インドネシア、マラン市の地方紙「Malang Post」から取材を受けました。
先日facebookで投稿した、曽祖父の博物館の閉館騒動をめぐっては、私の予想をはるかに超える反応が集まり、本当に驚いています。単に「いいね」の数が多かったことにとどまらず、いろいろな方からご連絡をいただきました。
日本語での投稿でしたが、わざわざ「グーグル翻訳」を使って読んでくださったインドネシアの方も多い感触で。さらには日本語による投稿なのに、そのままシェアしてくださったインドネシアの方もいて・・・。
あまりに反響があったので「日本語で発信するだけでなく、インドネシア語で、しっかりとして見解を出さなくては」と思い、先日あらためてインドネシア語でfacebookにも投稿しました。
それをブログ化したのが以下の記事です。
インドネシア語で書こうと思ったのは、全家族を代表するコメントではないものの、直系に近い子孫として、責任あるコメントを出すべきだと感じたからです。
曽祖父の博物館の再開に向けて立ち上がってくださった地元団体の代表者からも連絡をいただいたり(必ずや、近々お目にかかります!)、そしてまた地元紙「Malang Post」からの取材を受けるまでに・・・。
「博物館が再開されて、きちんと保存されるといいね」との声も多く寄せられていて、本当にうれしいかぎりです。前回のfacebook投稿で書いた通り、本音を言うと、私はあきらめていました。また私の周辺の家族・親戚も諦めの境地にあっただけに、「保存されることを祈る」との声は、私の予想を超えています。
いまベトナムで日本人学生向けビジネスインターン「武者修行プログラム」に従事しており、早朝から深夜まで関わり続けていることから、マランでの動きを正確につかむだけのことができていません。しかし、私に寄せられる情報によれば、なんとマラン市が博物館の保存(つまり買収)も検討に入れて議論している動きも出てきたようで、もうびっくりです。
先日、私がインドネシア語でfacebookに声明を出したのは、あまりの反響の多さに「このままだと近々メディアからの取材がくるはず」と直感したからです。
そして、私自身は「博物館が維持されることは困難」だと感じており、しかしながら、たとえ博物館が無くなってしまったとしても、創業者(曽祖父)の遺訓は継承していくとの宣言をさせてもらいました。
今回の日本語投稿ですら、きっと「グーグル翻訳」を使って読み込もうとするインドネシアの方も出てくるはずなので書くにくいのですが・・・。
この博物館のスタッフの皆さんや、過去に会社で仕事をしていただいた人たちなど、こうした歴史の消滅に悲しみを覚える人は多くて・・・。ホントに多いんです。(個別にメッセが来ます)
博物館スタッフの中には「あなたは、もう株主ではないかもしれないけれど、創業者家族なんですから、私たちグループの家族だと思って下さい。そして、何でも言ってくださいね!」と言ってくれて親しく配慮をしてくださったり。
また博物館の別のスタッフは、霊能力をもつ立場からの解説をしてくれて(私はこういうのは全く信じないのですが)、「定期的に博物館の部屋を巡回していると、あなたの曽祖父母や祖父母にお目にかかることがあって。おばあさまは、いつも右の手前の部屋にいらして、ひろあきはいつになったら来るんだ?と、よくおっしゃっていますよ」なんて言ってくれたりもして。
その他にも、この博物館の閉館を寂しく感じる仲間は多くて・・・・。そういう存在を思う時、私はいてもたってもられなくて。だからこそ、たとえ博物館が無くなってしまったとしても、創業者(曽祖父)の遺訓は継承していくとの宣言をしました。
元社員に会うと「おまえは、もっと会社の歴史を知るべきだ」と進言してくれる人もいて。また会社の歴史を知る人にあう度に「昔は、こうでしたよ」と教えてくれる人も多くて。曽祖父の経営哲学も影響しているはずですが、それこそ、もうファミリーなんです。
そんな中、地元の地方紙「Malang Post」の記者の方からも連絡をいただき、私の今回のfacebook投稿の一部を記事で引用したいと。
また、本件に関していくつかも記事を書いてくださっていて、各種動向を教えてくださる存在に。私は、もう絶望し、もう消滅あるのみと考えていたのに、こうした動きが出てきたことには驚きしかありません。
なんとも言えない状況ですが、博物館が残ろうが消滅しようが、大事なことは遺訓を継承することなんだろうなと。そして、その遺訓を現実の中で体現することが大事なんだろうなということを改めて思います。
「もし曽祖父が生きていたら、今回の事態を受けて、私にどう言うだろう?」と想像した時、きっと彼が言うはずなことは「かたちにとらわれず、ちゃんと生きなさい」ということのはず。
博物館が消えようが、大事なことは、彼の意志を受け継いで体現することだなと。まさに新たなチャレンジと言えますが、新たな覚悟を突きつけられていることでもあるんだろうなと感じます。
たくさんの声援に感謝します。あらためて、曽祖父母が果たしたドン底からのはいあがりの歴史を感じます。ありえないくらいの、ひたすらな努力が未来を切り開くことは、私が曽祖父母から教わったことの一つです。残り人生を全力で駆け抜ける決意です。