「不動産投資」といっても様々な投資対象がありますが、その中の一つが「デザイナーズ物件」。「デザイナーズマンション」や「デザイナーズアパート」とも呼ばれますが、1棟まるごと購入し、賃貸経営を行っていくというやり方です。
ではこの「デザイナーズ物件」への不動産投資。その魅力は何でしょうか? また物件選びの注意点としては、どんなことを考えていけばよいのでしょうか? 今回は投資対象としてのデザイナーズ物件について、まとめてみたいと思います。
(写真はイメージです)
目次
デザイナーズ物件に注目してみよう!
「一棟モノ」のマンションやアパートの賃貸経営で大事なことは、
(1)満室経営
(2)出口戦略
という2つのポイントに、どれだけこだわるか。
私がパートナーシップを組んでいる不動産会社では、(1)の「満室経営」については、J-RECの「不動産実務検定(旧:大家検定)」と連携し、「満室経営術」の講座を定期的に開催しています。
また(2)の「出口戦略」については、いかにして所有物件を高く売るか。「高値売却術」という独自のコンサルティングサービスによって、皆様のお手伝いをしています。
この(1)と(2)を実現するには様々な手法があります。
その一つとして注目してほしいのが、「デザイナーズ物件」の活用です。
なお今回は、自ら土地を取得して作り上げる「新築」ではなく、すでにある既存物件を「中古」で購入することを想定しています。
デザイナーズ物件とは? また投資の魅力は?
いま注目を集める「デザイナーズ物件」ですが、その中身は多種多様。
高名なデザイナーが設計した物件もあれば、単に「ちょこっとデザインにこだわった・・・」という意味での物件もあり。
美しいデザインがウリの案件もあれば、多様な入居者のニーズやこだわりを考えて「機能性」でこだわりを出している物件もあります。
デザイナーズ物件の3つの魅力!
この「デザイナーズ物件」への投資の魅力として、今回は3点をご紹介します。
(1)物件としての高い競争力!
賃貸経営においていかに入居者を集めるか。客付け、入居付けには、入居者を惹き付けるための「差別化」が大切です。
駅から少し離れている等のデメリットがあったとしても、デザインや機能性、その物件の「こだわり」が、デザイナーズ物件の「強み」となることもあります。
また、物件としての競争力を高めることができれば、入居者を集めやすくなりますよね。その物件の魅力をPRし、周辺物件より高めの家賃設定ができれば、さらなる利回り向上を狙うこともできます。
(2)充実施設がまとめて手に入る!
デザイナーズ物件を中古で購入することのメリット。
それは、差別化を狙って考え抜かれたデザイン性や、こだわりの機能性など、充実した施設がまとめて手に入れられるということ。
しかも実際に物件が存在するため、入居者の状況を確認することで、施設のウリが気に入られているか、競争力になっているかを確認することもできます。
デザイナー物件の場合、目に見えた「こだわり」があるため、一般の物件に比べて「競争力」の状況が確認しやすいという点もメリットと言えます。
(3)プロでなくても安心して経営できる!
後述しますが、すべてのデザイナーズ物件が安心して経営できるというわけではありません。注意すべき点もたくさんあります。
でも、基本的な競争力で見れば、比較的に高くなるケースが少なくありません。うまく維持と運営が可能であれば、良い利回りが期待できます。
また、差別化されたポイントが物件の入居者に気に入られている場合には「なかなか退去しない」という特徴があります。他の物件には、なかなか見つからないような「魅力」があるからです。
デザイナー物件のデメリット、注意点は?
・・・と、ここまで「デザイナーズ物件」のメリットを見てきましたが、当然ながら、デザイナーズ物件だからといって、すべてがうまくいくとは限りません。そこでデメリットや、物件選びの注意点について、見てみましょう。
(1)居住性、機能性、住みやすさのチェックを!
こだわりとデザイン性を備えた物件。でも、「長く住む」「長く生活する」という観点から、その「住みやすさ」を見極める必要があります。
「かっこいい、おしゃれ」と入居を決めたものの、「住みにくいから転居しようかな」となれば、また入居者をイチから探さなくてはいけません。
また、あまりに時代の流行を追ったものである場合年を経るごとに、かえって古く見えてしまう。そんなケースも考えられますね。
(2)メンテナンス、維持費の観点のチェックを!
こだわりの施設や、こだわりのデザイン。確認しておきたいのは、その修繕コストです。
例えば、曲線を多用していてコストがかかるとか、特殊な部品を使っているため補修品の入手が大変であれば、高額な維持費になる可能性も。
でも例えば部屋の壁紙など、ちょっとの工夫だけで低コストであっても見違えるようなデザインになるケースも。コストはしっかり見極めましょう。
(3)利回り等の投資対効果は冷静にチェックを!
こだわりの施設とデザイン。競争力が増すとしてもそれゆえに建築コストが割高になっていないか? この点もチェックが必要です。
「デザイナーズ物件だから競争力があるはず!」ではなく、その物件の差別化ポイントが、きちんと「競争力」になっているか、ということ。
投資物件としての利回りや物件としての価値は、一見、魅力的に見えてしまうデザイナーズ物件だからこそ、余計に注意深く見極めていく必要があります。
まとめ:不動産投資の選択肢に組み入れてみよう
一棟モノのアパートの賃貸経営で大事なことは、
(1)満室経営
(2)出口戦略
という2つのポイントに、どれだけこだわるか。
今回、その手法の一つとしてご紹介したのが「デザイナーズ物件」への注目です。
不動産投資家の間でも、デザイナー物件は、次第に注目を集めています。でも・・・、「デザイナー物件であれば必ず勝ち組になれる!」というわけではありません。
メリットもあれば、デメリットや注意点もあり、賃貸経営を成功させるためには、冷静な視点で物件ごとの吟味をすることが不可欠です。
「デザイナー物件にチャレンジしてみたい!」
そんな方がいれば、「ぜひ興味をもって研究すべきですよ!」とお伝えしたいと思います。その上で、もし何かあれば、お気軽にご相談いただければ、賃貸経営の成功に向けて、私なりに対応できるところもあると思います。
なお、デザイナーズ物件に限りませんが、不動産投資家の皆様のために、現在、オススメの物件を紹介するメルマガを発行中です。メールの受け取りを希望される方は、ぜひご連絡下さい。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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