「明大生との毎週一問百答」コーナー。質問第107弾となる今回のテーマは、「やる気が出ないときの対処法」です。
<質問> 仕事をしていて、なにもやりたくないときはありますか。 そんなときは、どうやって乗り越えていますか。 (明治大学商学部3年 安齋修平さん) |
ちなみに、このコーナーについての詳細や背景については、こちらをどうぞ。
まず、「なにもやりたくないとき」。
責任ある立場なので、基本的にそういう状態が起きないようにしていますが、もし起きた場合には、これは、自分にとって、「人間としての異常事態」なのだと受け止めるようにしています。
動物としておかしな状態だ、ということです。
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人間には知性がありますが、その前に、動物でもあるわけです。
「人は、面白いと認識するから笑顔になって笑う」わけですが、「笑顔を創って笑うから、面白いと認識するようになる」という側面もあります。
この法則を利用します。
つまり、動物としておかしな状態を解決するために、動物としての平和な状態を取り戻す努力をする。
これが、私の回答になります。
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動物としての異常事態であるわけですから、
例えば・・・、
(1)おいしいものを食べていないのでは? → おいしい食事をとるようにする。 → 無農薬だったり、厳選されたホンモノ食材での料理を求める。 (2)体を動かせていないのでは? (3)きちんとした睡眠がとれていないのでは? (4)文明に染まりすぎているのでは? |
例えばそんなことです。
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人によって、ベストな方法はいろいろあるかと思いますが・・・、私の場合、何をするにしても、大前提となるのは、「動物としての平和な状態を取り戻す努力をする」ということです。
だから、「食べたい!」「飲みたい!」「はしゃぎたい!」というようなことでも良いと思います。それが、「動物としての平和な状態」を取り戻すことにつながるのであれば。
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私が日頃、例えば
・運動をする(動物なら体を動かそう!) ・自然にふれる(動物なら自然の中を歩もう!) ・子どもと遊ぶ(動物なら子育ては本能!) ・食べ物にこだわる(動物なら体に良いものを取り入れよう!) ・テレビを見ない(動物なら自ら動く能動性を大事にしよう!) ・薬を飲まない(動物なら自然治癒力を大切にして育もう!) ・人と食事をして話す(動物なら仲間との交わりを大事にしよう!) |
などを心がけているのは、「その方が心地よいから」ということもあるのですが、私にとって、「動物としての平和な状態を取り戻す」ことにもつながる行為だからです。
結果として、「何もやりたくない」と思うことは、起きにくくなります。
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「人間は理性があるから、もっとちゃんとしなきゃ!」
そんな風に生きていると、自分の理性や意志の力ばかりに頼ってしまい、かえって無理をしてしまいます。結果として、頑張っても結果が出なくなります。
でも、「人間は動物なんだ。人間は怠ける動物なんだ」
そう思うなら、自己マネジメントのための工夫はいろいろと、やりようがあると思うのです。
ぜひ、試行錯誤を通じて、自分なりのベストな方法を見つけ出してみて下さい。自分の例ばかりで恐縮です。少しでもお役にたてるようなヒントがあれば、幸いです。
2008年7月3日 渡邉 裕晃
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