インドネシアの運転免許に少しでも関心のある方は、ぜひ運転免許試験場を見学してみてください。見ているだけでもすごく楽しいのです。
特に「実技試験」の試験場は見るだけでも楽しく、自然とたくさんの聴衆が集まります。試験監督のおじさんが、試験の光景を眺める聴衆を前にして、とうとうとしゃべるのです。まるで「お笑い番組」の司会者のように。
今回のブログでは、二輪免許の実技を受けにきたマリアさんの事例を紹介します。
目次
意外と注目されているインドネシアの運転免許
【写真:番号札を求めて整列して並ぶ人たち】
「インドネシアで車を運転してみたい」という日本人は、いったい、どれくらいいるのでしょうか?
「あんなに車が多くて、しかもバイクもたくさん。ギリギリのスキマをすり抜けていくし、怖くて運転できないよ・・・」
インドネシアに滞在する日本の方、あるいは、インドネシアに出張でいらした日本人から話を聞くと、よくそんな感想を耳にします。
「インドネシアで車を運転してみたい」という日本人は少ないのかもしれません。でも、私が以前ブログで書いた、運転免許の取得記は、意外とアクセスを集めていて、その関心の高さには私自身びっくりします。
運転免許の取得チャレンジはインドネシア語の勉強にオススメ!!
インドネシアの運転免許の試験は、「学科」も「実技」もインドネシア語で行われます。
「えっ?」と思うかもしれません。しかし、もしインドネシアに暮らしていて、かつ「インドネシア語の学習にハマっている!」という人なら、ぜひ運転免許試験にチャレンジしてみて下さい。大いに勉強になりますから!
そのあたりは、このブログに書きましたので、ぜひご覧ください。
インドネシアの運転免許試験場は、とても楽しい
今回のブログで言いたいのは、もっと軽い話です。
ずばり「インドネシアの運転免許試験場、ぜひ見学してみてください!」
というのは、試験場を見ているだけでもすごく楽しいのです。
【写真:私の地元マランにある運転免許試験場】
昨日のブログで、インドネシアの運転免許証の1年更新に行った話を書きました。
免許の更新は、所定の手続きのみで完了します。試験などはありません。スムーズに終わります。
インドネシアの運転免許試験場の様子は?
【写真:会場に掲示された「新たに免許を取得するための手順」の表】
新しい免許証を受け取ってから、少し時間があったので、試験場の実技試験の様子を見てみました。これがまた、いい雰囲気なんですよ。
私は2年前に受験したのですが、実技試験の会場の、実にほんわかとした雰囲気が忘れられず、また見たくなってしまったのです。
二輪車(バイク)の実技試験場と、四輪車(自動車)の実技試験場があって、それぞれ、試験監督が1人ずつ配置されています。
これは、車の坂道コースの一部。せまい!
【写真:自動車の実技試験のコースの一部(坂道発進)】
昨日、延長手続きの帰りがけに見たのは、二輪車の試験場。配置された試験監督は、とっても陽気なおじさんでした。
実技の試験場は見るだけでも楽しいので、自然とたくさんの聴衆が集まります。そして試験の光景を眺める聴衆を前にして、試験監督のおじさんは、とうとうとしゃべるのです。まるで「お笑い番組」の司会者のように。
【写真:地元マランの運転免許試験場のマップ】
【ケーススタディ】運転免許試験の受験者、マリアさんの場合
「さて・・・、次の受験者は・・・・、なんと美しい! 舞台アイドルのマリアさんです!!!」なんて。
みんなの好奇の視線を前にして、恥ずかしそうにバイクにまたがるマリアさん。実技試験にチャレンジです。直進のあと、数本の棒を避けながらジグザグに走行。その後、Uターンして八の字走行に挑みます。
でも、マリアさん。うまくいっていたのに、八の字走行の最終局面で、一度だけ、片足を地面に着いてしまいます。注目していた聴衆たちも、「うわーっ、残念っ!」という表情が。
陽気な試験官のおじさんは、「うわーーー、おしい!」と。そして続けて言うのです。「マリアちゃん、もう1回やってみようよ、もう1回!」
日本なら考えられない光景ですよね(笑)
□ □ □
思わぬ失敗に、とっても悔しそうな表情だったマリアさん。試験監督の言葉に急に微笑みを取り戻し、「はい、やります!」と。ポジティブなマインドって、伝染するんでしょうね・・・。
そして試験監督のおじさんは聴衆に向けて語りかけます。
「さぁ、みなさん! マリアさんがもう一度やりますよ・・・」と。
□ □ □
バイクをスタート地点に戻し、緊張でいっぱい、再び「心の準備」を始めるマリアさん。
試験監督のおじさんは、そんなマリアさんに告げるのです。
「君ならできる! 自信をもて! 足りなかったのは自信だけだ! やれ! できる! 地面に足がつかないようにできる! 頑張れ!」と。
みんなが見守る中、マリアさんは、深呼吸をして・・・。ジャケットのボタンをいくつかはずします。さらに深呼吸。
「さぁ、いけ! 大丈夫だ! 君ならできる!」と。
聴衆が固唾を飲む中、マリアさんはサイドのチャレンジ。見事に全てをクリアするのです。「八の字」の最後の局面は、聴衆が一体になって、みんなのアイドル、マリアさんを見守る瞬間でした。見事にクリア!
試験監督のおじさんは絶叫します。
「やったー! やっぱり君はできるじゃないか!俺の言ったとおりだよ。やればできるだろう? 合格だ!」
そして満面の笑顔のマリアさん。試験監督のおじさんに「ありがとうございました!」と。
インドネシアの運転免許試験場を見学してみよう
ひょっとしたら、このおじさんが特別なのかもしれませんが、私が実技試験を受けた時の試験監督も、同じような名物おじさんでした。聴衆に面白いことを語りかけて、みんなの注目を集めながら、時々ジョークを飛ばしたりして。
【写真:自動車のバックからの車庫入れが始まるところ】
インドネシアの運転免許試験場は、見ているだけでもすごく楽しい!
ただこのほんわかとした雰囲気があるのは、ひょっとすると私が住むマラン(Malang)の試験場だけかもしれません。あくまでも一つの事例として、とらえてもらえたらと思います。
とにもかくにも、関心のある方は、ぜひ運転試験場をのぞいてみてください。
そして、インドネシアの滞在ビザをもっていて、インドネシア語の魅力にハマっている方は、ぜひ運転免許にチャレンジしてください!
次はあなたがマリアさんになる番ですよ!(あ、ちがうか・・・?)
【写真:運転免許申請のための移動バス】
【参考】インドネシアの運転免許に関するブログ記事
参考までに、インドネシアの運転免許に関して書いたブログ記事は以下のとおりです。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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