いま日本の大学生の中で評判を呼んでいるビジネスインターン「海外ビジネス武者修行プログラム」。
ベトナムの世界遺産ホイアンで、日本人学生を対象に行われる2週間のプログラムですが、2018年8月31日(金)にスタートした「2018夏・第9ターム」が、9月12日(水)で最終日を迎えました。「武者修行」は、2週間の滞在で、新規事業を立案して効果検証まで行うプログラム。ビジネスを学ぶだけでなく、人間としての成長にも大きく寄与する内容になっています。
「これから参加してみようかな」とか、「どんなプログラムなんだろう?」と思っている学生さんもいると思います。そこで今回のブログでは、海外ビジネス「武者修行プログラム」、この2週間の活動について、振り返ってみたいと思います。
目次
武者修行「2018夏・第9ターム」参加者は28名!
【写真:最後に記念撮影を!】
この「武者修行プログラム」。日本の大学生を対象とするプログラムですが、私の役割は、参加者たちのビジネス面での成長を促す、「ビジネス・ファシリテーター」です。
今回の「2018夏・第9ターム」に参加したのは28人。朝から夜まで、全力でチャレンジした人たちは、アタマとカラダとココロとをフル動員して、本当によくやりぬいたと思います。
「ビジネス・ファシリテーター」として彼らの成長に寄り添うことができたことは、ただただ感無量です。2週間が本当にあっという間で「もう終わってしまった」というのが信じられません。
今まで、「2016夏」「2016年末」「2017春1」「2017春5」「2017夏4」「2017夏10」「2017年末」「2018年春3」「2018年春13」「2018年夏5」と、合計10回に渡って「ビジネス・ファシリテーター」として参加させていただきました。11回目となる今回の28人を加えると、合計で279人の学生さんと対峙させてもらったことに。感慨深いです。
武者修行プログラムとは?
本プログラムの詳細はこちら。
「2018年夏・第9ターム」の担当店舗は?
この「武者修行プログラム」は、2週間で新規事業を立ち上げるというプログラムですが、実際の店舗を用いて行うことになります。今回のタームの舞台となったのは、次の2店です。
ヌードルショップ 「Mi Rong」
サンドイッチレストラン 「Clip」
それぞれの店舗を舞台にして、新商品を生み出す「ニュープロダクト」チームが2つ。集客の企画を担う「プロモーション」チームが2つ。合計8つのチームで新規事業を立ち上げることになります。
「2018年夏・第9ターム」の担当ファシリテーターは?
【写真:今回のタームのファシリテーター陣】
武者修行プログラムは、2週間のプログラム。基本的なプログラムは用意されていますが、どのような内容をどのような手順で提供していくか、また引き出していくかという点は、ファシリテーターたちの判断に任されています。
参加者たちの状況を見ながら、どのようにしたら学びが最大化できるか。チームビルディング・ファシリテーターのホクトマン、そしてコーディネーターのマイマイとともに、3人体制で真剣に格闘してきました。
武者修行「2018夏・第9ターム」を見ての感想
【写真:ダナンのレストランで参加メンバーとランチ!】
今回のタームのメンバーの全体的な特徴は、とっても仲が良いということ。すごく仲が良い。お互いに気を使い合って、とてもよくまとまっていて。
私は「ビジネス・ファシリテーター」として、参加者たちが日本にいる時、事前にチームで話し合ってまとめたビジネスプランを見て、メッセンジャー経由で講評する立場にありました。そんな中で感じたこのタームのメンバーの特徴は、何かを伝えるときちんと反応する・・・、他のタームの人たちに比べて反応が良いのです。
メッセージを送って、こんなに律儀に反応してくれる参加者たち、私は珍しく出会いました。みんな礼儀正しくて、すぐに返信を返してくれて。どうしてこんなに活発なんだろう?って、不思議に思うほど。
でも活動を進めていくうちに、それこそがこのタームの課題なんだと思いました。反応が良い、反応が丁寧。それは仲良しになりやすいということ。そして実際、みんな仲が良いのです。仲がよい。それは逆に言えば生ぬるいということ。これをどう打破するか。いい環境だけど打破しなくてはいけない。ファシリテーター一同にとって、これは本当に難しい課題でした。
仲がよいというのは悪いことではありません。でもその仲の良さが、心地よい安心感につながれば、その環境に安住したくなる。誰かがやってくれるはず・・・ってなるんです。この2週間で変わりたい!変わらなきゃ!っていうメンバーからすれば、チャレンジができない。思いきらないとチャレンジできない場になってしまう・・・。
私たちファシリテーター陣の努力がどれほどの実を結んだのかは参加者の皆さんからの評価に委ねることになりますが、とにもかくにも、「次につながる」2週間になっていればなと願うばかりです。
あっと言う間の2週間。やりきった人はやりきった人なりの感慨を。そして、やりきれなかった人は「もっとこうすればよかったのかもしれない」という後悔を。ぜひとも次への学びへと昇華させることまでできていてくれたらなと。
私自身、28人の参加者たち全員からも、たくさんのことを学ばせてもらいました。みんな、本当にありがとう。私も今後さらなる精進をしていきます。
武者修行「2018夏・第9ターム」参加者たちへのメッセージ
参加者たちからも刺激を受け、ファシリテーターたちからも刺激を受け、またホイアンの街の人々からも多くの刺激を受けました。
最終活動日を終えて、やりきれたところもあれば、やりきれなかったこともあって。終わってしまったのが寂しいなぁと思う中で、参加者たち28人へのメッセージを書いてみました。
■きむこ:いやぁ・・・粘って良かったね!! すごい!って心から思う。「Dragon Nest」の採用おめでとう!チームがなかなかまとまりきれなくて、あきらめ気味な雰囲気すらあった状況の中で、きむこが深夜になって本当の思いを放ったこと。それは、不採用から再起して採用を勝ち取るという「武者修行」の歴史の中でもかつて無いような「逆転劇」を成功させただけでなく、最後の引き継ぎで「旗」にこだわりつづけ、あきらめそうでも最後まで貫き通した。その2つの出来事を貫徹させるための大きな屋台骨になったのが、僕はきむこが放った深夜の一矢だったように思う。あきらめない。ねばる。もうだめかも・・・という時に、ちゃんと自分の思いを見つめる。もう一度やってみようって、やるべきだと思えばやる!それは社会に出てからも大事なこと。ビジネスだけでなく私生活においても大事なことだと僕は思う。あきらめないでやり続けるということが何をもたらすか。それを2週間で再確認できただけでなく、仲間を巻き込むことで何が起きるのかという点まで実感できたんじゃないかな。専門性や得意な領域も大事だけれど、これからは専門を超えたつながりが大事。そう思うきむこにとって、つなげると何が起きるのか、どうしたらもっとより良くつなげられるか・・・までを体感できていたらと願っています。地方創生や都市政策、専門性を発揮して、何かを企画したり実行したりする。専門性だけでなく、さまざまな視点から見ていくことも不可欠だよね。人と人とをつなげながら、それぞれの得意分野や専門性を結びつけていくという役割は、本当に素晴らしいことだと思う。終礼を飛び出すというチャレンジは、逃げだったかもしれないけれど、きむこの今までの人生を飛び出すという意味でのチャレンジでもあったかもしれない。ちゃんとふりかえって学び取ろうとする姿勢は「振り返りシート」でもよく伝わってきた。横須賀と世界をつなぐことで、横須賀を救うだけでなく、横須賀あってこそ世界を救うという活動を。ぜひキーマンになってほしい。声かけまくれ。絶対できる!
■ゆうすけ:最終プレゼンで不採用になったのに、それでもあきらめずにチームで企画を進めていた。さらなるブラッシュアップをして、最終日の打ち上げで再度のプレゼン。そしてまさかの「採用!」。この逆転劇はすごかった。ゆうすけにとって、大きな学びがあったんじゃないかと思う。不採用から再起して採用を勝ち取るというパターンは「武者修行」の歴史の中でもかつて無いこと。僕は今まで若い人たちとたくさんの交流をしてきて、ダメと言われたらすぐにあきらめてしまったり、ルールらしいと聞くと、それだけで萎縮してしまう人たちをたくさん見てきた。でも世の中って本当は、こういう「ぶち破り」がたくさん許されるものなんだよね。やったもん勝ち。だから行動した方が楽しい。それが僕の思い。僕が武者修行に関わり続ける理由の一つでもある。だって自分で勝手に制限を決めて、勝手に撤退していたら、何のための人生だかわからないからね。そしてそれは新興国であってこそ、まだまだ当てはまることだと僕は思う。だからきっと、新興国にインパクトを残し、発展に貢献したいというゆうすけにとっては大きな学びの材料になったはず。これからも果敢にアクションして、あきらめずに戦い続け、たくさんの「ぶち破り」を起こしてほしい。ゆうすけはチーム作りで悩むこともあったかもしれない。チームを率いることの楽しさと難しさ、手応えをつかみにくい中で率いていくことには、不安もあったんじゃないかと思う。学生としてではなくビジネスパーソンとしての協力関係をつくること。チームをつくること。自分だけで率いるのではなく、誰かの「思い」をひきだして、その「思い」に呼応することでその人の力をさらに引き出していく。それによってみんなが刺激を受ける・・・。そんな新しいリーダーシップのあり方も感じることができたはず。新興国で勝負をするなら大事なことだよね。どんどんブラッシュアップしてほしい。最後にホイアンでもう一泊したのはベストな選択!それでこそ内省して学べたことは大きいんじゃないかな。話を聞きながら、最後に一緒に飲むことができて良かった!
■はなお:「テレビは見るものではなく出るものだ」って言ったTV業界人がいるけど、テレビ好きだからこそTV制作に関わりたいというはなおの情熱は、僕はとても素晴らしいものだと思う。人の心を動かしプラスな気持ちに導く仕事。ワクワクした気持ちにさせる仕事。本当に素晴らしい世界だよね。受け身ではなく、能動的に仕掛けるということ。待つだけでなく、アクションするということの素晴らしさ。そんなふうに言い換えても良いと思う。本は読むものではなく書くものだ。立場が逆になるだけで世界が変わる。辛さや苦労も増えるけど、楽しさややりがいは何倍もやってくる。誕生日を祝ってくれるのは嬉しいけれど、誕生日のサプライズを仕掛ける側には、もっともっとまた別の観点からのやりがいと楽しさがある。仕事も私生活も全部そうだと思う。だから、もし不安になったり、つらい局面が来た時は、ぜひ「テレビは見るものではなく創るものだ」というはなおのガッツを思い出そう。きっと何にでも対抗できるから。この武者修行での2週間、はなおは不安な中での暗中模索が続いたよね。行動しないといけないのはわかるけど、なかなかアクションに移せない。不安がいっぱいでなかなか動けなくて。間違っていたら申し訳ないんだけど、僕が見るに、はなおの転換点は終日オフだったんじゃないかな。オフが終わってから何気ない気持ちで店舗に行って、スタッフと何気ないおしゃべりをしてみたり、お客様との何気ない交流をがんばってみたり・・・。企画に直接つながらない話題でも、気軽な気持ちからおしゃべりをしてみた。そこから次第に楽しみが感じられ、またはなおの中にじわじわと自信が芽生えてきたんじゃないかなと。意味のありそうなことだけでなく、意味の無さそうなことこそが力になるんだよね。そしてそれはテレビ制作でもそうなんだと思う。ビジネスやマーケティングを学びたいというはなおにとって、武者修行でのビジネス経験は座学より実践すぎて、つかみどころのない部分もあったかもしれない。でもワクワクと楽しむことに自信がもてれば、あとは速いはず。自信をもって前に進もう。そして企画の採用おめでとう。
■こうちゃん:スプリングロールの採用おめでとう!僕はこうちゃんがずっと厨房の中にいて、もくもくと作業を続ける姿が印象的だった。それは「積極的に外に出て行動してないじゃん!」と言いたいのではなくて、いい意味で。実直にコツコツと取り組み続ける姿がとても印象的で。世の中の偉業って、すごく派手な印象をもたれがちだけど、実はそういう地道な積み重ねでできているんだと僕は思うんだよね。そういう積み重ねを、いとうことなく続ける姿は素晴らしいなと。何て言うんだろう? 世界の国を旅したい。異なる世界を知り、人と出会いたい。様々な価値観を受け入れたいっていうこうちゃんにとって、僕が面白いな・・・と思ったのは、狭いコミュニティで生きてきたから、もっともっといろいろな人に出会いたいという思いの一方で「似た価値観の人」との交流を広げたいと思っていると知ったこと。地道な積み重ねを続けるこうちゃんと符合するところがあるなと。世界と交流したいと願う人たちって、単に広げていくことに注目しがちなんだけど「似た価値観の人との交流を広げたい」って、ある意味で深掘りだよね。広げていくだけでなく、広げながらも掘っていく。おそらくそれは、こうちゃんならではのスタンスのはずで、それがお客様の声を聞きつつも地道に続ける・・・ってところにあらわれたのかもしれないなと。僕の単なる思い込みかもしれないけれど、僕はこうちゃんの活動を見ていてそう思った。こうちゃんならではのオリジナルな味だから、そのままそのスタンスを貫きながら、じわじわと広げていくのがぴったりなんだろうな・・・って。それはいみじくも、こうちゃんが「振り返りシート」で書いた「自分の中での波」ってことなのかもしれない。この2週間、僕自信はこうちゃんと交流する機会があまり持てなかったんだけど武者修行での経験はどうだっただろう? 海外経験を増やすことで世界を見据えた将来を考えたいとするならば、もしかしたら地味な2週間だったかもしれない。でも静かな中にあって大きな変化が内にあったんじゃないかなと想像します。その調子で波を広く大きくしていこう。スプリングロールは、チリソースで口から火を噴くくらいの冒険をしても良かったんじゃないかな・・・。でもよくやった。日本に帰ってからのさらなる武者修行を応援しています。
■しゃち:しゃちは強いと思うよ。なぜって素直だから。素直さは財産。素直に受け止めることができて、それをきちんと内省につなげることができる。しかも単に落ち込んだりするのではなくて、きちんと前向きにとらえることができる。さらにいえば、意味もなく前向きに・・・ではなくて、きちんと受け止めた上で前に向ける。しかもアクションできる。すぐに試してみることができる。アクションしてイマイチだったら、また考えることができる。これを自然に回せること。これはね、しゃちの財産だと思うよ。しかもしゃちは自分のことがきちんと分析できている。これにはびっくりした。こんなにスラスラと自分を分析できていて。すごいなって。でも、そんなしゃちを僕が感じることができたのは2週間の途中の段階から。最初に見たころのしゃちは違った。ターム全体に向けて率先して発言するしゃちは印象的ではあった。でもね、途中から「あれ、意外と話を聞いていないのかな」って場面が出てきた。英語が得意なはずなのに、英語スピーチで話したばかりのことが質問で出てきたり・・・。時には発言が軽く見えてくる場面もあったりして(ごめんなさい)、でも面談して話を聞かせてもらった時に「なるほど」って思った。積極的に見えていたしゃちは、実は積極的なしゃちではなく、受け身になっているがゆえの裏返しだとわかった。でもしゃちは本当に素直で、かつ分析もすごくて。行動に移すこともできるし内省もできる強さがあったからだと思う。途中の段階から「あ、むかしのしゃちが戻ってきたな」って思った。小さい頃の、他人を気にしない自分ならではのしゃちが出てきた。薄っぺらいと語り、自分のやりたいことを楽しそうにやっている人がうらやましかったと述懐するしゃちは、もうそこにはいなかった。しゃちはすごいなって。途中から明らかに変わったよね。そのままのペースで、どんどん動いてみるといいと思うよ!考え過ぎて動けずにいるなと感じたら「ノータイムポチリ!」を思い出そう。
■ばんちゃん:ばんちゃんはね、今のままでも十分すごいと思う。途中までは大変だったと思うし、辛い局面もあったと思う。チームに貢献するには?とか、つい英語を頼ってしまって・・・とか。話すことに苦手意識をもっていて、理解されないままに終わったりすることもあるから人と関わるのが・・って思いつつも、でもホイアンでも同じことが起きてる・・・どうしようって思ったこともあるかもしれない(間違っていたらごめんなさい)。でもばんちゃんは、素のばんちゃんこそが一番で。チームに流されないで自分のペースも大事にしようって考えるようになってからなんじゃないかな、ばんちゃんのすごさが表に出始めたのは。そしてばんちゃんも楽になってきたはず。どうしたらビジネスが進むか、どうしたらチームがよりよく動くか・・・よりも、まずは心からやりたいことを始めてみた。企画につながらなそうだけど良いのかなと思ったかもしれないけど、まずはばんちゃんがお客様に対してやってみたいことをやってみたんだよね。最初は勇気が必要だったかも。でも和也さんの言っていたことも思い出して、自分で歩き始めたんだよね。自分で始めてみる。聞いてみたいことをお客さんに聞いてみた。どんなことに興味があるんだろう?とか、好きな音楽は?とか。やってみたら喜んでくれて。しかも苦手に思っていた英語なのに話がはずんで。おじさんもマダムもハズバンドも。わざわざ旧市街から楽しくお店に来てくれて。真剣に話に付き合ってくれて。飲み物までおごってくれて。次の日もまた来てくれて。企画と直接つながらなそうでも、お客様である前に人として喜んでもらいたいって。そういうばんちゃんの素の気持ちがしっかりあって、喜ぶ顔を本気で思っていたからこそ、そういう奇跡が自然と起きたんだと思う。みんなが「すげーっ」って口に出してしまったようなすごいこと、ばんちゃんは素でできちゃうんだよね。ばんちゃんは良い意味で内省の人で、結局何か得る時であったり、気づきがあったりする時はひとりになって整理して感じ取ろうと思った時なんじゃないかって。Day9までコツコツ書き続けてきた「振り返りシート」の真摯な述懐は、本気で格闘しているな・・・て胸を打つものがあった。これはお客さん、みんなやられると思うよ(笑)だからばんちゃんは素をそのまま出して走りさえすればいいと僕は思う。絶対に素をひっこめないで。ばんちゃんは素が真剣だから、素を出すだけでいい。やりたいことをやろう。ばんちゃんの真剣さは、自然とみんなに伝わるはずだから。そして採用おめでとう。
■ふーこ:初日からパワー全開で走っていたふーこにとって、武者修行の2週間は、どんな2週間だっただろう? 最初の日からぶつかることをいとわずにチャレンジし、自分の成長だけでなく、チームの成長、メンバーの覚醒を追求していたふーこ。もしかしたら間違っているかもしれないけれど、武者修行を終えてから、新たに考えたり感じたりしていることも多いんじゃないかな・・・と僕は想像しています。ふーこはチームでもタームでも率先して発言し、率先してリーダーになれてしまう。何でもこなしてしまえるし、しかも1日目から本気になって何度も何度も殻を破って前進してきた努力と真剣さは本当にすごいと思う。けど正直なところ、まだまだ破れたよね・・・。女優ってすごいな、というのが僕の本心です。間違っているかもしれないけれど、最後の最後で言ってくれた「やっちまった」の言葉に、ようやく女優を抜け出たふーこが見えた。ふーこは女優への道をあきらめたと言っていたけど、何でもこなせてしまって、良い意味で、もうすっかり女優なんだよね。だからあえて逆説的な表現をすると、女優におさまらない活躍を目指してほしいなと。もっともっと思い切って、自分を出していったらいいと思う。すっごく出し切っている人たち、かっこよかったよね。「やっちまった・・・」で良いんだよ。僕が見るに、あの時のふーこが一番かっこいいふーこだった。もっともっと出していけば、きっと新しい世界が自然と見えてくるはず。疲れずに楽しめる世界が。横のつながりも楽しく、「やりたい」が「やらなければ」になることもまく、「やりたい」は「やりたい」でありつづけるっていう世界。「1→100」の能力は十分にあるんだから、もしさらに「0→1」の世界でも通用するように磨いてみたいなら、そこがチャレンジポイントかもしれない。もともと何でもこなせてしまう器用さがあるから、どこまでもチャレンジしてほしいなと。日本に帰ってからが武者修行のスタート。さらなる武者修行を応援しています。そして、企画の採用おめでとう!
■たそ:企画の採用おめでとう。初日からいろいろな格闘のあったチームだったよね。そうした環境の中で、企画をきれいにまとめ、デジタルデータとしても美しいものに仕上げていく。中間発表においても、ビジネス面談においても、また最終発表においても。たその果たした役割は大きかったと思う。アップル信者?として、あれだけデジタル機器を使いこなせる人は限られているはず。最後の最後でみんなにサプライズ映像をプレゼントするまでの流れも早かった。そして計画的だった。制約条件があり、かつ短い時間の中でやりとげるチカラはすごいな・・・と。新しい時代の動き方ができ、新しい動きをもって挑戦することのできる。そして気概もある。そんなたそだからこそ、あえて次のチャレンジのために伝えてみたいのは、逆説的のようだけど「無駄は効率に勝る」ということ。何いってんの?って思うかもしれない。でも頭のどこかに、あるいは心のどこかに。ちょっとだけで良いので気にしてみてほしいなと。きっとたその次のステップへのヒントになると思うから。そしてもう1点。行動に移すまでが長いということを課題にとらえていたこと。それは自転車部の活動で悔しい想いをした経験も背景にあると思うけど、たそが意図的に武者修行の中でその課題と向き合い、それを乗り越えようとスピードや時間を意識して頑張っていたんだろうな・・・というのは、見ていて伝わってくるものがあった。それは継続してほしいことなんだけど、スピードアップで片付けられないこともあるのが世の中の面白さ。どんなに素晴らしいアイディアを思いついたとしても、すでに同じことを思いついている人はどこかに少なくとも3人はいるって言われているんだけど、同じようにして、どんなに素晴らしい結果を出しても、すでに同じ結果を出している人がどこかにいる、って僕は思っている。さぁ、どうする? って、ちょっと難しいかな。でもぜひ考え続けてみて。鶴岡市を世界に発信して発展させたいという理想は素晴らしい。そのために、上記2つのテーマは大きな力になっていくはず。東北地方で最も広い市だし、映画「おくりびと」でも有名になった鶴岡市。ポテンシャルは大きいよね。効率やスピードやデジタルのチカラだけでなく、もっともっとさらに大きな視点から鶴岡市に火を付けてほしい。そのためにも大いなる期待を込めて、あえて2つのテーマを投げかけてみました。期待しているよ!
■こうた:間違っているかもしれないけれど、初日からして「なんじゃ、こりゃ!」と、思わず大きな声を出してしまったくらい、もしかしたら衝撃的なスタートになったのがこうただったのかもしれない。活動の初日からチームで白熱した議論をして。あれだけ大きなこうたの声と勢いは、それこそ我慢ならぬという意気込みすら感じられて。それこそ本気でぶつかっているんだなと、こうたの真剣さを感じさせてくれた出来事でもあった。たくさんのアルバイトを掛け持ちしてきたけど、なかなか充足感が得られず、それはおそらく全力でないからって。だからこそのこうたの初日からの勢いは、こうたの真剣さだけでなくポテンシャルの大きさすら実感した。すごい良いと思う。これは良い意味で言っているんだけど、振り返りシートを書く余裕もないくらいに活動に熱中していたのが、こうただったんだろうなって思う(でも、実際は違うかもしれない:笑)。こうたはターム全体でも発言が多くて、積極的だった。行動して初めて習得できることが多いという「習うより慣れろ」型のこうたゆえのことなのかなと。いままで実感のなかった「ビジネス」という世界を疑似体験してみて、この2週間、こうたはどんなことを感じただろうか? もし、全力でやるということの楽しさ。もっと言えば、本当に全力でやると不思議と疲れないということ。疲れたとしても、疲れがさわやかなものであるということ。そこまで感じてくれていたらな・・・と願っています。チームでまとまっていなかったり、自信がなくてぎこちなかったり、やりたいことができなかったり・・・っていうメンバーの状況だと進むものの進まない。でもビジネスと関係無さそうなのに、そのあたりをちょっと刺激できただけでも、あれ?とか、まじか!って思えるような不思議な進展があったりしたでしょう? ビジネスの世界ではそんなことがたくさんある。そんなことを踏まえながら日本でも新たな武者修行を歩んでほしいなと。最後の最後、あきらめないって大事だよね。
■くり:年上の人に対してもズバズバとハッキリ本音を言える。でも、はっきりと言うだけの一方通行の関係ではなくて、相手の考えや思いを素直に聞いてみたいという姿勢がきちんとある。そしてその姿勢が相手に伝わっている・・・。あたりまえの関係性のようだけど、くりのようにきちんとわかりやすくその「関係性」が現出できる人って、なかなかいないんじゃないかと僕は思う。しかも、ごくごく自然体であるにもかかわらず、相手に対して「ほぉ」って思えるようなすごいことを、本当にさらって言ってのけてしまうこともある。くりのコミュニケーションのあり方を見ていて、自然体なのにすごいなというのが僕の正直な印象。間違っているかもしれないけれど、きっと相手としっかりつながりたいんだよね。自信をもってハキハキと話す印象があるから、人によっては圧倒される人もいるかもしれない。避けちゃう人もいるかもしれない。でも、ちゃんと聞く姿勢のある人は、くりと深いところまでの話ができるんだろうなと。だから、くりがそのあたりの調整を柔軟にできるようになれば、くりはもっともっと多くの人たちとつながっていけるような気がする。ぜひ試行錯誤してみてほしい。それはまさに、くりがいうところの、子供の発想と大人の考え方を融合させて新たな観点を開拓していきたい・・・という願いにつながるんじゃないかな。自分なりに意見をまとめるチカラもあるし、伝えるチカラもある。そして相手の意見を聞き出そうとする意思もあるし、今までの考え方をすべて取り払ってみる勇気もある。だからそのあたりの調整が柔軟にできてくると、きっと強いよ。武者修行ではさまざまな学びがあったと思うけど、経営について学びたいという点についてはちょっと消化不良だったかもしれない。「海のパイナップル」ホヤを世界に広げたいという願いは本当に素晴らしくて、もしかしたら経営についての学びは少なかったかもしれないけれど、上記の点を意識してさらに強くなり、どんどん関係性を広げていくことができれば、自然と道は開けてくるはず。積極性は十分あるから大丈夫。国内出荷は震災前の3〜4倍にもなっているというから、すごく良い点に着目しているね。楽しみにしています。そしてPrime2作品、ぜひこれはという人と一緒に見てみてほしい。そして本音の思いを語りあってみて。
■むとまい:むとまいは本当に毎日格闘したね・・・。ターム全体への発言も積極的だったけど、後半になってからチームの中で本音を出して戦う姿は、たとえ荒削りであってもむとまいの真剣さを感じることができた。荒削り・・・、もしかしたら空回りになったこともあるかもしれない。「なんなんだよ!」って、自分の中でいっぱいいっぱいになって放った言葉もあったかもしれない。でも、その時その時でのむとまいの精一杯の、それこそ120パーセント、150%を超えてしまうような真剣さゆえだったんだろうなと。うまくいかなくても進み続けようとする。その姿勢は素晴らしいと思ったし、だからこそむとまいなりの学びになったんだと思う。僕はむとまいの日々の活動を見ていて、活発に動いたり、また悩んだり、試行錯誤を続ける姿が印象的だった。それは「振り返りシート」にもすっごく表れていて、まとまってから書くというのではなく、自分の本音をそのままズバッとシートに投げつけているところが、むとまいならではの真摯な格闘に見えて頼もしかった。まさに武者修行だなって。日本に帰ってからも「振り返りシート」にアクセスして書き込んだというのは、このタームの中では、むとまいが唯一。あっちへ行ったり、こっちへ行ったり。うまくいかないことも多いし、やる気が感じられなくてイライラすることもあっただろうし。それでも行動をやめず、学びをやめず、戦い続けようとチャレンジするところは立派。これからもそのチカラは武器になるから、その姿勢はぜひとも止めないでほしい。その後、日記はつづいているかな・・・。全力で取り組んでいる人は輝いて見えるし、周りに勇気を与えることができるよね。全力でやり続けることからしか自信は生まれない。また苦しい場面が来た時は、振り返りシートや日記を見返せばいい。むとまいには全力で取り組むという姿勢がすでにあるから、全力で試行錯誤したむとまいを思い出すだけでいい。きっとまた走れるはず。全力で取り組んだむとまいの記録は、かならずや、落ち込んだむとまいに勇気を与えてくれるから。これからも引き続きの武者修行を続けていこう。自分らしさを大切に。むとまいは人にパワーを与えることができるよ。
■ひろや:どう思う?(笑)あのね、あえて誤解をおそれずに言ってみるんだけど、世の中には正解は無い。正解がないことだらけ。そしてそれすらも正解でないかもしれない。・・・どう思うかな? もし「色眼鏡をかけずに世の中を見ていけるようになりたい」と思っていたとして、たしかにそれは素敵なことだよね。でも「色眼鏡をかけずに世の中を見る」というのは、僕は不可能だと思ってる。そしてそれも正解ではないかもしれない。でも、僕が思うにみんな色眼鏡をかけて世の中を見ているはず。だから、ある行動ひとつ取ってみても「本気だね」だと思う人もいれば、また別の人からすれば「本気じゃないよね」って見えることもある。どっちが正解なんだろう?って思ったり考えたりすることで見えてくるものもあるけど、どっちが正解ということはなくて、両方正解で両方不正解で、どちらも色眼鏡をかけているからそう見えるだけなんだよね。正解か不正解か、ではなくて、ただその現象があるだけ。本気じゃなかったかな・・・と思うなら、これからまた本気出せばいい。落ち込む必要はゼロ。本気だったのに理解されていないのだとしたら、伝え方の工夫をしてみればいい。とにかくいろいろやってみるしかないんだよね。いろいろやってみて、いろいろ意見を交換して。自分なりに考えて、みんなで考えて、話し合って、交流して、また行動して。その繰り返しから、「おっ、ここ行けるんじゃん!」とか「そうだったんだ!」っていう道が見えてきて。正解を探すのではなく、正解っぽく見える道を一緒に整備していくという感覚。検索より探索を。難しいかもしれないけれど、探索をみんなでやっていくという感覚。これを意識していくと、どんどん世界が広く見えてくる。仲間との探索と正解づくりの過程では、たくさんの困難や苦労があるだろうけど、それ自体がだんだん楽しくなってくるはず。どんなに辛い場面が来ても、どんなに困難な状況があっても、打ち手は無限!ちょっとわかりにくいかな? でもぜひまた読み返してみて。チャレンジしよう!行動しよう!考えまくろう!やりまくろう!世界は広いぞ、世界に出よう! それが僕からひろやへのメッセージです。
■たか:たかにとって武者修行の2週間は、どうだっただろう? あまり深く交流できなかったんだけど、実際のところどうだったのか聞いてみたい気がする。自分のやりたいことが定まりきらないから大学院へ行くという進路は、文系と理系という違いこそあれ、当時の僕と似通っているところがありそうで。武者修行に参加する動機があったと思うけど、実際の2週間を経験してみてそれがどう作用したのか。一見すると物静かなところがあるから聞いてみないとわからないところではあるけれど、大事なことは、必死で本気でやる体験になったかどうかだよね。たかは部活で全国大会に何度も出場するところに参加をしてきた。だからきっとチカラはあるはずだし、そういうところに所属をするだけの行動力もある。そして、私にしかできないことで必要とされる人間になりたいという熱情もある。必要とされる人間って、能力があるだけではダメで、本気で取り組み続ける背中があるかどうかも大きいよね。そんな人間になりたいと願い、そのために必死で本気でやる体験を求めたたか。実際にどうだったかを聞いてみたいなと思って。率先して何かをやる自信って、最初は誰もがもってはいないもの。自信がないのは、それをやってみていないから。誰もが未経験、つまり無謀からの第一歩。小さなことから少しずつやっていく。未経験だし経験不足だからこそ必死でやる。経験する。やってみた。難しい。でもやってみる。あ、できちゃった。へー、こんな世界があるのか。あれ、こうしてみてもいいんじゃん? やってみる。お、面白い!・・・て具合。ゼロからでもいい。小さくてもいい。何でも良いから必死でやってみるから学びがある。そこから自信がついてくる。そういうものだと僕は思う。たかはチームでやっている活動がニーズから出発していないことにいち早く気づいた。ならそれを言ってみる。まずは動いてみる。それこそマシュマロを乗せていく要領で。たかは熱情があるんだし、そうなりたい人物像もあるんだから、あとはアクションを繰り返すだけだと思うよ。これからの格闘に大いに期待!
■あびー:あえて言うと、あびーの今後のチャレンジポイントは、まさにチャレンジをすることだね・・・。チャレンジを続けていくこと。今までずっと怖気づいていたことに思い切って挑戦してみたら、とても嬉しいものがあったし感動もしたでしょう?勇気を出して話しかけてみると、思わぬヒントをもらえることがある。勇気を出してアクションしてみると、意外な突破口が見えてくることがある。武者修行を通じてあびーが実感できたことだよね。であればなおさら、それをもっともっとやっていくと、もっともっと得るものがあるはず。あびーにとって、新しい環境に飛び込むこと自体が大きなチャレンジで、恐るおそるながらもアクションできたことはたくさんあると思う。だからこその感動だったんだよね。ぜひその感動を忘れずに、もっともっと増幅させていってほしい。そして、やってみたら嬉しくて感動したという自分を思い出そう。よかったよね? だったらもっとやってみたらいいんだよ。「やったら得られること」って、当たり前だけど、やらないと得られないんだよね。あびーが勇気を出してやってみて、それで得られたことがあった。もしもっと得たいなら、もっとやろう! その繰り返しをしていく中で、自然と自信がついてくるはず。自信がつくからチャレンジできるのではなく、チャレンジするから自信がつく。武者修行で経験したそのことをしっかり刻んで、これから日本の実社会の中で、貪欲にチャレンジを重ねていってほしい。その意味で行くと、ケバブ屋へのチャレンジは本当に惜しかったと思う。食いついたら行けたはず。たくさんの試食とアンケートが得られて、もっともっと自信がついたんじゃないかなと思うと、もったいなかったかな。でももしそこから学びがあったなら、それは貴重なこと。日本で暮らしている中で、もしチャレンジすべきことがあった時、そして怖気づいてチャレンジできずにいる自分がいたとしたら、ぜひ思い出して。ケバブ屋へのチャレンジの二の舞をしようとしていないかなって。やってみたらできちゃった経験はしているんだから、自信をもって飛び込もう。誰もが無謀からの挑戦。だったら今のうちにやってみよう。最終日のビールだって、もっとチャレンジしてみたら良かったと思うよ!日本に帰ってからが武者修行。どんどんチャレンジを!そしてまたビール飲みに行こう。
■たっちー:たっちーは始めから終わりまで、ホントに泣き笑いで駆け抜けてきたね・・・。すっごく頑張ったし、武者修行をトコトン利用しまくったと思う。何でも吸収してやろう!の精神が半端なくて、それこそDay7までの「振り返りシート」、たくさんの文字でびっしりと書き連ねてきたのがとても印象的だった。本当によく内省しているし、発見があるし。学びをちゃんと次に活かそうとしていて、実際に活かせているだけでなく、その学びをチームのメンバーやタームにまで還元しているところは、たっちーならではだったと思う。たっちーがすごいのは、自分で精一杯に本気で死に物狂いにやっていて、自分では「自分のために頑張っていただけ」って思うかもしれないけれど、それが自然とみんなのためにもなっているということ。たっちーの頑張りは、チームメンバーにも大きな火を付けたし(特に後半戦の始め、教室の前の右側でチームでBCつくって立って語りながら涙ながらの宣言していた瞬間は圧巻だった)、ターム全体にも大きな火を付けた。その影響力が、意図してやっているのではなくて、意図せざる結果として自然に起こせているところがすごいなーと。自然体なんだよね。だから周りが自然と動いちゃう。しかも気づきが多くて深くて、すごい学んでいるんだよね。Clipの店頭で、僕が「なんでだろうね」と言っただけで、間髪入れずに「はっ、そうだ!!!」って気づけたでしょう? あれは心底すごいと思ったよ! なんでも吸収してやろうという姿勢、120パーセントフルフルで頑張ろうとする姿勢は才能。はじめての海外とは思えないほど、いろいろなチャレンジをしてきたね。尊敬される存在になりたくて、意思を発信して周りを動かせる人になりたいと願うたっちーは、後半には確実にそうなっていた。いまのエネルギー全開のたっちーを忘れなければ、自然と道は開かれるはず。周りへのプラスの影響力が半端ないから、それを維持するだけでもたっちー応援団は自然とできる。アンテナ全開にして、そのままの姿勢で前に進んでいこう。もっともっといけると思うよ。そして常に楽しんで!
■ばら:ばらは、よく考える人だなというのが僕の印象。ちゃんと自分で考えることができる。みんながあっちへ行こうとしている時でも、何かちょっと気がかりな出来事や現象を見つけると、ふと立ち止まってちゃんと考えることができる。そっちでいいのか?って。気づくチカラがあるんだよね。みんなが気づいていないところも気づくことができる。自分で考えることができちゃうんだけど、気づいた段階で言えるようになると、ばらの世界はもっともっと広がっていくんだろうな・・・というのが僕の感想です。よく考えている。流されずに、たちどまりながら考えることができる。せっかくの能力なんだから、どんどん出していった方がいい。ばらは現場をちゃんと見ることができて、考察できる。そして行動に移していくこともできる。でも、もっともっと出して、もっともっと行動を増やすだけで、可能性は飛躍的に広がっていくはず。この2週間では、調べるということ、聞いてみるということ、動いてみること。方法は一つではなくて、こんな方法もあればあんな方法もあって。ちょっと違ったやり方をしてみただけでも、見え方が変わったという経験もしたよね? であれば、そんな行動をもっと増やして、そこでの自分の気付きや思いを、まだ考えが深まらない時点でも良いからどんどん出してしまったらいいんじゃないかなって。調べ方でもいろいろなやり方があるな、とか、挨拶ひとつあるだけでも相手の反応が変わってくるな、とか。小さなところ、でも大事なところ、そういうところからして気づくことができる。本当に大事なチカラだと僕は思う。ベトナム語を使ってみると反応が変わる。そしてやってみて得たこともあるよね。いろいろなやり方で見る、いろいろなやり方で聞く、いろいろなやり方でコミュニケーションする。いろいろなやり方でコンフォートゾーンから抜ける、また抜け出す協力をする・・・。知識をつけるだけで止まっていたことを、プログラムを通して実際に活かしてみることで得られたことはたくさんあると思う。あとはどんどん楽しんでアクションする!楽しみにしています。
■りぶん:りぶんは冷静かつ沈着に見えていて、その実、すごく熱いものをもっているよね。活動初期の頃、おそらくDay2の終礼の時だったかな。各チームでの発表を終えてからのりぶんが見せた悔しさの表情。あれはすごかったなと。Day2にして、あれだけの真剣さと真摯な気持ちで活動に打ち込んでいたメンバー、それだけの結果を作り出したかったメンバー、やれることは全部やりとげたいとこだわりぬいて1日を過ごしたメンバーはいなかったんじゃないかと思う。あの悔しさを見せたりぶんがチームに与えた影響は大きかったけど、あれは確実にターム全体を刺激したはず。りぶんは自走できるんだよね。自分が本当にやりたいことと、それを実現するためにやると決めたことは、全てやり切りたいっていう覚悟はすごいし、逃したチャンスは取り戻せないという思い、ビビっている時間は無駄!っていう徹底ぶりも見事。満足したらダメって考えて、満足したら変化とか向上心が鈍る気がするって。それだけの確固とした思いがあるからこそ、思うように前に進めない時、チャレンジをみすみす逃した時、せっかくヒントがつかめていたのに・・・っていう時、りぶんの悔しさは旧に倍するものがあったんだろうなと。満足感は、踏み出せるだけの自信を邪魔しないくらいがいいんじゃないか・・・って、そこまでのストイックな気迫はどこからくるんだろう? どんな意見も、どんな考えも、いろいろな角度からとらえてみて、その先にあるワクワクを忘れない。きっとりぶんの尊敬する大学の先生の影響が大きいんだろうな・・・。また活動現場では、ただ闇雲に動くだけでなく、ちゃんと考えたり軌道修正したりを柔軟にこなせるりぶんの姿が印象的だった。最後の最後の思い切った軌道修正と、それをチームに浸透させた心意気は大きく評価したい。本音はパワー。時間がなかったことが残念すぎるけど、でもりぶんの「すべてやりきる!」の徹底ぶりゆえだよね。あのタイミングで軌道修正するという勇気、なかなかできるもんじゃない。飛躍するかもしれないけれど、日本の農業の停滞を打破するためにはそういうチカラが本当に必要なんだと僕は思う。これからの実社会でも、そうしたりぶんのもちまえのチカラは自信をもってほしいし、さらに磨き続けていってもほしい。あと農業はね、海外との結びつきに大きなヒントがあるはず。
■えいみ:Amyは大学が一緒ということで注目をしていたんだけど、ホントしっかりしているな・・・というのが印象。最初から仲良し全開のチームができていたし、不安があってもちゃんと言いさえすれば、他のメンバーから必要以上の反応が返ってきたりと。タームの中でも積極的に発言したり動いたりできていたよね。人の中心で笑顔を広める人物になるという願い。多くの人とかかわることで、その人その人の良さを引き出していきたいっていう願い。Amyの願いの強さは、チームの中でもタームの中でも行動の中に表れていた。みんなをひきあげていきたいっていう思いは、上から目線では決してなくて、みんながひきあがっていくことで自分もひきあがっていくし、みんながひきあがっていったらもっともっと楽しくなっていくよねっていう姿勢がちゃんと伝わっているから、みんながAmyについてくる。良い意味でアドバイスが好きで、笑顔がみんなを元気にさせて、それゆえにみんなで仲良くなっていける。その反面で、もしかしたら、単なる仲良しではなく、本音を言い合ってでも次のステップに進むというスタイルでのチームワークやリーダーシップのあり方については、悩ましいところももしかしたらあったかもしれない。言いたいことがポジティブな内容だったらどんどん言える。伝えることで相手も明るくなるし、もっともっと場が豊かになっていく。相手がいなくても、一緒に録音してでも渡したくなる。それに対してすっごい長文の返事まで来ちゃったりして。Amyのもっているチカラだよね。でも一方で、また別のスタイルでのチームワークやリーダーシップのあり方についても気づくことができたんじゃないかな・・・と僕は思っています(間違っているかもしれない)。Amyの良さを失わないかたちで、ぜひそんな新しい方法のチャレンジも続けてほしいなと。個人面では、キャビンアテンダントの次にある「企画と実行」という新しい世界を感じ始めていたところで、今回の武者修行によって「感じ始めた」が「見え始めた」に進化した2週間でもあったかもしれない。流されるのではなく、自ら切り開く世界の大変さと面白さも体感し始めた。オーストラリアでなんか違うかもって感じて、あ、こっちがすごく楽しいし向いているかも・・・って思ったら、すぐにエイヤッと飛びつくのではなくて、問題意識としてテーマとしてかかえつつも、自分に確認しながら少しずつ進めていく、自分に正直に歩んでいく・・・という良い意味での慎重さと正直さ。新しい分野を開拓することの勇気とワクワクを求めて、良い歩みと格闘ができているなって思っていました。そのまま歩んでよし!いろいろなことが学びの材料になったと思う。仲良しをつくれるのは才能。仲良しを進化させることはもっともっとできると思う。自分に正直に、自分のやりたい方向とやりたい世界へ向けて、その調子で笑顔を広め続けてほしい。楽じゃない道へ進め。
■ゆいちゃん:ゆいちゃんはね、みんなのすごいところに自然なかたちで注目できるチカラがあるなって。その人の能力的なすごさに注目するだけでなく、能力や才能以外の部分、例えばその人の意欲だったり情熱だったり行動力だったり。ちょっとした努力やチャレンジ、ほんのちょっとした小さなことであっても、ゆいちゃんが「すごいなーーー」って思ったことは、どんどん口に出して伝えてみると良いと思うよ。いろいろな人を見ていて、その人の良いところをすぐに見つけ出すチカラ。それは、ゆいちゃんならではのチカラ、ゆいちゃんだからこそ兼ね備えているという特徴なんだよね。気づいてあげられる、だから言ってあげるだけで相手の力になっていく。あえて言うならば・・・ゆいちゃんのすごいところはね、人を見ていて「すごいなー」って口に出して伝えなくても、言葉無しで相手にそれを伝えることができちゃって、しかも元気づけてしまえるところなんだよね。「すごいなー」っていうゆいちゃんの思いは、自然とゆいちゃんの顔と行動に出ているから、相手はそれだけでも嬉しくなっちゃう。だって、その人からすれば「大したことない」って思っていることでも認めてくれるんだから。「私のこんな些細なことでも、ゆいちゃんは認めれくれているんだ!」とか「私が頑張ったチャレンジ、わかってくれたんだ!」とか「あれ、私ってそんな長所があったんだ!って、ちゃんと伝わってしまうから。あえて言葉に出さなくてもね。だから、ゆいちゃんの周りの人たちは、ただそれだけでもゆいちゃんから元気づけられているんだと思う。みんなのすごいところを見つけるのが得意で、あえて言葉にしなくても相手に伝わっていく。何も言葉で伝えていなくても、相手はゆいちゃんから褒められた気持ちになっている・・・。普通できることじゃない。自信をもって、どんどんイイトコサガシをしていくと良いと思う。口に出して言ったらもっと嬉しいだろうし、言わなくても伝わっていくのが、ゆいちゃんが持ち合わせているチカラなんだろうな。その反面で「私は周りの役に立っていないかも」って思っちゃうこともあるよね。でもチームのメンバーに聞いてみたら違ってたでしょう?何かをして周りの役に立つ・・・だけでなく、存在するだけでも役に立つ・・・という世界がある。ゆいちゃんが外に向けて発しているものは、まだまだたくさんあるはずだよ。不安な時は、どんどん聞いてみよう!ケバブ屋へのチャレンジは惜しかったな・・・。迷惑をかけたかもしれない人なのに、それでも「あなたに会いたい」って言ってくれたでしょう? 元気づけてくれていたお礼がしたかったんじゃないかなって。ゆいちゃんは、すでにみんなに与えているものがあるんだから、自信をもっていいと思う。不安だったら、そのたびに周りに聞いてごらん。チームメンバーに思いきって聞いてみたら、「えっ、うっそー」って思うくらい「ゆいちゃん、ありがとう」って、いっぱい返ってきたでしょう? どう思わせているか不安になったら、その度に聞いてみたら良いんだよ。きっと大丈夫だから。どんどん磨いていこう。
■ヨーヘー:いままで経験したことのないようなハッピーオーラー全開のチームだったかもしれないね。「なんで俺がここにいるんだろう?」とか、「ここにいていいのか?」って思うようなこともあったかもしれない。ヨーヘーは、そこそこで生きていける楽な環境から脱却することで成長をしたいって思っていたかもしれない。本気でぶつかる、へこむ経験をしたい。本気で否定されたい、本気で悩んで、本気でぶつかりたい。ひりひりするような時間で、自分の限界に挑まざるをえない環境に身を置きたい。つらいと思うような経験、打ちのめされるような経験をしてこそ成長するはず。だから、そんな場所にいたい。そんな場所にいて、真剣に悩まないといけない場所にいれば、きっと本気になれるんじゃないか・・・・って思っていたかもしれない。だってヨーヘーが尊敬する人に共通している点は、常に前を向いて挑戦し続ける姿勢を持ち続け、常に自分のやりたいことを模索し続け、エネルギーに満ちあふれていることが共通しているもんね。熱くなりたい自分がいて、だから武者修行に参加したんだけど、いざ参加してみるとハッピーオーラー全開で。「よーへーくんっ!(ハート)」って、キャッキャと言われ、すっごい仲良しで、挙句の果てには高熱で苦しんでいる中で「褒め言葉」全開のラブリーな音声データまで送られてきて。たまらなく嬉しかったよね(笑) ついつい楽な道に進み、そこそこでやってきた自分。そこを変えたいのに、皮肉にもまったく逆の環境が与えられ。他のチームが苦しんでいるのに、自分はなんて恵まれていて。でも・・・それを望んでいるわけじゃないのに。見ていて世の中って不条理だな・・・って、つくづく思ったけど、これはヨーヘーに与えられた試練なんだよね。活動の中でヨーヘーが一人悩んでいる場面は何度も見た。でもすごいよね、最終日でついにヨーヘーは言った。最後の最後で言った。すごいな・・・って思ったよ。普通は言えない。普通は流されるよ。まさにあの瞬間は、ヨーヘーの2週間の集大成だったね。そう、自分に着火するのは自分しかできないんだよ。誰かに着火してもらうことを期待していたら、いつまでもそこそこ。その大きな課題に気づかせてくれるためにこそ、ハッピーオーラー全開な環境があったんだろうなって、今さらながら僕は思う。その人に即した環境を神は与えるって僕は思っている。ヨーヘーは、そこで大いに悩み、楽な道に流されがちな日常と戦わないといけないくらいの環境が与えられた。一見すると幸せ過ぎる環境があって、そこでひとり戦うのはある意味で贅沢な悩みでもあり、誰にも言えない辛さがあったんじゃないかと思う。最後の最後でちゃんと気づいてチームに開陳できたのはすごい。ヨーヘーは根がストイックなんだよね。このチームの中でそれをやってのけてしまうヨーヘーを、僕は尊敬する。すごい。本当にすごい。やってみる!もっともっと!自分で考え、それを戦わせることで切り開かれる世界を見に行こう。この2週間はヨーヘーにとって、とてつもない修行だったと思う。それがこなせたヨーヘーなら、まだまだ次に行けるよ。大いなる一歩を歩めたこと、おめでとうと言いたい。まだまだ語りたいな(笑)方向性がうっすらみえてきたんだよね。そのまま突き進め。
■しお:ここまで書いてきたメッセージ。しおは、まっさきにしおへのメッセージを見にきたかもしれないし、恐る恐る・・・上の21人へのメッセージを読み終えてから自分へのメッセージにたどりついたのかもしれない。あるいは、しお以外の全員のメッセージを読み終えてから、ふーっと呼吸を落ち着かせてから読んでいるかな。武者修行の2週間、しおと語る機会はあまり無かったけど、できることならお母さんの話を聞いてみたかったなって思う。バリバリのキャリアウーマンでありながら、子育ても全力っていう、かつ、そうでありながらも子供から尊敬される存在って意外と少ないんじゃないかって僕は思っている。しおにとって、お母さんはすごい存在なんだろうなって。誰かに喜んでもらえるのって、相手の欠点を探すよりも、相手の長所を見つけ出した時なんだよね。もちろん欠点を見つけ出して、その補強を助けてあげるということも大事なこと。でも、その人の気づかない長所を見つけ出して気づかせてあげるというのも、これまた大事なこと。しおはね、すげーって感じたことがあったら、自分もチャレンジしてみたらいいんだよ。小さなことでもいいから試してみる。「知る」と「できる」は大違い。しおはね、いろんな人や、いろんなモノを見ている中で、もし欠点や改善すべき点が見えてきたら、いったんそれを無視してみて。オールクリアしてみてほしい。そして、その「欠点」は「実は長所なんじゃないの?」って考えてみてほしいなと。お笑い半分でも言い。とにかく逆転の思考をしてみてほしい。だって弱点と長所は紙一重なんだから。そんな思考実験を続けていくと意外な発見があるはずだよ。そして、すごいなーと思ったら、すごいなーと思うだけではなくて、実際にその世界に飛び込んでみよう。知るとやるとでは大きく違う。仕事も私生活も両方とも充実した生活を送るお母さん。しおのお母さんに、僕はヒントがあるような気がする。しおに武者修行を紹介してくれた先輩に会ってみて。そして語り合ってみてほしい。次のステップへのキーが見えてくるはずだよ。
■まこ:まこにとって武者修行の2週間は、どんな2週間だっただろう?参加するかどうかをめぐり、散々迷った武者修行。相談をしながら「変わりたいなら行くべき」と背中を押されて申し込んだんだよね。実際に2週間を過ごしてみてどうだったのか、ぜひ聞いてみたい気がする。僕が見るに、まこの次のチャレンジポイントは、日々の安心感に依存しないこと。昨日を生きたように今日を生き、今日を生きたように明日を生きる。それはそれで幸せなことだけど(そういう人生を送れる人は世界的に見て限られているので)、そんな日々の安定を、あえて自ら打破してみること。殻を破って安定を抜け出し、あえて不安定な中の緊張を味わってみること。そこにネクストチャレンジがあるような気がする。それは悪い意味で言っているのではなくて、まこはね、安定した状況にあると、それを良い意味でちゃんと満喫することのできるチカラがあるから、そこから抜けるのって大変なんだよね。その中で静かに楽しく過ごすことのできるチカラがある。満喫できるんだよ。ちょこっとだけ「?」な意識があったとしても、いや、ここにいるのが幸せだからって、幸せなんですよって自分に言い聞かせて外にもそのように表現できちゃう。でもね、もしちょこっとだけでも「?」な部分があったなら、試しにそれを際立たせてみてほしい。そこにこそ、まこが殻を破るための最初の突破口があるはずだから。壊すのは怖いと思う。でも「与えられた安心感」に依拠するのではなくて、自らすすんで「安心感を創る」側にまわってみてほしい。自分が安心感のある場を創る。自分で創れるようになると強いよ。だって壊れても、また自分で創れるんだから。そうであってはじめて、困難に直面してもあきらめない忍耐力や精神力も勝手についてくるって僕は信じている。失敗すること、恥をかくことは嫌なことだけど、壊れた安心感の場を自分で必死につくらないといけないとなれば、そんなことを気にすることもなくなる。だって安心感ある場をとにかく早く作りだしたいはずだから。まこならそんなチャレンジができると思う。新たな武者修行を応援しています。
■そうた:ある日の終礼後の時間。Clipを訪れてアンケートを取ろうとなった時に、自分の目の前を通り過ぎていった人を後ろから追いかけて、勇気を出して聞いてみたら、有益な情報が得られたっていう経験をしたよね? 勇気を振り絞って一歩踏み出すことで結果が得られるんだと気づいた。不思議と少しばかりの自信がついた。その経験をぜひ覚えておいてほしい。それこそが人生の縮図だと思うから。何もしないでいると、ただただ時間が過ぎ去ぎていくばかり。でも何かをやると何かが起きるんだよね。自信がほしいって思うだけだと自信はつかないんだけど(逆に自信を無くすケースが多い)、でも、勇気を出してアクションしてみると、なぜか自信がついてしまった自分に後から気づかされてしまう・・・。僕はこれ、人生全般に言えることなんじゃないかと思う。だから、もしそうたがその経験から何かを得たとして、また、そこから少しばかりの自信がついたのだとしたら、同じことを日本でもやればいいんだよ。やっただけ得るものがあり、やっただけの自信が自然とついてくるから。アンケートだけじゃない。考える、飛び込む、やってみる。小さなことでもいい。この2週間の中で、試しにやってみたことを思い出して。ほら、反響があったでしょう?(わかるよね?) それをしっかりと感じよう。最終日の懇親会。僕のところに来て質問をしてくれたから「あっちのテーブルに行ってみて!」って案内したよね。お姉さまに囲まれて・・・。でもね、ちゃんと言ってみたら、予想外のたくさんのフィードバックが得られたでしょう? えー、そこまでしてくれるのー!って。何でもそう。それが人生の縮図なんだよ。だから何でもいい、どんどんやってごらん、それだけたくさんのことが得られるはずだから。「出せば、成る」をキーワードにしてみてほしい。ほんのちょっとした小さな経験、意味の無さそうなチャレンジ、全部そう。小さな経験の積み重ねが自信をつくり、小さな経験の積み重ねが仲間を作る。経験が自信をつくり、自信が機会をつくる。自ら機会を創り出し、創り出した機会によって自らを変えよ。それが僕からそうたへのメッセージです。なお余計なおせっかいをすると、あの時のお姉さま方は、きっとそうたから報告が来るのを楽しみにしていると思うよ・・・。
■なかじ(ともや):「なかじ」と「ともや」の2つの名前、どっちがしっくりくる? っていうのを僕は一番聞いてみたいかな。どちらが良いとか、どちらがダメとかの問題ではなくて、自分らしくいられたのはどっちだったのかな・・・って聞いてみたい。僕はどんな人であっても、ただ存在するだけでもすでに魅力があると思ってる。だからこそ自分らしく生きることが幸せの道なんだと。よく「自分を変える」という言葉があるけれど、もともとある魅力が消えたらもったいないと思うし、もともとある魅力を活かす形で、より良い人生をつくっていく・・・っていう道もあるんだと僕は思う。なかじ(ともや)は、2週間のプログラムがスタートした当初から、たくさんの発言をして、とても積極的だった。すごく頑張ってるな・・・って思って見ていたし、ターム全体にまで大きな影響を与えていたことは事実だよね。なかじ(当時は改名前の時期だった)の魅力がすごく出ているなーって思ってた。それはまさに、なかじの全ての行動や考えが「理由を自分にする」=「自分がやりたいと思ったから」だったのかもしれない。人は、素の自分こそが一番魅力的なんじゃないかと僕は思う。なかじは良い意味でストイックなんだよね。頑張ってるのに「もっと頑張らなきゃ!」っていうのが強くて。「積極的に意見を言うだけなら日本でもできる。日本ではできない、このチームだから、この28人だから、ベトナムだから、このプログラムだからできることに挑戦しなくては!」って。すごいな・・・ってホントに思うよ。もっともっと!っていうストイックな気持ち。そしてその気持ちにとどめるだけでなく、ちゃんと行動にまで移せてしまうというのはなかじの魅力。なかじのすごさ。たしかにそれは素晴らしいことなんだけど、たまには休憩も必要だよ。そして周りを見てごらん。聞いてごらん。「なかじ、がんばってるな・・・、すごいな・・・」って思っている人、意外といるはずだよ。自分だけで戦わなくてもいい。みんなに手伝ってもらっていい。自分の素=自分の魅力をひっこめないこと。人一倍に成長願望が強くて、やったらやり切るし、努力も行動もできるなかじだからこそ、僕はまったく心配していない。日本に帰ってからも武者修行。どう思われたってもいい。素の自分で人生を歩め! 作られた自分ではなく、素の自分で1位を取れ!
■あやの:優勝おめでとう! 気になったら聞いてみよう! 話したかったら話してみよう! 助けてもらいたかったら助けてもらおう! 申し訳ないなんて思いがあったら、いったん捨ててみよう! 自分だけで考えこまないこと! っていうのが、僕からあやのへのメッセージです。理由は省略(笑) この2週間。始まりから終わりまで、本当によく頑張った! すごい格闘をし続けたと思う。脇目もふらずに走り抜くって、まさにこのことなんだなって思う。「なんだ、このチーム?」って思うこともあったかもしれない。でも駆け抜けてみて、終わって気づいてみたら、いいチームだったでしょう?(って思ってくれているような気がするので、思い切って書いてみた)。あやのは当初、自分というものをもちながら武者修行に参加していた。できないこと、できなそうなこと、こわいこと、つらいこと、わからないこと、たくさんあったよね。(1)消極的なところ(2)言い訳するところ(3)自分を優先することの3点、全部でていたかもしれない。でも気づいているかな。途中からあやのは変わってきて、明らかに変わってきて、もう完全に自分を捨てて走っているところは正直なところ驚いた。直したいと思っていた3点、全部みごとに消えていて・・・。というか、消えてしまった状態で無我夢中で走っている自分にすら気づかなかったでしょう? 想像だけど、たくさんの友達と一緒にワイワイと充実して熱中していた中学高校時代の雰囲気って、そんなあやのだったんじゃないかなって。必要とされるあやのになっていたよね。本当のあやのは、もともと自分でスイッチを入れられるんだよ。今回なんで自分でスイッチを入れることができたんだろう? わからないでしょ? 時間をかけてでもいいから、ぜひ考えてみると良いと僕は思う。あやのは自分でスイッチを入れられる。だから、またスイッチが切れたら落ち込まなくていい。悩まなくていい。だって、またスイッチを入れたらいいんだから。ONのままでいる必要はない。だってスイッチはね、あやのがONにしたいと思った時に入れたらいいんだよ。とにもかくにも素晴らしい変身に驚いた。表情がぜんぜん違う。これからに期待しているよ!
■おがしゅん:幸せだねぇ。「やめてくださいよ・・・」って声が聞こえる(笑) 正直なところ、最初はどうなることかと思った。けど、だんだん変化が始まって・・・。たしかに不安定な中での行ったり来たりはあったけど、素晴らしいチームのサポートもあって。いつの間にか、気づかぬうちに、おがしゅんは激変していた。気づいてるかな? 初日のおがしゅんと最終日のおがしゅんは別人なんだよ。自分が自分として生きていくというテーマ。自分なりに課題に思い、どうしていいのか。それこそ孤軍奮闘、一人で戦ってきたんだと思う。後半で見せた、チームでまとまった上での走り抜きは本当にすごかったし、頑張って頑張って勇気を振り絞って終礼で放った言葉も素晴らしかったと僕は思う。そして、自分が自分として生きていくというテーマ。自分を探し続け、負けず嫌いで、自分に負けない男に・・・って。最後の最後を見てみたら、なんだ、できちゃってるじゃん!って。人の評価を気にしたり、本心を隠したりしてきたというけど、そんなおがしゅんとは思えない行動で、すごいなって。「かっこ悪くても自分に負けない男になる」って言うけどさ・・・。かっこよすぎるって。初日と全然違うじゃん。何のアドバイスも必要なくて。とにかく、おめでとう。あ、それとは別で、企画の優勝もおめでとう。おがしゅんは初日の初めから、ずーっと格闘だったなって。1日目から「自分にはできないな」「すげーっ」て思えるような、尊敬の眼差しを呼び起こしてくれたメンバーたちがいたよね。おがしゅんを見ていると、こんなに真摯に格闘を続けた参加者を見るのも珍しい。みんなにぶちまける事件。不安定との戦い・・・。武者修行をとことん活かしきったと思うし、本気で挑む、真剣に挑む。真剣とか本気とか、トコトン追求すると、こんなに大きな変化が起きるかって、改めて驚かされた。企画の面で言えば、チームの中でも本当に真剣なぶつかりあいがあって、支え合いもあって。コツコツと考え続け、あらゆる実行を続け。小さくて些細な努力もすべてフルフルにアクションをして。最後の粘りもすさまじかった。本気って偉大だな。いろいろなものを得たんじゃないかと思う。人の出会いは神秘だね。日本に帰ってからも武者修行。ますますの活躍に期待!
■きはる:この2週間の武者修行プログラム。やってみてどうだっただろう? 正直な話、なんでこのチームにいるんだろうって思ったこともあったかもしれない。やってもやっても手応えがつかめなくて、ボールを投げても投げても返ってこなくて。キャッチしようと準備していたら、ボールを投げるのを直前でひっこめられて、あれー・・・なんてことも繰り返し起きて。いろいろ試したかったのに、なかなか始まらなかったんだよね。でも途中からチームが動き始めた。明らかに動いた。動き始めると止まらない。きはるがびっくりするようなことも起きた。え? そんなことまでできちゃうの? とか。はじめにきはるがイメージしていた以上の変化が起きたように僕は思う。最後はきはるすらも動きに乗せられたり、サポートされたりする場面があったよね。僕はこのチーム、すごいなって思ってた。リーダーシップって何だろう?って思ったかもしれない。リーダーシップのあり方って多様なんだよね。驚くような変化と驚くような結果。そして最後の最後、採用後の引き継ぎでの思わぬ課題。でもあきらめずにチームで戦い抜いた。そこまでできちゃったということ。あらためて振り返ってみてどう感じるかな。どこで変化があったのか、何が作用したのか、などなど、改めて時期をおいて振り返ることでも、チームメンバーで語り合うことでも、あるいは、きはるが尊敬し「追いつきたい!」と思う先輩たちと話し合うことによっても、きっといろいろな学びがあると思う。環境に依存せずに生きるという願い、そのためのキーポイントがこの2週間の中にあるんじゃないかな。そして優勝おめでとう!スペイン語もっと出せばよかったのに。もったいなかったな。武器の出し惜しみ(笑)怒涛の2週間、ちゃんと乗り越え結果を出せたんだから大丈夫。時間をかけてでも、少しずつ自分の中の自信を感じて前進していこう。
武者修行で身につけたものは、日本でも磨き続けよう
というわけで、私から今回のタームの28人の皆さんへの願いは2つ。
1つは、自分が正しいと思っていることでも、アタマを固くして決めつけるのではなくて、「本当にそうかな?」って、いろいろなフィルターをつけかえてみて、現場に触れてほしいなと。
そしてもう1つは、皆さんが武者修行で身につけたチカラは、自分の成長に役立てるだけでなく、ぜひ周りの人たちのためにも役立てて欲しくて、その力はずっとずっと磨き続けて欲しいということ。
ホイアンでの格闘は終了したけど、家に到着するまでが武者修行。そして、日本に帰ってからも武者修行。日本に帰ってからが、真の武者修行のスタートだ! ファシリテーター無しでの新たな武者修行を始めてほしい。自信をもって、がんばれ!
【写真:終日オフでダナンの海へ】
そして最後に・・・、武者修行でベトナムに長期滞在しているために、遠くから待っていてくれた妻の香織、長女の理心、そして長男の豪太に改めての感謝。
家族の応援があってこその武者修行です。そして私自身、武者修行で学んだことが、家族にも還元できていることはとてもうれしいこと。今回新たに学ばせてもらったことは、家族の幸せのためにも活かしていければと思っています。
というわけで、皆さん、本当にありがとう。
【参考】いままで担当させていただいた武者修行プログラムの記録
【参考】武者修行プログラム、2週間の活動内容は?
なお、「武者修行プログラム」の詳細はこちらです。
「プログラム内容」や「武者修行で得られること」、「参加者の声」なども掲載されています。
なお、2週間プログラムの内容について、それぞれの日にちごとの概要をブログで紹介したものは次の通り。2017年春第1タームの事例です。
1日目:「キックオフ」 2日目:各チームがビジネス企画の活動をする1日目 3日目:各チームがビジネス企画の活動をする2日目 4日目:英語による中間発表、そしてチーム面談 5日目:終日OFF 6日目:ビジネス企画の活動+個人面談 7日目:ビジネス企画の活動+個人面談(2日目) 8日目:ビジネス企画の活動+ビジネス面談 9日目:ビジネス企画の活動 10日目:効果測定(1日目) 11日目:効果測定(2日目) 12日目:最終発表 13日目:クロージング・セッション |
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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