今回は、インドネシアの運転免許の「1年更新」についてご紹介します。
先日、車の運転免許証の更新をしてきました。インドネシアの運転免許の有効期限は、インドネシア国籍だと5年、外国籍だと1年になっています。私は今回で2度目の更新です。
インドネシアでは日本の国際免許は使用できません。そのため、インドネシアで車を運転しようと思ったら、インドネシアの人たちと同じようにして、運転免許を取得する必要があります。(試験はインドネシア語です)
更新の手続きは、運転免許試験場で行うのですが、今回は1年ぶりの再訪。2年前に経験した試験当時のものすっごい緊張を思い起こしてしまいましたよ。
以前、「インドネシアの運転免許の取得体験」について書いたブログ、「インドネシアの自動車運転免許の試験に合格!!」が意外と好評なので、今回は、「更新体験」について、ブログにまとめてみます。
今回のブログでは、「手続きにはワイロが必要なの?」も含めて書いてみました。
【写真:私の地元マランにある運転免許試験場】
目次
インドネシアの運転免許、更新作業の手順は?
インドネシアの運転免許。更新作業は簡単です。時系列で並べると次のような流れになります。
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それほど時間はかかりません。とてもスムーズ。
私が今回、運転免許の更新手続きで訪れたのは、地元マラン(Malang)にある運転免許試験場です。
【写真:試験場の外には、免許更新の列と新規受験の列が】
受付番号のカードは、この機械から発券されます。
チケットを受け取ると、担当官から渡されるのが、必要書類の一式が入ったファイル。
番号が呼ばれるまでは、外でファイル内の書類に記入して待ちます。
インドネシアの運転免許試験場は、とってものどか
インドネシアの運転免許試験場は本当にのどかです。
ボールペンを持参していない人の存在を見越して、1本単位でペンを売る「ボールペン売り」のおじさんがいたり、「兄さん、ここに並ぶ前の健康診断って、どこでやればいいのかな?」とおじさんが話しかけてきたり、50代にして初めて免許の試験を受けるとあって、ニコニコと嬉しそうな表情で並ぶ、ヒゲのおじさんがいたりと。
本当にのどか、のどか・・・。そして人間味があふれています。
【写真:番号札を求めて整列して並ぶ人たち】
試験場に入るには、服装の制限があります。前に並んでいるおじさんが、後ろから来た青年に、「兄さんさぁ、君のその格好だと、中に入れないよ」「あっ、そうなんすか・・・」なんて、ジャワ語のやりとりがあったり。
【写真:服装の規程を説明したボード】
日本の国際免許は、なぜインドネシアで使えないのか
ところで、「なんでインドネシアでは日本の国際運転免許証が使えないの?」と、疑問に思われるかもしれません。
日本は「道路交通に関する条約」(通称:ジュネーブ交通条約)に加盟していますが、インドネシアは「道路交通に関する条約」(通称:ウィーン交通条約)に加盟。国際免許は「条約締結国の相互において有効」となっているため、インドネシアでは日本の国際免許証が使えないのです。
そこで私は2年前にインドネシアで試験を受けて取得。これについてはすでに以下のブログで書いた通りです。
インドネシアの運転免許証は、お金で買える?
ところで気になったのは、インドネシアの運転免許関連のブログ。
日本の方が、インドネシアで免許を取得した体験や、そのお友達?から聞いた話などを書かれている記事をいくつか読んだのですが、「みんな、お金、払いすぎ!!」が私の感想。
いわく「外国人は免許は基本的にお金で処理します」とか、「エージェントにお金を払います」とか、「試験場の入口のおじさんにお金を渡すと手続きが進んで・・・」とか。あるいは、「昨年の更新は60万ルピアだったけど、今年は35万で済んだ。ラッキー! 今年は賄賂の交渉に勝利!」とか。
私は、今回の更新作業、定価どおりの8万ルピア(約800円弱)ですよ。入口に、きちんと定価が明示してあるので、それを払えばOK。試験を受けるのだって、定価通りです。
「意味のないところに払うのは、やめようよ」と私は思います。余談ながら。
【写真:試験場入口に掲示された料金表】
【写真:「賄賂を払って免許を手に入れようとするのはダメ!」と】
そもそも「賄賂を渡して取得をする」というのは、賄賂文化を助長することに貢献しているわけです。「インドネシアを愛する人がやることなのか?」という「正論」を、私はあえて書いておきたいと思います。
運転免許の更新手続きは、いつから可能?
というわけで、インドネシアの運転免許の1年更新の様子をお伝えしました。
昨年から法改正があったようで、更新作業ができるのは、「有効期限が切れる日の14日前までの期間」となっていました。
昨年どこかで聞いた情報で、「14日前までに手続きしないといけない」との噂を聞いていたので、余裕を見て3週間前に訪問したら、担当官から言われました。
「お兄さん、まだ早すぎるよ・・・。14日以内にまた来て!」と。
運転免許の更新を、エージェント経由ではなく、ご自身で行われるという方は、ぜひお気をつけ下さい。(「14日前までに手続きを!」と書いてあるのを読んだことがあるので、地域によって違うのでしょうかね・・・これは謎です)
【写真:運転免許試験場のサービスのプロセスと条件等の図(後ろにあるのは賄賂禁止!の啓発のための横断幕)】
■このテーマに関連するブログ記事です。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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