未来予想に必読のD-Labプロジェクト|自動車業界のトレンドはシリコンバレーから起きている!

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今回ご紹介したいのは、経済産業省が2017年4月4日に発表した「シリコンバレーD-Labプロジェクトレポート」です。

パワーポイントのPDFで124ページもある大作です。数ページを見ただけでも、あまりに衝撃的かつ示唆的で、思わず時間を忘れて「一気読み」してしまいました。自動車業界を中心にして、これからの未来予想をする上では必読のレポートです。




自動車産業の将来に興味が無くてもD-Labレポートをチェックすべき理由

シリコンバレーD-Labプロジェクトレポート(Ver1.0)【写真:シリコンバレーD-Labプロジェクトレポート(Ver1.0)の表紙】

このレポートは、「シェアリング」、「コネクテッド」、「電気自動車(EV)」、そして「自動運転」という4つの大きなトレンドからの解説と分析から構成されています。

この4つを切り口にして、自動車産業に何が起きているのか、まさに「自動車産業のビッグトレンド」を理解するのに必読のレポートとなっているのですが・・・、

そもそも私は「自動車産業の将来」に格別の興味があるわけではありません。それでも釘付けになってしまった理由。

それは、「私たちの生活」という観点から見ても、しかも、わずか5年、10年という短い期間で見たとしても、実に大きな変化が起きるんだろうな・・・と、感覚のレベルで「未来が透けて見える」ものだったからです。

シリコンバレーD-Labプロジェクトのレポートの内容は?

シリコンバレーD-Labプロジェクトのレポートの内容はこちらです。

シリコンバレーD-Labプロジェクトレポート(Ver1.0)2017年3月29日

「シリコンバレーD-Labプロジェクト」がまとめたものです。

シリコンバレーD-Labプロジェクト(経済産業省HPより)
シリコンバレーD-Labプロジェクトは、シリコンバレーで自動車業界に起きている変化を日本に伝えるシリコンバレー在住の日本人による有志活動として生まれたプロジェクト。

シリコンバレーの自動車業界のリーダー、有識者へのインタビューから得られた成果を日本の自動車産業に携わる方々、特にシリコンバレーなどに拠点を持たない部品・素材メーカーの方々に広く伝える事を目的としており、これまでに、トヨタリサーチインスティテュート、スタンフォード大学、スタンフォード大学の産学連携促進団体である「CARS」等の協力を得ております。

自動車業界に起きている「モビリティ・イノベーション」を解説。このトレンドは、自動車大国「日本」から起きているのではなく、まさにシリコンバレーから起きているのだと。

この動きは、日本の自動車業界のみならず、日本の製造業全体にも影響を与えるだろうとしています。

「シリコンバレーD-Lab」が、様々な有識者へのヒアリングや各種調査・データ等を踏まえ、見解をまとめたものですが、これが非常によく出来ているのです。ぜひご覧ください。

私たちの世界にも大きな変化が起きる!

これを見ると、自動車業界のみならず、「私たちの生活」という点でも、大きな変化が起きていることが、容易に想像できます。

そもそも「カーナビ」だって、もはや「純正ナビ」の時代ではなく、Appleによる「Car Play」、あるいはGoogleによる「Android Auto」など、インターネットとの融和が進んでいますよね。

■Car Play

■Android Auto

自動運転の世界が実現するまで、わずかあと数年!

時代の変化が本当に早いなと感じる日々ですが、このレポートを見ると、さらに加速していく可能性が、ありありと伝わってきます。

詳細は読んでいただくとして、たとえばレポートの中にはこんな表もありました。これだけでも驚きませんか? わずか数年後の現実なんです。

シリコンバレーD-Labプロジェクトレポート(Ver1.0)【画像:シリコンバレーD-Labプロジェクトレポート(Ver1.0)より】

ここには「人工知能」の分野の急速な進展も背景にありますが、例えば、身近な分野として・・・毎日のように使っているスマートフォン。iPhoneを例にとれば、そのデビューは2007年。まだ10年足らずなんですよね。

飛躍的にレベルアップしつつある「音声認識」の驚愕

さらに言えば、この2年くらいだけでも、「音声認識」の性能が飛躍的に進化していることを実感しませんか? 音声認識システムとして、iPhoneなら「Siri」が。Androidでも「OK Google」が標準で備わっています。

私の周りでも、お年を召した方(スマホ慣れしていない)が普通に音声認識を使っているのを見てびっくりしましたし・・・。また、10代の若者が、音声を使って検索しているのを見て、「音声機能は割とよく使うの?」と聞くと、「えっ、普通に音声、使いますよね?」と言われて驚いたことも。
(私がオジサンなだけ?)

先日は、Skypeでも同時通訳機能が実装されたとのニュースが。
これ、すごくないですか?

ニュース – Skypeに同時通訳機能、日本語で話せば英仏独など9言語で伝わる:ITpro

米マイクロソフトは2017年4月7日、音声・テキストチャットツール「Skype」の翻訳機能を拡充したと発表した。新たに日本語の「リアルタイム会話翻訳」機能を追加。英語やフランス語、ドイツ語など9言語と日本語との間を同時通訳しながら会話できるようになった。

なお、人工知能の発展と、音声入力を活用した知的活動については、
「超整理法」でおなじみ、野口悠紀雄さんによる書籍
話すだけで書ける究極の文章法」がオススメです。

さらっと読めるのですが、本書自体、野口悠紀雄さんがスマートフォンの音声入力で書き上げたという、なかなか意欲的な作品です。

話すだけで書ける究極の文章法 人工知能が助けてくれる!

野口 悠紀雄 講談社 2016-05-20
売り上げランキング : 45259

by ヨメレバ

     □     □     □

そしてさらには・・・、もっと「日常生活」という点で言えば、この映像を見てください。もうこれが現実なんですよね・・・。

こちらは、Amazonのスピーカー型デバイス「Amazon Echo」。


(搭載されている音声AIの名前は「Alexa」)

これは、Googleのスピーカー型デバイス「Google Home」。

(搭載されている音声AIの名前は「Google Assistant」)

そして、Lineも参戦。2017年中には同様のスピーカー型デバイスとして「WAVE」を、その後には、ディスプレイ搭載型デバイス「FACE」を出す予定とされています。
(搭載されている音声AIの名前は「Clova」)

日本のシャープも、年内にはスピーカー型音声アシスタントを出すようですね。

未来の変化が透けて見える!シリコンバレーD-Labレポートは必読!

というわけで、皆さんぜひ今回のレポート、ご覧になってください。

シリコンバレーD-Labプロジェクトレポート(Ver1.0)2017年3月29日

ネタバレになるので、内容には触れませんが、わずか5年、10年という短い期間で見たとしても、実に大きな変化が起きるんだろうな・・・と、感覚のレベルで「未来が透けて見える」はずですよ。

私自身、大いに刺激になりました! いやはや、ますます楽しくなりそうですね、これからの未来は。

未来予測は「当たるかどうか」ではなく「自分の頭で考えるきっかけ」としての価値がある!
イギリスの『エコノミスト』誌による未来予測。 2年前に出た書籍、「2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する」に続き、今月また新...

サムスル
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時の運と人の縁を極める日々の記録 】  渡邉 裕晃
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