安倍総理大臣のインドネシア訪問が発表されました。
1月16日から19日まで、ベトナム、タイ、インドネシアを訪問。
各国首脳との会談が行われる予定です。
日本の首相がインドネシアに行くのは、なんと4年半ぶりのこと。
最期の訪問は、2007年8月です。
この4年半で、インドネシアは急成長を遂げています。
その間、全く行かなかったというのは、
大きな機会損失だったのではないかとすら思います。
逆に言えば、今回の訪問は、それだけ大きな意味があるということでもありますね。
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もっとも、国際会議への出席で訪れたことはあるようですが、
やはり、当事国への訪問を主目的に設定するかどうかというのは、
相手国に与える印象は変わってくるでしょう。
また安倍首相は、就任直後の12月28日に、ユドヨノ大統領と
電話会談を行っています。
■外務省:日・インドネシア首脳電話会談 |
ただし電話で話したのは、わずか10分間のみ。
今回の訪問によって、
一国の代表者が、実際に当事国の土を踏み、
相手国の代表である大統領を訪れて握手をかわすということ。
これは、ある意味で、
「しかめっつらの外交協議」の側面においてのみならず、
「感情的な意味」においても、交流関係に大きな前進を生み出すものと期待したいです。
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今回の外遊に関する、官房長官の発表はこちら。
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また、2国間の関係強化だけでなく、
アジア全体に海洋進出をはかる中国に対するけん制という意味合いも
大きいようですね。
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今回の訪問では、ASEAN40周年の記念式典にも参加されるとのこと。
ASEANの設立は1967年ですが、
日本とASEANとの交流は、1973年に設立された「日・ASEAN合成ゴムフォーラム」に始まったようです。
【画像:日・ASEAN友好協力40周年のロゴマーク】
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また、2013年はインドネシアがAPECの議長をつとめる年。
「APEC 2013」が開催されるバリ島では、
それに向けて、3つの大きな工事が進行中です。
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【写真:バリの国際空港の拡張完成予定図】
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着々と成長をとげていくインドネシア。
しかも、きわめて高い親日度を示すインドネシア。
そのインドネシアと交流を加速させることは、非常に重要な意味をもちます。
今回の管官房長官の談話には、こうあります。
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4年半の空白は、日本の政治空白も大きな影響でしょうが、
今後の関係をふまえると、毎年のように相互交流がはかられべき!
と私は思います。
今回の安倍首相によるインドネシア訪問が、どんな成果をおさめるか、
楽しみです。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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