2006年末「1週間で最も長時間、テレビの生番組に出演する司会者」として、ギネスワールドレコーズの認定を受けたみのもんたさん。ハードワークをこなし続ける背景にある原動力を描いた作品です。

義理と人情―僕はなぜ働くのか (幻冬舎新書)

義理と人情―僕はなぜ働くのか (幻冬舎新書)

みの もんた
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大変なハードワーカーとして知られる、みのもんたさん。昨年の2006年には、「1週間で最も長時間、テレビの生番組に出演する司会者」として、ギネスワールドレコーズの認定を受けた程の仕事ぶり。

タレントとして、また司会者として、不動の地位を築きつつあるかのように見えます。1944年生まれの63歳。1日の睡眠時間は3時間で、とにかく猛烈に働き続ける人物。誰もが「どうしてそんなにまでして働くの?」と思うに違いありません。

「僕はなぜ働くのか」という本書の副題にあるように、それほどまでに働くことへと駆り立てられる、その原動力は何なのか。それを説き明かしたのがこの本です。
 
 
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テレビで見せる姿からすれば、今までの人生は、ずっと順風満帆にきたかのようにも思えます。ただ、いわゆる「成功者」の影には、大きな挫折経験と、それを誰彼のせいにせずに自ら克己した経験とが伴うものです。

みのさんも同様で、社会人として、わずか20代にして成功をおさめた後におとずれた、10年間もの挫折体験についても詳細に明らかにされています。それをどう闘ってきたのか、その姿勢には見習うべきものがあると思います。

特に20代の社会人の皆さんであれば、仕事で大変な苦労を味わっていることもあると思います。でもこれを読めば、「あぁ、自分が苦労と思っていたことは、全然苦労にも入らないことなんだな」と思えることもたくさんあるはずです。
 
 
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そもそも私がみのさんに関心をもっていた理由は2つ。

第一に、それほどまでに仕事に情熱を注ぐパワーの源を知りたい!ということ。

そしてもう一つは、経営者としての、みのもんたさんを知りたい!ということ。司会業である前に、タレント業である前に、彼は、株式会社ニッコク代表取締役、御法川法男さんであるのです。

・事業内容:水道メーターの製造販売、みのもんたの芸能マネジメント運営
・売上高 :40億円(2006年度)
・従業員数:150人
・ウェブ「水道メーターの株式会社ニッコク

あれほどの多忙を極める司会業と、どうやって両立させているのかに関心がありました。

「経営者としては、単に名前を貸しているだけでは?」という思いもあったのですが、その実態を少しでも知りたいという気持ちがあったのです。
 
 
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彼は、はっきりと断言をしています。

僕は今でも「本業」はニッコクの経営者だと思っています。

経営者との二足のわらじを徹底的にやっている姿が本書には描かれています。

資金繰りであったり、営業管理であったり、人材採用であったり、中小企業の経営者の皆さんにも、共感したり、納得したり、参考になったりするところ、少なくないのではないでしょうか。
 
 
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本書を通じて伝わってくるのは、彼の仕事と人生の哲学。
例えば、こんな内容です。

・際限なき、日々の努力と実践。
・言ったことは必ずやりとげる。
・絶対に愚痴は言わない。前を向いて戦う。
・誰かとの勝負ではなく、常に自分との勝負
・受けた恩は絶対に返す。
・家族を愛する。
・必要とされる限りは全力で応える。

現在の彼をつくりだしているものは、単なる偶然だけの産物ではなく、大変な努力が背景にあるということがわかります。

仕事は選ぶのではなく選ばれるものだ」という言葉が印象的でした。

私は、努力をいとわず、恩を忘れず、おもいっきり前を向いて真剣に生ききる人が大好きです。

もちろん、司会業として一定の批判を受けているだけでなく、経営者としても、それなりの批判を浴びていることは承知しています。それをさしおいても、もっともっと頑張らねばと、気持ちを新たにさせられた一冊です。

義理と人情―僕はなぜ働くのか (幻冬舎新書)

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