スリナム!インドネシアの言語(ジャワ語)が通じる国が南米に!

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ジャワ語は、主にインドネシアのジャワ島で使われている言語です。ジャワ語を公用語とする国はありませんが、ジャワ語話者は8500万人とも言われています。

そんなジャワ語ですが、なんと南アメリカの中にジャワ語を流暢にしゃべる人たちの国があるそうです。皆さん、ご存知でしたか?

実は私は知りませんでした。「なんで、南アメリカに?」って思いますよね? インドネシアで移動中、タクシーの運転手さんが教えてくれたのです。今回は「インドネシアのジャワ語がなぜ南米でも?」という話題を取り上げてみます。




おしゃべり好きな運転手が話してくれた「ジャワ語」の話

先日、スラバヤに行く機会がありました。知人とのミーティングを終えて、夜タクシーに乗った時のことです。

運転手さんから「君はスラバヤ出身?」と聞かれ、「いや、日本ですけど」と答えたら・・・、運転手が「えっ?」と、しばらく固まりました。どうやら私がインドネシア出身だと思っていたようです(笑)

インドネシアの標準的なタクシー「ブルーバード」【写真:インドネシアの標準的なタクシー(ブルーバード社のホームページより)】

 
まぁ、こういう反応はいつものこと。すっかり慣れてしまいました。

今回のタクシーは、おしゃべり好きな運転手さん。インドネシアの生活一般やら雑談を交わした後のことです。ジャワ語に関する話になりました。

インドネシアの公用語は「インドネシア語」ですが、地方には、それぞれ特有の言語があります。ジャワ語は、ジャワ島のジャワ人が用いる言語。私もジャワ語の習得には興味があるものの、なかなか難解だと言われていて、手つかずの状態です・・・。

インドネシアの外にも、ジャワ語を流暢にしゃべる人たちの国が

運転手さんは、おもむろに、こんな話をしてくれました。

インドネシアではない場所なんだけど、ジャワ語を流暢にしゃべる人たちの国があるんだけど知ってる?

と。

「えー、そんな場所、あるの?」

と思いましたが、よくよく聞いてみると、なんと南アメリカだと言います。
インドネシア近辺の国かと思っていたので、またまたびっくり。

ではどこに?
どうしてまた、インドネシアから遠く離れた南米に?

ジャワ語人口が多い南米の国「スリナム共和国」

聞いてみると、正解は南アメリカのスリナムという国。正式名称はスリナム共和国(Republiek Suriname)。かつては、「オランダ領ギアナ」という名前だったようです。


 
いゃあ、知りませんでした・・・。

インドネシアから、ものすごーく離れている小国なのに。
ここだけ、今でもジャワ語のできる人たちがいるなんて。
こんなこともあるんですね・・・。

ウィキペディアで「スリナム」を調べてみる

世界はホントに広くて深いなぁと改めて実感させられました。ホラかもしれないので、帰宅してから念のため調べてみたのですが、やはり、本当でした。

■詳細:ウィキペディア

スリナム – Wikipedia

民族は、インド系(印僑)が27%、スリナム・クレオール(白人と黒人の混血)17%、マルーン系15%、インドネシア系(ジャワ人が多い)15%、混血12%、先住民(インディオ)、華人、白人、その他と続く。マルーン系は内陸に逃れたアフリカ系奴隷の子孫で、奴隷制廃止まで北部都市に生活した同じアフリカ系のクレオール政権に対して、1986年から1992年まで反乱を起こし戦った。

国民の約90%がパラマリボか沿岸部に居住している。スリナムの人口はオランダにとっても重要である。2005年には328,300人がオランダに居住しており、これはオランダの人口の約2%を占める(スリナムの人口は438,144人である)。

言語は、公用語はオランダ語だが、クレオールが使うタキタキ語とも呼ばれるスリナム語(Sranang Tongo)が共通語として使われる。また、英語やジャワ語やヒンディ語など、それぞれの民族はしばしば自分達が元々使っていた言語を使っており、ポルトガル語やスペイン語を話すコミュニティも存在する。

そして、なぜインドネシアのジャワ人が・・・という謎ですが、「契約移民を受け入れ新たな労働力とした」と説明されていました。

スリナム – Wikipedia
その後、1863年に奴隷制度が廃止されたが、1873年まで完全解放はされなかった。奴隷達の多くは自由になるとすぐに数世代に渡って彼らを苦しめたプランテーションから逃れ、パラマリボに流入した。

このことによりスリナムにおける農場経営は一時停滞したが、スリナムのプランテーションは手作業の労働者に大きく依存していたため、労働力の不足を補うためにオランダ領東インド(現在のインドネシア、特にジャワ島)やインドから契約移民を受け入れ新たな労働力とした。

さらに19世紀後半から20世紀初頭にかけて、中国から移民を受け入れ、また中東からも少数の移民が導入された。スリナムの人口は少ないが、このような歴史により、スリナムは世界でも多様な民族性と文化を持つ国となっている。

いつかジャワ語が通じる国「スリナム」に行ってみたい!

 
それにしても、今回のったタクシー。本当におしゃべり好きな運転手さんでした。私が「インドネシア人ではない」ということを気遣ってか、ゆっくりと、はっきりしたしゃべり方をしてくれたので、大助かり。

話が盛り上がるあまり、運転手さん、つい私の指定した目的地を過ぎてしまい、「うわぁ、おしゃべりしていたら過ぎちゃったよ、ごめんー。戻ろっか?どうする?」と、ひどく萎縮していました(笑)

でも、とっても良い話が聞けたから良しとしました。こういうのも、インドネシアの楽しみだよなーと改めて思います。スリナム。いつか行ってみたいな・・・。

【参考】ジャワ語とスリナムを取り上げた映画作品

追記です(2018年4月1日)。スリナムとジャワ語の関係について、何か本が無いかな・・・と思ったのですが、見つからず。ただ映画で「スリナム・アムステルダム」という作品を見つけました。

ストーリーに「南米のスリナムからアムステルダムの大学に留学したスパイク。生活は貧しく、大学生活も挫折した彼は、白人女性のロザリーと出会い恋に落ちる」とあるので、スリナムとオランダとの関係が伝わってくる作品の可能性がありますね。

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【参考】ジャワ語に関するブログ記事

ジャワ語をテーマに取り上げたブログ記事をまとめました。こちらの記事も、ぜひどうぞ。

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