駐日インドネシア大使公邸で開催された「断食明け大祭」。これは、イスラムの断食明けのお祭り「Idul Fitri」(イドゥル・フィトリ)に伴う立食ランチパーティーです。
「イドゥル・フィトリ」は、日本語では「断食明け大祭」と呼ばれ、1ヶ月間の「ラマダン」(断食月)の終わりを祝うもの。レバラン(Lebaran)とも呼ばれます。
この日はイスラム教の祝祭日となり、今年(2010年)は、9月10日と9月11日の2日間が、「イスラム暦1431年イドゥル・フィトリ」と指定されています。私自身、インドネシア人の血を引く立場でありながら、この「イドゥル・フィトリ」の催事に参加するのは初めてです。
今回のブログでは、駐日インドネシア大使公邸で開催された「断食明け大祭」がどのような雰囲気で行われたのかを、写真をまじえてお伝えしたいと思います。
目次
祝祭日に指定されるイドゥル・フィトリ(断食明け大祭)とは?
【写真:インドネシア大使公邸の入口。立派です・・・】
断食月を意味する「ラマダン」の期間、イスラム教徒は「日の出」から「日没」まで、飲食をしません。イスラムの義務の一つに断食を意味する「サウム」があり、日の出から日没までの間は断食をする期間に入るのです。
1ヶ月間の「ラマダン」(断食月)は、毎年その開始日と終了日が異なります。今年、2010年のラマダン日程は、「8/10(火)〜9/9(木)」の1ヶ月となっていました。なお、イスラムの断食について詳しいことを知りたい方は、こちらをどうぞ。
そして、このラマダン(断食月)が明けた時のお祭りが、今回ご紹介する「イドゥル・フィトリ」(レバラン)になります。通常なら2日間がインドネシアの祝祭日に指定されます。インドネシアの祝祭日については、こちらの記事もどうぞ。
東京の「インドネシア大使公邸」の場所は?
【写真:大使公邸の入口看板】
最寄り駅である目黒駅に到着するなり、もう、インドネシア人だらけ(笑)。まるで日本ではないかのような錯覚を覚える程でした。駅から大使公邸に向かって歩いていても、すれ違う人たちは、インドネシア人ばかり。歩くたびに、ワクワクしてしまうのが不思議なところです。
そして、インドネシア大使公邸に到着! 場所は、目黒と五反田の間に位置する「インドネシア大使館」の裏側です。この地図で見ると、「インドネシア大使館」の右下あたりに緑のエリアがありますが、そこがインドネシア大使公邸になります。
都内にあるインドネシア大使公邸、実に美しい!!
駅からインドネシア大使館に向かい、大使館から裏手にまわると入口があります。そしてこれが、大使公邸の玄関です。立派です!
【写真:大使公邸の玄関】
きっと、歴史的文化財なのでしょうね。美しい洋館です。
そして、その脇に行くと、いかにもインドネシアっぽい門が。
【写真:庭に至る門】
ここをくぐると、まるで次の世界に行けてしまいそうです(笑)。
大使公邸で開催されたイドゥル・フィトリ(断食明け大祭)の様子!
【写真:庭の中央広場】
庭に入ると・・・、もう会場には、大勢のインドネシア人が! 日本人は、ほとんど皆無です。そして会場では、無料で料理が配られました。それが、こちら!
【写真:お祝いのお料理を配るブースがたくさん】
【写真:来場者に向けて用意された料理】
【写真:スープを入れるだけで出来あがり!】
どんな料理かというと、これです。
【写真:振る舞われた料理(撮影に失敗しました・・・】
撮影に失敗しましたが、いかにもインドネシアという風情を感じされる料理。若干難ありでしたが(笑)、それでも、おいしいところもあって、ありがたく頂戴いたしました。
日本にはインドネシア料理が楽しめる店が少ないので、こうした本場に触れることができる機会は、本当に貴重です。
大使公邸の庭は広いですが、そんな広い庭が狭く感じてしまうほど、大勢のインドネシア人たちが集まっていました。
座る場所がないので、レジャーシートの上で。
【写真:本当にたくさんの人たちが!】
食べたり、おしゃべりをしたり。ほとんど日本人のいない空間。料理は、インドネシアのものだけ。そして流れるアナウンスもインドネシア語・・・。食べ終わった人たちも、すぐに帰ったりせず、例えばこんな感じ。
【写真:久しぶりの再会? 記念撮影をする人たち】
皆さん、ゆっくりとして、その場を楽しんでいるようで、もう、このエリアだけは、東京とは思えないような、そんな至福の環境でした・・・。
最後にいただいたお土産はこちら。
【写真:おみやげ】
インドネシアのものばかりではありませんが、いかにもインドネシアでいただくようなものばかり。インドネシアにいるかのような雰囲気が、どんどん増していきました。
断食明け大祭(イドゥルフィトリ)のお祭りに参加しよう!!
というわけで、今回は、インドネシア大使公邸で開催された断食明け大祭(イドゥルフィトリ)の様子をご紹介しました。本当に中に入れるのか不安でしたが、いざ行ってみると「どうぞ、どうぞ」と明るく迎えてくれました。
やはりインドネシアの雰囲気は良いな・・・と。落ち着いて、ついつい、なごんでしまう、実にほっとできる空間でした。来年もまた行きたいです!
■追伸:
来場者には家族連れも多かったのですが、インドネシアの1歳から2歳くらいの子供たちを見ていると、うちの子供たちと似ているところが多くてびっくり。やはり血は引継ぐものなのですね・・・。
イスラムのラマダン(断食月)に関連するブログ記事
インドネシアにおけるイスラムのラマダン(断食月)に関連するブログ記事です。こちらも、ぜひどうぞ。
なお、断食明けのお祭り「Idul Fitri」(イドゥル・フィトリ)とともに、長期大型のレバラン連休がスタートします。インドネシアの祝日事情についてはこちらの記事をご覧ください。