ジャカルタに住む・・・と考えた時、私は正直な話、「住みたくないな」と思います。生活の場所、子育ての場所、住みやすさ。いろいろな点から言って、住む場所としての魅力は感じません。(すみません、ネガティブな表現から始まって)
私は現在、インドネシアの東ジャワに住んでいます。でも、インドネシアで生活していると感じるのですが、ジャカルタにはジャカルタならではの大きな魅力があるんですよ。
ジャカルタは「住みたい」とは思わないのに、なぜか惹きつけられて、魅力を感じてしまう不思議都市。「ジャカルタの魅力って何だろう?」と、改めて考えてみました。
目次
インドネシアの首都「ジャカルタ」の魅力
[Mr.Stefan Magdalinski] View from our Jakarta apartment / smagdali
先日、ジャカルタに行く機会がありました。訪問と訪問の間で、ちょっとした時間が空いてしまい、カフェでしばらく休憩を。店内を見回して、また人々の姿を眺めながら、改めて「ジャカルタ」という場所について、自分なりに考えてみることができました。
インドネシアの首都であり、政治的にも経済的にも、インドネシアではナンバーワンの存在。でも、考えれば考えるほど、不思議な都市だな・・・と。
2010年の調査によれば、人口958万人というメガシティ。2000年時点の調査では、838万人でしたから、それだけ人を惹き付けるものがあるわけです。
初めてジャカルタを訪れた子どもたちの反応
思えば昨年のことでした。初めて子供たちをジャカルタに連れてきたのは。今まで、ジャカルタで飛行機のトランジットをすることはあっても、実際に空港を出て、ジャカルタの街を案内するということはしていませんでした。
それまで子供に案内していきた場所は、現在住んでいる東ジャワのマラン、スラバヤ、ジョグジャカルタ、そしてバリ島のみ。
子供たちはジャカルタに行くに際して、大きな期待をしていたようです。今までいろいろな人から聞かされてきた、「インドネシアの大都市ジャカルタ!!」。そのイメージがあったようで、ジャカルタに行けることを、とても楽しみにしていました。
さまざまなイメージをふくらませる中、「初めて訪問するジャカルタを見て、子供たちはどう思うだろう?」と、私も興味津々でした。
でも、初めてジャカルタに到着してから、わずか1時間ほどのこと。8歳になる私の息子は言いました。「パパぁ。ここは人の住む場所じゃないね。大変だよ、ここは・・・」って。それに対して長女も「そう、そう」と遠慮がちに。
インドネシアの地方都市と比較した時の魅力は?
実は私も全く同じことを感じていました。少なくとも、最近5年くらいの期間に限定していえば。だから子供たちの声を耳にして、「やっぱりそう感じるのか・・・」と。
いま住んでいるマランという場所が非常に住み心地が良い場所であるためか、それと比較してジャカルタを見てしまう、という側面もあったのだとは思います。
振り返って考えてみると・・・、
インドネシアの地方に行くと、同じようなことを言う人が意外と多いのです。その地方に住む日本人だけでなく、インドネシアの方でも。「ジャカルタは人の住む場所じゃないよ」って。
インドネシアの地方に留学する日本人学生の中には、こんなことを言う人もチラホラと。
「ジャカルタに行くたびに、ほんとにそう実感するんですよね。でも失礼に当たりそうだから言えないんですよ・・・」なんて。
ジャカルタに住むインドネシア人に、「ぼく、マランに住んでいるんですよ」と言うと、「えっ、まじか? いいなぁー」って、羨ましがられることすら。
それでも人を惹き付けるのがジャカルタ
でも・・・、私がジャカルタへ行く用事があるという時に、それでも息子は言うんです。
「えっ、パパ、明日からジャカルタに行くの? いいなぁー」って。
「行きたいよー!」って。
この反応の仕方、不思議ですよね?
なんでだか、わかります?
かくも不思議なアンビバレントな感情・・・。「住みたい」とは思わないけど、なぜか惹きつけられるものがある。そんな不思議な都市、ジャカルタ。
でも、これは、ジャカルタならではの独特の特徴から来るものであり、ジャカルタならではの魅力を表す反応でもあると私は思うのです。
ジャカルタは、多様性に富んだメガシティ
「えっ、なにそれ!」と思う人もいるかもしれません・・・。
ひとつ言えるのは、ジャカルタは何か一つの特徴をもつという都市ではなくて、実に多様性に富んだ場所であるということ。様々なマイナス面もあれば・・・、様々なプラス面もあって。
同じジャカルタと行っても、場所によって様々な景色を見せてくれ、様々な魅力が交錯するという大都市、それがジャカルタです。
興味のある方は、ぜひ一度、ジャカルタを訪問してみてほしいです。実際に見たり経験することでわかることがたくさんありますから。「インドネシアは住みやすい?」とか、「ジャカルタは住みやすい?」と聞かれることもありますが、やはり実際に自分で肌でふれることが一番です。
またこのブログでも、少しずつジャカルタの魅力を書いていけたらと思っています。
【参考】ジャカルタ観光やジャカルタ生活の長い日本人に関するブログ記事
ジャカルタ観光や、ジャカルタ生活の長い日本人についてのブログ記事はこちらです。ぜひご覧ください。
【参考】ジャカルタ観光や都市理解にオススメの書籍
タビトモ ジャカルタ ジャワ島[Kindle版]
JTBパブリッシング JTBパブリッシング 2015-06-02
|
シゴトタビ 日経ビジネス インドネシア[Kindle版]
日経ビジネス&TNC 日経BP社 2014-11-27
|
地球の歩き方 D25 インドネシア 2017-2018[Kindle版]
地球の歩き方編集室 ダイヤモンド社 2017-01-23
|
ジャカルタレストラン250選―この店!いい店!旨い店! (毎日ムック)
毎日新聞社 2014-10-27
|
インドネシアのことがマンガで3時間でわかる本 (アスカビジネス)
キム テソン,中村 正英,河江 健史,渡邉 裕晃 明日香出版社 2013-11-16
|
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ブログの更新情報のチェックは、こちらからどうぞ!
時の運と人の縁を極める日々の記録 Twitter: @_samsul
時の運と人の縁を極める日々の記録 Facebook: /samsulcom
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━