糸山英太郎「清濁併せ呑む人脈形成術」とは?実際に見てみる、会ってみるということ

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新日本観光グループ代表 糸山英太郎さんが、「清濁併せ呑む人脈形成」と題して、こんなことを書かれています。

私にとって最大の財産は、縁あって知り合った人たちである。私が事業家として、政治家として、また投資家として成功できたのも、力を貸し、支えになってくれる人脈があったからだと思う。自分一人の力だけでは、とても今日には至らなかっただろう。

私が今日の人脈を築いてきた過程には、キーパーソンとなる人物が何人かいる。ヤクザの親分から財界の大物、日本のトップである首相に上り詰めた政治家まで、「清濁併せ呑む」私の人脈が形成されたのも、彼らのおかげである。
(「金儲け哲学」かんき出版、2002年)

子供の頃、とてつもない人物や、けた外れな人物に興味ひかれるということがあると思います。

実在しなくても、例えば小説やドラマ、アニメなどの登場人物であっても、「すごいっ!!」と思ってしまう相手に、憧憬の念を抱くことがあると思います。いわゆる社会的評価がプラスであろうと、マイナスであろうと、不思議な魅力を覚えることがあると思います。

私にとって、その一人として挙げられるのが糸山英太郎さんです。今回のブログでは、糸山英太郎さんとの出会いについて取り上げます。




経営者であり政治家でもある糸山英太郎という人物

いわゆる社会的評価がプラスであろうと、マイナスであろうと、不思議な魅力を覚える人物。私にとって、その一人として挙げられるのが糸山英太郎さんです。

政治家の納税額ランキングが公表されるたびに桁違いの数字をはじきだし、世界の金持ちランキングでも、絶えず上位に顔を出す。そんな姿に、まだ小学生、中学生だった私は、とても興味をひかれました。

経営者と政治家を長くつとめ、大学の学長もやり、三菱重工個人筆頭株主、日本航空個人筆頭株主(合併後に最高顧問に就任予定)、雑誌「フォーブス」の調べでは、推定資産が4150億円という大怪物です。もちろん、悪い評判(やっかみ?)もたくさんあることは承知しています。

いつかお会いしてみたいとは思っていましたが、全くの雲の上の存在という感じでした。この巨額な財産も、譲り受けたものというよりは、ほぼご自身でゼロから築きあげたものだそうですから、まったく理解不能。私にとっては、近づきたくても近づけないような存在でした。

興味を持ち続けると、さまざまな手段を思いつく

一方で、私の興味はおさえきれず、近くの方に尋ねてみたのですが、「あまり興味がない」「なんか怪しげな金持ちでしょう?」という無関心層が多勢を占め、なかには「糸山英太郎さんに興味をもっているだなんて、君、20代にしてはずいぶん変わっているねぇ」なんて言われることまでありました。私からすれば、逆にどうして興味をもたないのだろうと不思議な感じすら抱いていました。

経営者になってから、「行動こそが未来をひらく」という信念(思い込み?)が発達してしまったためでしょうか。ホームページで発表されるコラムをできるかぎり拝読。関係者へのアプローチからスタートし、絶版となった著書も入手。今年になって、約30年ぶりに本を出されたので、それもチェック。勉強すればするほど、お会いしてみたいと思うようになっていきました。
 

★本:「怪物商法–常識をぶち破る」(KKベストセラーズ、1973年)
★本:「金儲け哲学」(かんき出版、2002年)
★糸山英太郎さんのブログ: http://www.itoyama.org

怪物商法—常識をぶち破る (1973年)

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評価の分かれる大怪物に実際に会ってみる

 
時間はかかりましたが、先日ようやくお目にかかることができ、一言、二言、お話をさせていただく機会に恵まれました。謦咳に触れることができ、まさに感激でありました。

自分を超える優れた方に実際にお会いして、いろいろと勉強をさせていただくこと。世界が広がり、目を開かれる瞬間です。本だけでは得られないものがあります。

社会的評価に非常に幅のある人物ですが、とてつもないことをやられてきた方であることには間違いありません。「ずばぬけたパワーと業績をもつ」ということだけでも、学ぶべきところがたくさんあるはずだと思います。人と知り合う縁というものを大事にしていきたいと思います。

特に会社のトップである経営者には、上司がいません。だからこそ、多くの人と知り合い、できるだけたくさんの社外上司をつくり、虚心に学んでいくことが大事になってくると思うのです。と同時に、師匠候補を見つけたら、いつでも弟子入りさせていただけるぐらいの能力を、自分自身に蓄えておく努力も大切だと思います。

ダメ元でアプローチしてみること、ダメ元で会ってみるということ

糸山英太郎さんは著書の中で、清濁併せ呑む人脈形成について言及されています。「人を受け入れるストライクゾーンを広く持つことがいかに重要か」という点です。

そして、こうも主張されています。

得たいの知れない分野の話題や難題にぶつかったときは、実態を知ろうとする気持ちを強く持つことが大切だと私は思う。知らなかった昔に比べれば、見える世界が格段に広がるし、自分を成長させることもできる。また、先入観を捨てて、何でもバカにせずに、挑戦してみることも必要だ。非常に勉強になる。

これは、「話題や難題」についてだけでなく、「とてつもない人」についても言えることだと思います。ダメ元でアプローチしてみること、ダメ元で会ってみるということです。
まだまだ世界は広いし、まだまだ勉強の毎日だと、つくづく思うのです。

パワフルな人物から刺激を受けよう

最後に余談になりますが・・・  

実は「経営者を兼ねる政治家」として私が以前から興味をもっていた方が、もう一人います。もうお亡くなりになってしまいましたが、三光汽船(世界有数の海運会社:すでに倒産)を創業し、自民党旧河本派の元会長で通産相、副総理格の国務相なども務めた河本敏夫さんです。

社会が複雑化したためなのでしょうか。誰もが目指せる道であるとは思いませんし、評価も分かれるとは思いますが、いずれにしても、最近そういうパワフルな方がめっきり少なくなってしまったことは、寂しいものです。

というわけで、少しでも気になる人物がいれば、本を読む、セミナーを聞く、実際に会ってみるなど、いろいろなチャレンジをしてみることをオススメします。きっとたくさんの刺激が得られるはずです。

【参考】糸山英太郎さんの著書

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【参考】糸山英太郎さんに関するブログ記事

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